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今そこにある危機(203) [国際・政治情勢]

「【外信コラム】上海余話 私たちは中国人!

2009年11月23日(月)8時0分配信 産経新聞

 台湾出身の女性ボーカルトリオ「S・H・E」は中国大陸でも超人気のアイドルだ。8万人もの収容が可能な巨大スタジアム、上海体育場で先日開かれたコンサートは満席。中台の共通言語、中国語(北京語)で歌う彼女たちの透き通るような声が心地よかった。

 女の子のせつない恋心を歌うスローバラードが得意な3人。終盤を迎えて上海のファンが求めた「アンコール」の声に応えて歌ったのが「中国語」というタイトルのラップ曲だった。


 中国語の早口言葉をラップで交えながら、「全世界の人がみな中国語を話し始めたよ。孔子さまの言葉もだんだん国際化するね。すっごく賢い中国人、とっても美しい中国語」と繰り返し歌い上げる。中国人はもとより、中国語を話すアジア華人にも連帯感をもたせてプライドをくすぐる。


 上海のファンたちも総立ちになって3人と一緒に歌った。興奮の渦だ。


 だがちょっと待てよ。戦後の中国国民党政権による教育で台湾も北京語が標準になったため「とっても美しい中国語」は分かるが、「すっごく賢い中国人」には引っかかる。彼女ら3人とも何代も前から台湾生まれ台湾育ちのはずだからだ。


 アイドルの歌詞に中台間の微妙な問題を持ち出すのは無粋かもしれない。音楽会社の市場戦略もあるだろう。だがそれでも「私たちは中国人よ!」と上海で歌った3人の姿に、中台関係をめぐる時代の変化を感じずにはいられなかった。(河崎真澄)」


馬英九政権になってからの台湾は、次第に親中反日的になってきました。上記の記事は、それを象徴するものと言えるでしょう。かつての『親日独立国家台湾』は、日本統治時代の世代の高齢化・少数化により、急速に過去のものとなりつつあります。近い将来、台湾が、中共支那に併合されれば、東シナ海の日本のシーレーン防衛は、中共支那海・空軍によって、非常に困難になるでしょう。つまり、日本の命脈を中共支那が握ることになる訳です。そうなれば、日本は、中共支那の言いなりにならねばならなくなるでしょう。鳩ポッポ首相の『東シナ海を友愛の海にする』という考えがどれだけ愚かな考えなのか、自ずから分かると思います。

台湾に生きている「日本」 (祥伝社新書149)

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今そこにある危機(202) [国際・政治情勢]

「政府、米に小型核の保有促す

2009年11月23日(月)17時28分配信 共同通信

 日本政府が9月の麻生政権時代に「核の傘」の堅持を狙い、米国の中期的な核戦略検討のために米議会が設置した「戦略態勢委員会」に行っていた対米工作の全容が23日、分かった。現在米国が持たない地中貫通型の小型核の保有が望ましいと指摘し、短距離核ミサイルの退役も日本と協議するよう求めていた。「核なき世界」に賛同する鳩山政権の基本姿勢と相いれぬ内容もあり、政府の対応が問われる。」


中共支那の核戦力、北朝鮮の核実験を見据えての対米工作だったのでしょう。実にマトモな判断です。自民党の麻生前政権の方が、日本の安全保障に関して、極めて正常だったということでしょう。田母神論文問題で全く不誠実な対応をしてしまった自民党麻生前政権ですが、腐っても自民党は保守政党であったということですな。現在の民主党鳩山政権は、『トンデモナイコトダ!!』とか言いそうですね。

自らの身は顧みず

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田母神式 戦力になる人材づくり―「弱卒」を「闘将」に変身させるリーダー学

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核神話の返上 [アメリカの核に頼るのか、独自に持つのか]

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日本の核論議はこれだ―新たな核脅威下における日本の国防政策への提言

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  • 出版社/メーカー: 展転社
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核武装論――当たり前の話をしようではないか (講談社現代新書)

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ぼくらの核武装論−タブー超突破! 今だから論じる。考える。 (OAK MOOK 138 撃論ムック)

