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栗塚旭・新選組血風録 [時代劇]

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新選組血風録 OP


春日八郎 - 新選組の旗は行く


新選組の旗は行く -NETドラマ「新選組血風録」主題歌-


主題歌 『新選組の旗は行く』


新選組血風録「拙者刀ハ虎徹ニ候エバ」


新選組血風録「菊一文字」


新選組血風録「紅花緒」


新選組血風録「山南敬介」


新選組血風録「土方歳三と沖田総司の別れ」


新選組血風録「土方歳三と斎藤一の別れ」


「新選組血風録・燃えよ剣」予告


番宣PR 『栗塚旭の土方歳三』

[新選組血風録(1965年:TVシリーズ:全26話:モノクロ)]

<解説>
司馬遼太郎の短編集を原作にNET(日本教育テレビ、テレビ朝日の旧称)系でテレビドラマ化。1965年7月11日から1966年1月2日まで全26話放送のモノクロ作品。

<概要>
非常に高い完成度の作品と評価され、根強いファンが多く1960年代のモノクロ作品であるにも関わらず全話ビデオ化され、またDVD化もされている。俳優は東映所属の俳優だけではなく、劇団くるみ座や東京芸術座などから起用している。特に土方歳三を演じた栗塚旭と沖田総司を演じた島田順司と斉藤一を演じた左右田一平は文字通りのはまり役になった。彼ら三人のコンビが俺は用心棒シリーズとして1967年からシリーズ化された。また、有志のファンによる上映会も1979年から20年近くにわたって続けられていた。ゲストには当時のスタッフ・俳優が参加していた。 司馬の原作小説以外にオリジナル作品も含まれ、原作にはない新選組の没落と近藤の死もあり、最終回は箱館戦争での土方の死となっており、『燃えよ剣』の要素もある。それら、オリジナル脚本は結束信二によるもので、リリカルな描写が目立つ。なお、男色を題材とした「前髪の惣三郎」は当時は同性愛の話をテレビドラマで扱うことは難しく制作されていない。 このドラマが好評だったため1970年にほぼ同じスタッフと主要キャストで土方歳三を主人公とした『燃えよ剣』が制作されている。また栗塚主演の時代劇『俺は用心棒』では島田は沖田総司を演じている。島田は後にドラマの体験談を語った「わが青春の沖田総司」(1977年、新人物往来社)を著わしている。

<エピソード>
当初、司馬遼太郎は東映によるTVドラマ化に難色を示していた。理由は東映が映画化した同作品の改変に不満を持っていたためだった。それを説得するためにプロデューサーの上月信二が土方歳三に扮した栗塚旭と共に司馬に挨拶に行き、それを見た司馬が「土方そっくりや!」と絶賛し、ドラマ化が決定した。
2004年の大河ドラマ『新選組!』はこの作品へのオマージュとして、栗塚は土方歳三(山本耕史)の兄の土方為次郎役で、島田は病に倒れた沖田総司(藤原竜也)を匿う植木屋平五郎役でそれぞれ出演している。
第1話の池田屋の回の撮影は同年の2月から撮影されており、真夏のシーンのはずの池田屋のシーンが出演者の吐く息が白くなっている。また、池田屋はセットではなく、取り壊す予定の建物を使用しており、迫力のあるシーンとなっている。

<登場人物・スタッフ>
土方歳三:栗塚旭
沖田総司:島田順司
近藤勇:舟橋元
山南敬助:早川研吉
斎藤一:左右田一平
山崎烝:坂口祐三郎
永倉新八:有川正治
原田左之助:徳大寺伸
井上源三郎:北村英三
藤堂平助:国一太郎
企画:上月信二・田村嘉
脚本:結束信二
監督:河野寿一(1~4、7~9、12、15、17~26話)佐々木康(5、6、10、11、13、14話)高見育男(16話)
擬斗:上野隆三
音楽:渡辺岳夫
主題歌:春日八郎「新選組の旗は行く」

<放映リスト(話数・放送日・梗概・サブタイトル・主なゲスト・各話あらすじ)>

1 虎徹という名の剣 1965.7.11

 池田屋事件で前後を締め、近藤勇の佩刀・虎徹にまつわるエピソードを回想の形で挿入。原作にない偽虎徹を売り込む女を登場させ、近藤が薄々は偽物と知る件をぼかし「虎徹」を信仰する彼をより単純で人のいい性格に仕立ててある。また、近藤を騙したことを深く後悔した女が本物の虎徹を京まで持ってくる段で、土方のキャラクターを掘り下げてみせるのも見事。

おみね:丘さとみ・弥左ヱ門:嵐寛寿郎

新撰組は池田屋に斬りこみをかけた。近藤勇は虎徹をふるって獅子奮迅の活躍をみせる。しかし、その刀は上洛前に貧しい浪人の娘おみねから買い取ったものだった。土方歳三はそれを偽物と見抜くが、虎徹と信じ切っている近藤のために黙っている。のちにおみねが本物の虎徹を持って訪ねてくるが・・・

2 誠の旗 1965.7.18

 近藤一派を侮り「雑務」を押し付け、連日酒色に耽る芹沢一派。近藤らは黙々と組織作りに励み足もとを固めてゆく。その一環として隊旗調製に勤しむ土方は染屋の女将と交流を持つが、彼女は土方を暴発させようとはかる芹沢に屯所内で陵辱されてしまう。屈辱に耐えた土方は、荒れ狂う芹沢に「もっと狂え」と内心で毒づき、時節を待つ。

芹沢鴨:遠藤辰雄(現・太津朗)・新見錦:飯沼慧・お栄:伊吹友木子

発足まもない新撰組は近藤派と芹沢鴨派に分かれて対立していた。土方は、隊の象徴となる旗には「誠」という字を使おうと思っていた。彼の情熱にうたれた染物屋の女主人お栄は精魂こめて誠の旗を作る。いっぽう局中法度でしばられた芹沢たちは面白くない。そこで揺さぶりをかけようとお栄に目をつけた・・・