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「日本核武装」の論点―国家存立の危機を生き抜く道

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核武装なき「改憲」は国を滅ぼす

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ニッポン核武装再論

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核武装する北朝鮮―日本を狙う核の実態

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中国の核戦争計画―ミサイル防御(TMD)、核武装、日本・台湾同盟、の提唱

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今そこにある危機(201) [国際・政治情勢]

「国境の島、“眠れる法律”で守れ 外国人土地法に脚光

2009年11月21日(土)8時0分配信 産経新聞

 対馬(長崎県)など国境の島の国防上の懸念が指摘されるなか、大正時代に制定された「外国人土地法」が注目されている。安全保障の観点から重要な区域の外国人による土地買収を制限する規定が盛り込まれているからだ。存在自体が長年忘れられていたが、対馬をはじめ、新たな国防上の脅威に備える糸口になるのではないかと、「眠れる法律」の活用を模索する動きが出てきた。(安藤慶太)

 ▼制定は大正14年


 外国人土地法は大正14(1925)年の制定。第4条で「国防上必要ナル地区ニ於(おい)テハ勅令(ちょくれい)ヲ以(もっ)テ外国人又ハ外国法人ノ土地ニ関スル権利ノ取得ニ付禁止ヲ為(な)シ又ハ条件若(もしく)ハ制限ヲ附スルコトヲ得(う)」とある。同条の2項では具体的な地区を「勅令ヲ以テ之ヲ指定ス」と定めている。


 超党派の議連「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(会長、山谷えり子参院議員)のメンバーらから「対馬問題の解決の糸口となりうる」と注目され、法的効力が残っていることが国会質疑で確認されている。


 条文にある「勅令」は、現在は「政令」に読み替えるという規定があるため法改正の必要はなく、新たな政令をつくれば法の適用ができる。


 ▼課題解決に調査開始


 ただ、政令策定時に、具体的な制限区域の判断基準や要件などを定める作業は必要となる。さらに、既に買収された土地には財産権が発生するため、同法での解決は困難などの問題も残っている。議連ではこうしたさまざまな課題解決に向け外務省や防衛省の担当者からのヒアリングなど調査研究活動を始めた。


 対馬をめぐっては平成17年3月には韓国の馬山市議会が対馬を韓国領と宣言する「対馬島の日条例」を制定するなどの動きがある。20年7月には韓国の国会議員50人らが「対馬返還要求決議」を国会に提出する動きもあった。


 韓国資本などの土地買収も活発で、島内の自衛隊施設の隣接地域に韓国資本によるリゾート施設ができている。


 また、対馬に限らず、自衛隊の基地周辺の土地買収に外国人が触手を伸ばしたり、全国の水源地周辺の土地を外国資本が買いあさる-などの「安全保障上の脅威」が新たな形で次々と指摘されている。」


国境の島、対馬は、戦略的にも重要な位置にあり、その防衛は、日本にとって極めて重要です。この法律が、実質的に効力を発揮すれば、他の離島、竹島・尖閣諸島・沖ノ鳥島・与那国島・北方四島などにも適用され、外国勢力の法的排除が可能になります。戦前の日本の方が、国防意識が高かったんですね。

対馬が危ない―対馬を席巻する韓国資本

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防人の島「対馬」が危ない!―国境離島を守るために (日本の息吹ブックレット)

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猟奇的な韓国−海の向こうの狂気にどう接するか!? (OAK MOOK 241 撃論ムック)

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防衛省、次期戦闘機F35選定へ [国際・政治情勢]

3364919
初飛行直前のF-35A

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KC-135から空中給油を受けるX-35A

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給油中のX-35A

3364922
X-35Bの下面

3364923
X-35C

「防衛省、次期戦闘機F35選定へ

2009年11月23日(月)2時2分配信 共同通信

 防衛省は航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に次世代戦闘機F35採用をする方向で調整に入った。12月から選定作業を本格化させ、11年度概算要求にF35の契約金など関連経費を盛り込みたい考えだ。複数の防衛省・自衛隊関係者が22日、明らかにした。F35はレーダーに捕捉されにくいステルス機能が最大の特徴。中国が最新の第4世代機など航空戦力を増強させる中、防空能力の向上が不可欠と判断した。」

3364924
米空軍に採用される F-35A型 CTOL機(通常離着陸型)

3364925
米海兵隊・英空・海軍に採用される F-35B型 STOVL機(短距離離陸・垂直離着陸)

3364926
米海軍に採用される F-35C型 CV機(艦上発着型)

最後の有人戦闘機開発と言われるJSF計画は、二カ国
五軍に採用される巨大プロジェクトで、共通設計によって
大幅に調達コストを下げており、ステルス性と空中格闘戦
も行なえる攻撃機として多種多様な任務を担う事になる。

「中国、第5世代戦闘機を8~10年後に実戦配備 空軍幹部

2009年11月10日 23:36 日本経済新聞

 【北京=佐藤賢】中国空軍の何為栄副司令官は10日までに、最新鋭の第5世代戦闘機の国産開発が進み、近く試験飛行を実施し、8~10年後に実戦配備する見通しを明らかにした。敵のレーダーに探知されにくい第5世代戦闘機として現在、配備されているのは米空軍のF22のみ。計画通り配備されれば、中国空軍の攻撃力と自主開発能力の向上を示すものになる。

 何氏は11日の空軍創設60周年を控え、国営中央テレビのインタビューに答えた。第5世代戦闘機は敵のレーダーに捕らえられにくいステルス性能に優れているのが特徴。1990年代後半から西側軍事筋の間で中国が第5世代戦闘機を研究・開発しているとの観測が出ており、「殲14」などの名称で呼ばれていたが、中国軍幹部が開発計画を明言したのは初めて。

 開発中の第5世代戦闘機としては米国のF35とロシアのT50があり、中央テレビは「実際に開発段階に入ったものとしては中国が4番目」としている。」

「中国:第5世代戦闘機の開発進める 空軍副司令官「近く試験飛行」 

【北京・浦松丈二】中国空軍が最新鋭の第5世代戦闘機の開発を進めており、近く試験飛行が行われることが明らかになった。何為栄・空軍副司令官がテレビ出演し、計画を説明した。中国は国際社会から軍の透明性向上を求められており、11日の空軍設立60周年の記念日にあわせて公表したとみられる。

 中国の第5世代戦闘機開発は90年代から取りざたされてきたが、軍高官が認めたのは初めて。

 第5世代機はレーダーに捕捉されにくいステルス性能に優れ、実戦配備は8~10年後になるという。

 世界で実戦配備されている第5世代機は米国のF22だけ。開発中として米国のF35とロシアのT50があるが、中国中央テレビは「開発段階に入ったものとしては世界で4番目」と報じている。

 中国軍は中型空母の開発でも最終段階に入ったとみられており、第5世代戦闘機と一体的な運用が実現すれば、東アジアの軍事バランスに大きな影響を与えそうだ。(毎日jp)」


3364914
JSF(Joint Strike Fighter;統合攻撃戦闘機)はアメリカ空軍、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊の3軍に加え、イギリス空軍、イギリス海軍、そしてその他協力各国の主力戦闘/攻撃機を基本的に同じ機体で統一する国際的な巨大開発計画である。
アメリカ3軍、イギリス2軍、その同盟国にて使用されている様々な戦闘機、攻撃機を代替するであろう超音速ステルス機・F-35 Joint Strike Fighterは史上最も巨大な航空機調達計画になるとみられ、数千機が製造される見込みである。

このJSFプログラムの特質は、米空軍向けのCTOL型、米海軍向けのCV型、米海兵隊およびイギリス空海軍向けのSTOVL型という3つの機体バリエーション間の高度な共通性によって達成される調達性(affordability)の高さ、つまりは安上がりということである。

F-4ファントムやハリアーのように、陸上機と艦上機を兼用した機体はいくつかあるが、CTOL機とSTOVL機を同じ基本設計から生み出して成功した例はこれまでにない。
それをあえて試みるのは、発注をまとめて生産機数を増やしできるだけ生産コストを引き下げるためである。