3 昏い炎 1965.7.25

 芹沢鴨の腕前を冷静に見積もる試衛館メンバー、黙って「その時」を待つ。つのる悪行に遂に守護職から示唆、実行は多摩の仲間のみで行われる。

芹沢鴨:遠藤辰雄(現・太津朗)・お浜:三田登喜子

芹沢鴨たちの乱行は目にあまるものがあった。このままでは新撰組の評判は悪くなるばかりだ。そんな中京都守護職から呼びだされて釘をさされた土方と近藤はついに決意する。雨の夜、土方たちは芹沢の寝所に向かった・・・

4 胡沙笛を吹く武士 1965.8.1

 土方が期待し目をかけていた剽悍な南部侍は、女と深間に落ち土方が危惧したとおりに堕ちてゆく。彼の存在など誰もが忘れ去ったある日、土方はかつて仲良さげな二人を見かけた店先に、赤子を抱いて笑う、もういない男を幻視する。

鹿内薫:牧田正嗣・小つる:高森和子

素朴で腕も立つ田舎出丸出しの隊士鹿内薫に女が出来た。夫婦になるには手柄をたてて役付きになるしかない。原田左之助は彼に出世の機会を作ってやろうと危険な任務を与えた。しかし、土方はそれに反対した。はたして、その危惧は的中する・・・

5 海仙寺党全滅 1965.8.8

 新選組三番隊隊長・斎藤一の人柄を活写する一話、ものに拘らないお人よしな面と豪胆さがないまぜの男・斎藤が巧者によって顕現する。お話は、あるかなきかの縁で斎藤を頼り入隊した男が、入隊動機だった情婦に見返られ間男に斬られた件で、斎藤が紹介者として「責任」をとるもの。侍にあるまじき死に方をした男の一分を守ってやる斎藤、たった一人で誰もが手を焼く暴れ者の水戸浪士たちを殲滅する。

中倉主膳:夏目俊二・お小夜:三島ゆり子

斎藤一は自分と昔なじみだという中倉主膳に乞われるまま、入隊の労をとってやる。その中倉が水戸の過激派・海仙寺党に後ろから斬られて死んだ。斎藤は中倉の仇討ちと自らの名誉のため、海仙寺党にたった一人で斬り込む・・・

6 鴨千鳥  1965.8.15

 虎徹を届けた女と再会する土方、二人の機微が描かれる話。女が親しくしている芸妓は幾松で、桂小五郎が気障にからんでくる。土方に女というので、隊士一同忖度するのがおかしい。

おみね:丘さとみ・桂小五郎:名和宏

ある夜、大勢の浪士に襲われた土方は、おみねの機転で危機を脱した。しかしそれが原因で、おみねは仕事をなくしてしまう。消息をたったおみねを案じる土方と、愛するがゆえに土方を訪ねていかないおみね。不器用な男と女が織りなす淡い恋は・・・

7 菊一文字 1965.8.22

 勧められて行った医者で余命を告げられる沖田、そんな彼の手もとに古刀がやってくる。七百年というその刀の寿命に比べ己が命の儚さを嘆じる沖田は、身に危機が迫っても刀を損じることを恐れ使えない。しかしそのとき抜かなかったことが、沖田に尽くしてくれた親ほど年の離れた篤実な部下の死につながってしまう。

お悠:鈴村由美・日野助次郎:野々村潔

沖田総司は労咳(肺結核)だった。隊士の日野の紹介で医者に診てもらったが、長くはない命と診断される。そんなとき沖田は名刀菊一文字を手に入れる。しかし、七百年を生きてきたこの刀に対する沖田の思い入れが悲劇を呼んだ。日野が浪士に斬られたのだ・・・

8 長州の間者 1965.8.29

 竹生島参詣で縁のできた女と深間にはまった浪人は、結婚のための就職でとんだ役目を与えられる。言われるまま新選組に入るも、間者として何の働きもないまま僅か二日で露見し処断、眩暈のような恋は終わる。

深町新作:片山明彦・おその:八木昌子

深町新作は竹生島詣での道中で京女おそのと出会い恋におちる。が、浪人の身では結婚は出来ない。そんな彼に長州の桂小五郎が新撰組に入隊して情報を流してほしいと依頼してきた。深町はおそのと一緒になりたい一心で間者をひきうける・・・

9 池田屋騒動異聞 1965.9.5

 土方の信頼も厚い監察・山崎蒸の秘話、過去の経緯から長州を憎む彼は池田屋探索に精励、薬屋に化け入り込んだところ、憎悪のおおもとの男を見る。「武士の鑑」であるはずの男が見苦しく逃げ回るのを仕留める山崎、肉迫の殺陣が見もの。

大高忠兵衛:小川孝・小春:三原有美子

山崎蒸は町人だったが道場に通い、目録の腕前だった。あるとき、道場にやってきた赤穂義士の子孫である大高忠兵衛に、先祖のことで侮辱を受ける。後年、新撰組に入隊した山崎は、探索していた池田屋で憎き大高と再会した・・・

10 刺客 1965.9.12

 公家絵師の情報漏洩は尊攘派の怒りを買い、天誅を加えようとする向きに狙われる。所司代の意向で新選組からも人が出るが、もはや無価値となった男の護衛が長丁場に及ぶことに誰しも倦むのだった。

大石鍬次郎:林彰太郎・お清:御影京子

御所に出入りのある絵師の冷泉為恭は、公家から得た情報を所司代に売り渡していた。そのため倒幕浪士から命を狙われている。冷泉の警護に新撰組の大石鍬次郎があたった。土方は大石に、守りをかためるより、刺客を迎えうつ方法を考えろという・・・

11 槍は宝蔵院流 1965.9.19

 烈士に紛れた不純物は取り除かれる。近藤の縁戚であることを振りかざす中身の程も怪しい追従者は、口先ひとつで斎藤一に失態の責めを押し付けるが、真実を知った土方は近藤の名誉を守るかたちでの処断を考えていた。