CTOL型、STOVL型、そしてCV型をそれぞれ単独で開発するよりは共通設計の方が複雑で開発コストは掛かるが、3つの開発計画を合わせたものよりも低くなるということだ。

また補給や訓練の共通化などで整備や運用面でのコストも低下させられ、それらを総合すれば数十%のライフサイクルコストの圧縮も期待できるという。

3364911
F-35A(CTOL)
CTOL(Convensional Take Off and Landing:通常離着陸)機であるF-35Aはアメリカ空軍をはじめその他の空軍での運用が予定されている。
F-35Aは3タイプの中で最も小型軽量で、唯一機関砲の機体内装備が要求されたタイプでもある。
F-35AはGAU-22/A 25mmガトリング砲を搭載しているが、この機関砲は海兵隊のAV-8BハリアーⅡ攻撃機が装備するGAU-12「イコライザー」機関砲を4砲身にしたものである(GAU-12は5砲身)。

F-35Aは機動性や高G旋回維持能力においてF-16ファイティングファルコン戦闘機に匹敵し、ステルス性、ペイロード、航続距離、内部燃料搭載量、アヴィオニクス等の点ではF-16を上回る。
アメリカ空軍では2013年からF-16を、2028年からは A-10AサンダーボルトⅡ攻撃機をF-35Aによってリプレースを開始する予定である。

3364912
F-35BはSTOVL(Short Take Off and Vertical Landing:短距離離陸・垂直着陸)タイプの機体で、アメリカ海兵隊、イギリス空軍、イギリス海軍での使用が予定されている。

F-35Bの離着陸は、エンジン後部のジェット排気を90°下方へ偏向させるベクタード・スラスト・ノズルに加え、コックピット直後に設置されエンジンから伸びるシャフトで駆動される革新的なリフト・ファンによって行われる。

垂直着陸を行う際の推力配分は、ベクタード・スラスト・ノズルからの排気が78.3kN、リフト・ファンの回転による推力が82.8kN、そしてリフト・ファン推力の一部をバイパスし主翼左右付け根のロールポストと呼ばれるノズルからの噴射が16.5kNとなっており、合計約177kNの推力をもって垂直着陸およびホバリングを実施する。

F-35Bは空軍向けのF-35Aと異なり機内に機関砲を搭載していないが、作戦に応じて25mm機関砲を外部に搭載することができる。
この機関砲はAV-8BハリアーⅡ攻撃機と同様に胴体下のハードポイントにガンポッドとして搭載されるが、このガンポッドもステルス性を意識したものになっている。

イギリス空軍・海軍ではハリアーGR7/GR9を、アメリカ海兵隊ではAV-8BハリアーⅡおよびF/A-18ホーネットをそれぞれF-35Bに更新する予定であり、スケジュールに滞りがなければ2012年に部隊配備が始まる。

3364913
F-35C(CV)
F-35Cはアメリカ海軍での運用が予定されているCV型(Carrier Variant;空母艦載型)である。
空母に着艦する際の安定性を高めるため、主翼、垂直/水平尾翼は他の2タイプに比べ大型化されており、カタパルトによる発艦やアレスティングフックによる着艦の衝撃に耐えられるよう降着装置や機体構造が強化されている。

また狭い空母甲板上での取り回しを容易にするため、数多の艦載機と同様主翼に折りたたみ機構が備えられている。

翼面積が増大したことにより着陸速度を抑えることが出来、航続距離とペイロードの増大をもたらし、内部燃料搭載量はF/A-18Cホーネットの2倍に達し、より重量の大きいF/A-18Eスーパーホーネットに匹敵する。

アメリカ海軍はF/A-18A、-B、-C、-Dホーネット戦闘機を代替するため、480機のF-35Cを購入する予定だが、順調に行けば2012年には部隊配備が開始される模様だ。

21世紀の米軍戦闘機―最強のファイター王国・アメリカ (ミリタリー選書)

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