谷三十郎:川副博敏・大石鍬次郎:林彰太郎

七番隊をひきいる谷三十郎は、宝蔵院流の槍名手だった。あるとき土方は、座興に谷と斎藤に模範試合をさせるが、決着がつかない。そんな二人の隊が大坂出張を命ぜられた。到着早々、七番隊が浪士に襲われて全滅し、口のうまい谷の主張が通って斎藤が責任をとらされる。土方は斎藤の名誉回復のため、谷との試合の続きをさせる・・・

12 紅花緒 1965.9.26

 田舎侍に侮られ屈辱を受けた青年は、武士の身分を得るため新選組に。腕はからきしだが妙な経緯で採用され勘定方となるも戦闘集団に身を置くには欠格、必然とも言える落とし穴が口を開けていた。

高田清作:橋爪功・お加代:土田早苗

履物屋の清作は武士になりたい一心で新撰組の入隊試験を受けた。はじめは不採用と言われたが、沖田が清作の店で姉に贈る下駄を買ったという縁でめでたく隊士となる。のちに清作は、隊の公金を狙った賊と戦いもせず逃げだし、士道不覚悟で処断される。土方は偶然履物求めに入った店で清作の妹に会う・・・

13 強襲十津川屋敷 1965.10.3

 純朴な勤皇の志に燃える十津川郷士が、尊王の旗手たる水戸の志士を斬る皮肉。薩長の密約成り情勢がめまぐるしく動くなか、鉄砲玉にされる田舎剣士の哀れを描く。

千葉大輔:和田一壮・三浦一誠:加賀邦男

十津川の郷士は熱狂的な勤皇思想の持ち主で、名をあげるべく京の十津川屋敷と称される家にたむろしていた。若い千葉大輔もそんな一人で、上洛早々長州藩からある密命を受ける。一方、十津川郷士に部下を斬られた藤堂平助は、郷士を一網打尽にしたいと思っていた。また、沖田も所司代からある仕事を頼まれる。そして新撰組が屋敷を襲撃する機会がおとずれた・・・

14 狂った盃  1965.10.10

 禁門ノ変後、長州征討について喧しい世情に、各方面を周旋して回る総長・山南。根回しを頼んだ隊士に口止めしたことが、無用の死を呼ぶ。

佐野久次郎:飛騨昇・雪江:宇梶由利子

京で顔の広い隊士・佐野久次郎は山南敬助に内密に頼まれ、本願寺の坊官との会合を斡旋してやる。その帰り道、酒乱の気のある佐野は酔った勢いで罪もない浪人を斬ってしまう。悔やんだ佐野は、自分のやったことは伏せて浪人の妻に尽くすが、次第に彼女に心をひかれてゆく。が、町方の知らせで佐野の行いが土方の耳に入った。問いただす土方に、酔っていた佐野は斬りかかる・・・

15 脱走 1965.10.17

 脱走に至る山南の心情を、伊東甲子太郎や沖田の逸話をからめ没骨の墨絵のように描く。山南の切腹後には、土方が強行したと囁く声が満ちはじめていた。

伊東甲子太郎:原田甲子郎・お悠:鈴村由美・半井玄節:原健策

北辰一刀流の剣客・伊東甲子太郎が弟子たちを連れて新撰組に入隊した。同門の山南敬助は共に国事を尽くそうと言われる。隊の方針に疑問を抱いていた山南だったが、伊東にも共感できなかった。そんなとき山南は沖田が不治の病であることを知る。その夜、山南は隊を抜けた。彼を追ってきたのは沖田だった。追っ手が来たら斬ろうと思っていた山南だったが、彼は静かに剣を置くのだった・・・

16 襲撃木屋町二条 1965.10.24

 新入見習隊士の悲劇、初めての任務をしくじった青年は再び得た機会に気負い、無茶な吶喊の果て散る。彼を隊に誘い目をかけてやった者も、彼を厳しく鍛えた者も、その無惨に悄然と立ち尽くす。

牧兵馬:富川澈夫・大石鍬次郎:林彰太郎

新しく隊士を募るために、井上源三郎は八方に足を運んでいた。そうして集めた中に若い牧兵馬がいた。間もなく実践の訓練で戦いに参加した兵馬は、瀕死の敵にとどめをさすことを拒み、謹慎処分を受ける。井上は兵馬に名誉回復の機会を与えようと、木屋町二条にひそむ浪士の襲撃に加えた。襲撃の中、浪士たちは鉄砲を撃ちかけてきた。功をあせった兵馬は、その弾の中に飛び出してゆく…

17 鴨川銭取橋 1965.10.31

 隊内で立場をなくした士たらぬ阿諛つかいは、即座に組織を裏切る。細心の注意を払っての内通は、関わりのない事件から発覚する。

武田観柳斎:陶隆・おそめ:富永佳代子・中村半次郎:高木均

長沼流軍学を修めた武田観柳斎は、隊で兵法指南にあたっていたが、幕府がフランス式訓練をとりいれたため焦っていた。そんな時、平隊士の一人が斬殺される事件がおきた。調べていくうち、武田の名前が出た。どうやら薩摩藩と内通しているらしいが証拠がない。そこで土方が一計を案じ、罠にかかった武田は慌てて行動を起こす。しかし、沖田と斎藤に、銭取橋まで追いつめられる・・・

18 油小路の決闘 1965.11.7

 伊東甲子太郎は遂に分派するが、自信満々の才子はうまうまと誘い出されて粛清の刃を受ける。伊東の片腕・篠原泰之進の描写に尺を割く。

伊東甲子太郎:原田甲子郎・篠原泰之進:穂高稔

伊東甲子太郎の親友・篠原泰之進は明るく磊落な性格で隊内でも人気があった。伊東は、篠原が承知すれば新撰組を離れたいと思っていた。そんな時篠原が局中法度違反を犯し、ついに伊東一派は隊から分離する。倒幕派となった伊東を新撰組は暗殺し、遺体を油小路に運び、伊東一派をおびきよせるが、駆け付けた中には試衛館以来の同士藤堂平助もいた。皆は藤堂を逃がそうとするが、土方の剣はそれを許さなかった・・・

19 あかね空 1965.11.14

 風雲急を告げ幕府方は京を退去、新選組も屯所を引き払い伏見に陣を構えることとなる。その情勢下、斎藤一は辻占売りの女児と知り合い彼女の行く先を心にかけるが、彼が京を去るその日、小さな魂は現し世を翔け去ってゆく。

おしづ:岩村百合子・親方:小田部通麿

幕府と薩長軍との戦が目前にせまっていた。そんなとき、斎藤一はみなしごの少女おしづと知り合う。新撰組や会津は、戦の最前線となる伏見に移ることになった。隊士たちは移動と身辺整理で忙しい。斎藤はおしづに養い親をみつけてやった。それが斎藤なりの身辺整理だった。が、おしづは斎藤のあとを追いかけ行き倒れてしまう。しかし、斎藤は嘆かなかった。どうせあの世ですぐに会えるから、と・・・

20 その前夜 1965.11.21

 伏見奉行所に陣を張る新選組だが、脱走者相次ぎ長州の軍勢は公然と門前を通り、挙句近藤が御陵衛士の残党に狙撃され戦線離脱。年が明けて間もなく戦端は開かれ、女房のお産のため京に「出張」していた原田は、弾雨をかいくぐり戻ってくる。

おとよ:高橋漣・林権助:森野五郎・産婆:岸元幸子

伏見奉行所に陣をしいた新撰組だったが、近藤が狙撃されて重傷を負い、病の重くなった沖田とともに大坂城に退いた。隊の指揮を任された土方のところに原田が来て、京都に残してきた女が産気づいたから会いに行きたいと頼みに来る。土方は市中偵察の名目で原田を行かせてやる。ついに戦が始まった。そんな砲煙弾雨の中、子どもの生まれるのを見届け伏見に駆け戻ってくる原田の姿があった・・・

21 夕陽の果て 1965.11.28

 圧倒的な戦力差、吶喊も空しく雨と降る弾丸に次々斃れゆく壮士たち。後段は敗走が描かれ、負傷した隊士を実家に送り届ける永倉にスポットが当る。

宮田健吉:林浩久・その姉八重:高須賀夫至子・母:山辺潤子

鳥羽伏見の戦いは、近代的な武器を備えた薩長軍の圧勝だった。新撰組も井上源三郎が戦死し、山崎蒸が重傷を負った。幕府軍は大坂城におちることになった。永倉新八は、大怪我で動けない若い隊士・宮田健吉を実家に送り届けるため、京に戻る。薩長兵がうろつく中、無事に宮田を母と姉の手に渡すが、宮田は手当てのかいもなく息をひきとる。引き返してきた永倉だったが、母と姉も一足違いで敵の手にかかってしまう・・・

22 海鳴りが呼ぶ 1965.12.5

 江戸への退却は軍船で、瀕死の山崎は隊士として死ぬことを欲し乗船をせがむ。看病していた許婚者もまた、先のないことを百も承知でもう意識も定かでない彼と祝言を挙げる。山崎の棺を呑んだ波濤に、「妻」も後を追ったと語られる。

久江:小川知子・松本良順:保科三良

大坂の幕府軍は江戸にひきあげることになった。土方は重症の山崎蒸をおいていこうとするが、山崎の「誠の旗のもとで死にたい」という願いをききいれ、連れていくことにする。出発の直前、山崎の看病にあたっていた許婚の久江が、自分を今、山崎の妻にしてほしいと言う。近藤を仲人に二人は祝言を挙げ、新撰組を乗せた船は大坂を出た。しかし、山崎は船中で息絶え水葬され、残された久江は・・・

23 江戸の月 1965.12.12

 再建に向け奔走する土方だが、来た話は詐欺紛いの甲府行き。体よく追い払われた新選組が逃げ戻った江戸にはもはや居場所なく、同志も離れゆく。

つね:岩本多代・芳賀宣通:冨田浩太郎

新撰組は江戸に帰り着いた。近藤は妻の看病で傷を癒し、原田・永倉は江戸の旧友に会い、土方は新撰組再建のため奔走する。彼らは甲府城を守るよう命令され「甲陽鎮撫隊」として甲州に向かうが、ここでも官軍との戦に敗れ敗走する。原田と永倉は新撰組の名を捨て、旗本たちと一緒に戦おうと近藤たちを誘うが、近藤は席を蹴って立つ。月明かりの中、近藤の傍らに立つのは土方だけだった。しかしそこに斎藤があらわれ・・・

24 風去りぬ  1965.12.19

 沖田の最期を描く話、前話と時を重ね角度を変えてある。病の進んだ沖田は透明感を増し、哀しみに縁取られた明るさが袖を絞らせる。

みつ:市川和子・平五郎:中村是好・その妻松赤木春恵

江戸に戻った沖田は千駄ヶ谷の植木屋の離れで養生していたが、姉のお光がつくってくれる御馳走も喉を通らないほど体が弱ってしまっていた。時々仲間がやってきては沖田を励ましてくれるが、誰も来ないときは沖田は一人、吹いてくる風と馴染みになっていった。いよいよ情勢が緊迫し、お光さえも旅立っていく。官軍が江戸に入ったその日、土方が沖田を訪ねてきた。そして土方も去り、風も去っていってしまった・・・

25 流山 1965.12.26

 遂にやってくる近藤との別れ。まだ訓練も済まぬ若者たちを戦わせるわけにはいかず、官軍の出頭命令に応じる近藤。ふだんの顔をかなぐり捨てて泣きっ面で止める土方だが、とうに覚悟を決めていた近藤はただ一人刀も脱して屯営を出てゆく。

つね:岩本多代・のぶ:岩島道枝・原市太郎:宮土尚治

近藤と土方、斎藤は若い兵を集めて会津に連れて行こうと、下総・流山に仮陣営をしいていた。そのころ日野では土方の姉たちが官軍に捕われ、新撰組の行き先を言うよう責められていた。そんな中、ついに流山は官軍に取り囲まれる。土方は戦おうとするが、近藤は出頭すると言い出す。流山を戦火にさらし、若者たちをいたずらに死なせたくはないとの思いからだった。つねからおくらてきた手縫いの着物に着替えた近藤は、土方の呼ぶ声を背に一人去って行った・・・

26 燃える生命 1966.1.2

 もはや散り方しか考えていない土方は、亡霊と会話する。開陽丸が嵐に沈み、宮古湾でのアボルダージュが失敗し、遂に官軍に包囲され、デ・ファクトの政府のサロンで交わされる議論に加わらぬ新選組副長は、ひとり敵中に向かう。

光枝:森光子(特別出演)・榎本武揚:成瀬昌彦

土方は旧幕軍の榎本武揚達と箱舘の五稜郭にいた。陸軍奉行並であったが、軍議などには参加せず、ただ、新政府軍との決着をつける日を待っているのみだった。ある日、箱館の遊郭に京都の女がいると聞いて、不審をもった土方は訪ねてみた。なんと女は土方を仇と狙う山南敬助の恋人光枝だった。土方はその場は名のらずの去る。そんな中、ついに総攻撃の日が来た。土方は女に名を明かし、命を大事にしろと告げて、戦火の中に去っていく・・・

新選組血風録 VOL.1 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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新撰組血風録(2) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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新撰組血風録(3) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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新撰組血風録 VOL.4 [DVD]

新撰組血風録 VOL.4 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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新撰組血風録 VOL.5 [DVD]

新撰組血風録 VOL.5 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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新撰組血風録 VOL.6 [DVD]

新撰組血風録 VOL.6 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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新撰組血風録 VOL.7 [DVD]

新撰組血風録 VOL.7 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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傑作時代劇音楽全集 新選組血風録ミュージックファイル

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  • アーティスト: 高橋掬太郎,渡辺岳夫,TVサントラ
  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 1998/10/21
  • メディア: CD



テレビ時代劇主題歌コレクション

テレビ時代劇主題歌コレクション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/11/06
  • メディア: CD



新選組血風録 (角川文庫)

新選組血風録 (角川文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 文庫



新選組血風録 (中公文庫)

新選組血風録 (中公文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1996/04
  • メディア: 文庫



「新選組血風録」シナリオ集

「新選組血風録」シナリオ集

  • 作者: 結束 信二
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本



テレビ映画「新選組血風録」の世界

テレビ映画「新選組血風録」の世界

  • 作者: 黒須 洋子
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 単行本


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今そこにある危機(33) [国際・政治情勢]

「森田知事「愛国心を基本に」

2009年9月28日(月)20時33分配信 共同通信

 千葉県の森田健作知事は28日、自身が設置した教育に関する有識者会議の初会合であいさつし「子どもたちに国を愛する気持ちをしっかりと基本として持ってもらいたい」と述べた。さらに「今こそ子どもたちに日本人としての誇り、自信を持ってもらいたい」として、郷土愛を持つべきだとの考えを強調。傍聴した大野博美県議(市民ネットワーク千葉県)は「時代錯誤な内容で、教育がどうなってしまうのか心配だ」と批判した。」


森田知事の発言の方が、当たり前のことであり、大野博美県議(市民ネットワーク千葉県)が『「時代錯誤な内容で、教育がどうなってしまうのか心配だ」と批判した』ことの方が、異常と思うのは、私だけでしょうか。

新世紀のビッグブラザーへ

新世紀のビッグブラザーへ

  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



昭和天皇の学ばれた教育勅語

昭和天皇の学ばれた教育勅語

  • 作者: 杉浦 重剛
  • 出版社/メーカー: 勉誠出版
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本



新『教育勅語』のすすめ―戦前、品格ある国家と日本人を創った源泉

新『教育勅語』のすすめ―戦前、品格ある国家と日本人を創った源泉

  • 作者: 清水 馨八郎
  • 出版社/メーカー: 日新報道
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本



教育勅語

教育勅語

  • 作者: 大原 康男
  • 出版社/メーカー: 神社新報社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本



精撰尋常小学修身書―明治・大正・昭和…親子で読みたい (小学館文庫)

精撰尋常小学修身書―明治・大正・昭和…親子で読みたい (小学館文庫)

  • 作者: 八木 秀次
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 文庫



修身の教科書

修身の教科書

  • 作者: 小池 松次
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: 単行本



愛国心の経済学―無国籍化する日本への処方箋 (扶桑社新書)

愛国心の経済学―無国籍化する日本への処方箋 (扶桑社新書)

  • 作者: 磯前 秀二
  • 出版社/メーカー: 育鵬社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書



愛国心の教科書 誇り高く生きるための五十の話

愛国心の教科書 誇り高く生きるための五十の話

  • 作者: 渡邊 毅
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/10/27
  • メディア: 単行本



愛国心の探求 (文春新書 (072))

愛国心の探求 (文春新書 (072))

  • 作者: 篠沢 秀夫
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 新書



これでは愛国心が持てない (文春新書)

これでは愛国心が持てない (文春新書)

  • 作者: 上坂 冬子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 新書



日本人よ、自分の国に誇りを持ちなさい―世界モデルとしての日本論

日本人よ、自分の国に誇りを持ちなさい―世界モデルとしての日本論

  • 作者: 黄 文雄
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本



日本人から奪われた国を愛する心 (徳間文庫)

日本人から奪われた国を愛する心 (徳間文庫)

  • 作者: 黄 文雄
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫


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今日、天皇陛下が稲刈りをなされました。 [社会情勢]

「天皇陛下が稲刈り

2009年9月28日(月)17時13分配信 時事通信

 天皇陛下は28日午後、皇居内の水田で恒例の稲刈りをされた。
 陛下はベージュ色のシャツと茶色のズボン姿。かまを手に、5月に植えたうるち米のニホンマサリともち米のマンゲツモチ計100株を丁寧に刈り取った。宮内庁によると、今年の作柄は平年並みという。」

「「天皇ご即位」から20年

日本人が忘れつつある「仁」と「義」の心を変わらず体現されている今上陛下=津川雅彦

(SAPIO 2009年8月19・26日号掲載) 2009年9月10日(木)配信

文=津川雅彦(俳優・映画監督)

子供の頃から皇室に敬意を抱き、演劇界や映画界の「反天皇」思想は貧しいと話す津川雅彦氏。皇族との交流のエピソードも披露しながら、即位20年を迎えた今上天皇について語る。

<磨かれ秘められた極上の品>

 2006年に紫綬褒章を賜ったとき、初めて皇居で今上陛下にお目にかかった。私たち受章者の目をいちいちご覧になり、にこやかな会釈を頂いた。会う人間の経歴をしっかりとご記憶なさるそうだ。あのときの陛下の目も「あなたのことは知っていますよ」と優しく語りかけていた。

 私はこれまで時の総理やハリウッドスター達とも逢って来たが、陛下にお目にかかったときの感動とは比べものにならない。「磨かれ秘められた極上の品」を感じることが出来た。

 私は、大数学者岡潔先生(1901~78年)の『情緒の教育』で「仁義」について教わり感銘を受けた。岡先生曰く桜が咲くと、美しいと愛でる。いつまでも咲いていて欲しいと願う。この心が「仁」。その桜が散らなければ夏は来ない。夏の緑が紅葉に色づけば秋。葉が散って冬。「他」の季節のために自らを変化させる心が日本の四季を産む。それが「義」だと……。

「仁」「義」「礼」「智」「信」の五常を最も体現なさって来たのが、天皇家である。自己を抑制し、常に国家と国民の安寧の為に尽くしていらっしゃる心が幾百年の時を経て発酵し、優雅な「品」となり滲み出て居る。

 日本国憲法は残念ながら狩猟民族に作成され、個人の権利を第一に謳ってしまっている。日本人は農耕民族だ。一粒の米を個人の権利に帰趨することは不可能と知っている。故に和を伝統的に大切にする。和とは人と人の間、つまり「人間」の権利を第一とすることだ。和の最小単位は家族だ。日本人の優れているのは家族の上に「公」を置き、家族より重んじ、これを徳と称えた事だ。

「カツドウヤ」の家系に生まれ育ち、子どもの頃から舞台や映画に出演していた私は、「親の死に目に会えない」職業であると教えられた。芸の世界でも「私」を捨て「他」を喜ばす事に「プライド」を置く。

<秋篠宮殿下がお話しされた種(たね)の文化>

 私の父方の祖父は狂言作者・河竹黙阿弥の弟子、竹柴伝蔵、父は俳優の沢村国太郎、叔母は女優・沢村貞子、叔父は俳優・加東大介、一方母方の祖父は「日本で初めて映画を創った」マキノ省三、母は女優マキノ智子、その弟は監督マキノ雅弘と、映画プロデューサー・マキノ光雄。兄は俳優の長門裕之。こうした家系に生まれ、先人が築いてきた知恵の上に更に吸収した文化を積み上げて今日がある。

 今、政治家の世襲が批判されているが、瑣末にこだわり、伝統がもたらす叡知を否定するのは軽率だ。ヨーロッパでも職の世襲を大切に残し、素晴らしい職人の技に接することが出来る。日本が誇る伝統芸を持つ歌舞伎役者は、代々親から芸を教え込まれ名跡を継ぐ。技や志を受け継ぎ積み上げる事の凄さを学ぶ事は、歴史のない国には持てない貴重な財産なのだ。

 同列に論ずるのは恐れ多いが、歴代の天皇もまた、生まれたときから、私心を捨て、国民の範となり国の伝統と文化を担われて125代も続いている。このような務めを貫いた家系は、世界で天皇家だけだ。

 今年、私が監督した映画『旭山動物園物語』の完成披露試写会に、日本動物園水族館協会の総裁であらせられる秋篠宮両殿下のご臨席を賜り、そのお礼に秋篠宮邸にもお伺いした。興行収益の一部を協会に寄付すると秋田の総会にご招待頂き、殿下から感謝状を賜り、その会場で生物学上の分類の基本単位である種(しゅ)と種(たね)はどう違うかの興味深いお話を伺った。専門用語が飛び交い難解ではあったが、「推察するに、例えば歌舞伎役者はタネで芸を継承している。そのタネの事ですね」とお尋ねすると、「その通りです」とお答え頂いた。さすが殿下は世襲の重要性を最も理解している家系にお育ちになったのだとしみじみ感じる事が出来た。

<「何もせず、ただ存在する」ことの素晴らしさ>

 その意味で、戦後、個人主義が蝕む民間から皇室に入られた美智子皇后のご苦労は並大抵のものではなかったと想像する。

 今年5月2日に放映された『天皇皇后両陛下ご成婚50周年スペシャル』(テレビ朝日系)で、私はナレーターを務めた。ご成婚以来の美智子皇后のご苦労を中心に描いたものだが、最も感動したのは、1992年の山形国体開会式での出来事だ。

 お言葉を述べられる天皇陛下に、突如暴漢が発煙筒を投げつけた。その時、皇后陛下が咄嗟に身を挺して夫の天皇陛下を庇おうとなさった。愛だけでは不可能な行動だ。常日頃から、家族を大切にし公の範となる「覚悟」の証だ。これこそ大和撫子なのだと、ナレーションの最中に不覚にも声が震えた。

 磨き抜かれた人柄に他の為に尽くす心を重ね、厳かで優雅な光り輝く「徳」にまで高めるには、気の遠くなる寡黙な我慢が必要なのだ。

 一方、雅子妃が皇室の伝統に馴染めないでいらっしゃると報道されている。外務省出身の雅子妃は、ご自分なりの皇室外交を期待されていたのであろうが、ままならず、希望を見失われてしまったのではないだろうか。

 また卑近な例になるが、私も若い頃、監督や先輩から「芝居をするな」と注意され、「芝居をしないで、何が役者だ」と反発した。だが、経験を積むにつれ、芝居をしたいと思う「気」が見えてしまう程芸に品がなくなる事に気付いた。

 伝統を誇る能楽は、削ぎ落とした芸を更に内深くに秘める修業を積む。故に能面を付けても、その「気配」は鋭く観客を魅了する。

 僭越ながら、雅子妃は何もなさらなくていいと信ずる。天皇家の一員として伝統と使命に誇りを持ち皇室文化を継承しながら「何もしないで内に秘める」ことの素晴らしさに気付かれれば、ただただ存在なさるだけで、いずれ「徳」の輝きが出てくる筈。

 私は「日本史上最強の外交英雄」アンケートに、明治天皇、昭和天皇、今上天皇のお三方を挙げた。この7月のカナダ、ハワイへのご訪問における現地の歓迎ぶりは、首相訪問などの比ではない。天皇陛下こそ日本最大のスターであり、日本の美徳と文化を世界に紹介し、計り知れない国益をもたらした最高の外交官なのだ。

 軽薄な日本人は外国を真似たがるが、天皇陛下と皇室は世界に誇る日本文化の「象徴」なのだ。この伝統と美徳を愛し吸収するべきだ。

 今、社会の指導層である団塊の世代の中には、青春時代に自虐史観に染まり、皇室制度に反発を抱く人間が多い。左翼闘争を青春とする輩は自己を総括する勇気がない弱虫達だ。

 今上陛下ご即位からの20年、そうした愚かな人たちの影響で、皇室への国民の敬意が薄れつつあるのは情けない。

 しかし、今日も尚、文化人や左翼からの敵意にも似た厳しい視線に晒されながら今上天皇のご家族は益々その心を磨かれるに違いない。日本人ならいつの日か、その「徳」の素晴らしさに気付かぬ筈はないと信じている。」


古来から続く宮中行事をご高齢にも拘わらず黙々とこなし、日本の伝統文化を守られ、常に日本国民のことを考えておられる今上陛下には、つくづく頭の下がる思いです。万世一系の皇室だけは日本国民が何とかこれからも守り徹さねばならぬと思います。

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/04
  • メディア: 単行本



天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)

天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)

  • 作者: 山本 雅人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/01/16
  • メディア: 新書



道 天皇陛下御即位二十年記念記録集~平成十一年~平成二十年

道 天皇陛下御即位二十年記念記録集~平成十一年~平成二十年

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2009/09/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



平成の宮中歌会始 天皇陛下御即位二十年記念出版

平成の宮中歌会始 天皇陛下御即位二十年記念出版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2009/09/17
  • メディア: 単行本


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今そこにある危機(32) [国際・政治情勢]

「NHKスペシャル「JAPANデビュー」抗議噴出後に番組担当者が台湾再訪で行なったこと=井上和彦

(SAPIO 2009年8月19・26日号掲載) 2009年9月3日(木)配信

文=井上和彦(ジャーナリスト)

 NHKスペシャル「JAPANデビュー第1回 アジアの〝一等国〟」(4月5日放送)、日本の台湾統治について検証したこの番組への抗議の声は、止むことがない。
 そんななか、事態収拾を迫られたNHKは、陰で驚くべき行動に打って出ていた。幾度も台湾に飛び、この番組に関する問題点を徹底追及してきたジャーナリストの井上和彦氏が、NHKが手を染めた「隠蔽工作」の全容を明らかにする。

 さる6月22日、NHKの番組ディレクターが、上司のチーフ・プロデューサーを伴って、台湾を訪れた。このディレクターは、「アジアの〝一等国〟」の番組を担当した人物である。その彼が、台湾を再び訪れたという。いったい何のために?

 実は、この番組に証言者として登場した柯徳三氏を、訪ねていたのである。

 台湾統治の「悪かったこと」だけを意図的に取り上げたとしか思えないこの番組には、4月の放送直後から偏向報道との批判が殺到したが、決定打となったのは、当の取材対象者である柯徳三氏が放送後、「日本人が悪く思うようなところは削ってもかまわない」と言ったにもかかわらず、逆にそこだけ使われたとして、「NHKに騙された」と怒りをあらわにしたことだった。氏は6月15日には、抗議と訂正を求める文書に署名し、7月3日には正式にNHKに対し提出している。

 その内容は、「台湾での取材で、多くの意見が出たにもかかわらずそれを公平にとりあげていなく、編集の偏向、歪曲がうかがえます」として、「日台戦争」「日本は台湾人の漢民族としての誇りを奪った」「日本統治時代には中国語の使用が禁じられた」「パイワン族の人々が〝人間動物園〟の見世物として日英博覧会に連れて行かれた」という四点について、歴史解釈に間違いがあることを抗議し、訂正を求めるものだった。

 NHKが柯氏のもとを訪れたのは、氏が文書に署名してから提出するまでの間ということになる。さらに彼らが台湾を訪問した後の25日には、8389人に上る視聴者が番組内容に精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求める民事訴訟を東京地裁に起こしており、NHKとしてはかなり切羽詰まった状況であったことが窺える。

となれば、訪問の目的はただ一つ。

 ディレクターらは、柯徳三氏に対し、NHKへの抗議を取り下げてほしいとお願いしたのだ。

 柯徳三氏の証言によれば、ディレクターらは彼のもとを訪れ、身内がこの騒動の巻き添えになる恐れがあるので警察に保護願いを出したということまで持ち出して、抗議の撤回を懇願したという。

 さらにディレクターは、柯徳三氏に対して、「たいへんご迷惑をおかけして申し訳ございません」と、目に涙をためて謝罪したというのだ。

 そこで柯徳三氏は、ディレクターらに対して、「私に謝ってもらってもしょうがない。公でちょっと謝ればそれで事態が収まるじゃないか」と諭した。

 すると彼は、こう返したというのだ。

「それはできません」

 実に筋違いな話だとは思わないだろうか。

 柯徳三氏には謝罪しておきながら、公の場で謝れないというのはいったいどういうことなのか。

 いや、それ以前にこれが事実とすれば、NHKは番組内容の偏向を認めたことになる。その上で、抗議取り下げを懇願したとすれば、これはもう明らかな「隠蔽工作」である。

 私は本誌編集部を通じ、NHKに事実関係を問うたが、「放送後、出演された方々に番組の反響をお伝えし、お会いもしましたが、その他、ご指摘のようなことはありません」との回答しか得られなかった。NHKはそこでどのような話をしたのか、明らかにする必要があるだろう。

<称賛の意見ばかりを集めた「視聴者の声」なる文書>

 実は、このJAPANデビュー問題に関し、NHKが「隠蔽工作」に打って出たのはこれが初めてではない。

 番組放送後、その偏向ぶりに怒った人々の批判がNHKに寄せられ、大きな問題に発展し始めるや、NHK側は柯徳三氏に、一通のEメールを送りつけてきた。そこには、58件に及ぶ視聴者の感想が掲載されていた。

 そのコピーがいま手元にある。その一例はこうだ。

「映像と取材の力を改めて感じた。歴史から日本の現在を見直す、そしてこれからの歩みを考える上で、新しい歴史観を示していた。台湾は親日、という日本の単純な見方に、一石を投じていた」(大学教授)

「大変素晴らしい番組で、圧倒され、感動した。台湾支配の責任について、現今の言論状況の中、あそこまで克明かつ説得的に描いていたことに、喫驚した」(別の大学教授)

 そこには、58件の番組に対する「称賛」の声しか載っていなかったのだ。しかも、その冒頭には大学教授や大学院生などの肩書が並び、まるで権威ある肩書に番組の正当性を語らせているようだ。Eメールは仲介者を挟みファクスで柯氏のもとに届けられたが、それが送信されてきた現場に、台湾在住ジャーナリストの片倉佳史氏が居合わせていた。

 片倉氏によれば、ファクスが届いた直後、NHKから柯氏のもとに電話があったという。片倉氏がその内容を尋ねたところ、NHK側は「さっきの(感想の声)は、柯さんだけに留めてほしい」とお願いしてきたというのだ。柯氏は、「けしからんよ。男らしくないな」と片倉氏にこぼしていたという。

 それほどまでに番組を称賛する声が視聴者から寄せられているのであれば、むしろ柯徳三氏から周囲に話してもらえばよいではないか。にもかかわらず、他に公表しないでほしいというのは、柯氏に送った〝視聴者の声〟なるものに、やましいことがあるという証拠ではないか。

 NHKの「視聴者対応報告」(視聴者サービス局視聴者センター)によれば、4月時点におけるこの番組の反響は2924件で、好評意見はわずかに129件、厳しい意見(つまり批判意見)が1945件と10倍以上、問い合わせも570件となっているではないか。恐らくNHK側は、この番組が激しい批判にさらされはじめたため、あわてて好評意見のみをかき集めて柯徳三氏に送りつけたのだろう。つまりこれは、日本で巻き起こっているNHKに対する激しい批判を覆い隠そうとする隠蔽工作である。

 しかし、その間にも抗議の声は高まるばかりだった。東京ではNHKに対する1000人規模の抗議デモが3度も行なわれた他、北海道や大阪、名古屋でもNHKに対する抗議デモが行なわれ、ついには国会議員による「公共放送の在り方について考える議員の会」(会長・古屋圭司衆議院議員)が結成された。中でも中山成彬衆議院議員は二度にわたってNHKに対して質問状を送ったが、これに対し、NHKは、開き直りともとれる態度で回答している。

<柯さんとの電話のやり取りまで切り貼り>

 中山議員から出された6月4日付の質問状に対する回答で、NHKは、「『再質問状』を受理した後、柯さんに確認し、『それでよろしいです』という返事をいただいています。繰り返しになりますが、柯さんがNHKに対して憤っている、という事実はありません。また、NHKは柯徳三さんから抗議を受けていません。今回、『再質問』を受理した後、念のために柯さんに確認したところ、柯さんは『NHKに対して抗議するような気持ちはありません』とおっしゃっています」と回答している。

 ところが私が柯徳三氏に確認したところによれば、中山議員からNHKに対する再質問状が出された6月4日以降に、NHKから電話を受けた記憶はないという。この点についてさらに聞いてみると、以前にディレクターから「騒ぎは下火になってきた」という主旨の話を電話で聞いたので、柯氏は「それでよろしいです」と言ったことがあるとのことだった。NHKは電話のやり取りまで切り貼りするつもりなのか。もとより、このNHK問題は沈静化する方向にはなく、そもそも発言自体、ウソだったということではないか。

 さらに前述のNHK回答書にはこうある。「……また取材時、柯徳三さんにはあわせて5時間程度インタビューしています。番組で使用した部分は、柯さんの発言の趣旨を十分に反映していると考えています。未使用の部分のインタビューも含めて5時間全体を繰り返し確認し、番組で使用する部分を決めています。恣意的な編集はありません。柯さんの5時間のインタビューの大半は、日本の統治に対する厳しい批判です」

 これに対し柯徳三氏は真っ向から反論した。

「それは間違いです。まったく誤りです!」

 柯徳三氏は、インタビューの大半が日本統治に対する厳しい批判であったというNHKの回答に憤慨している。柯氏によれば、わざわざディレクターの求めに応じて前日と同じ服を着て学校に行き、そこで日本統治時代の教育を称賛したにもかかわらず、この部分は一切使われていなかったというのだ。であれば、このNHK側の回答はまったくの作り話ということになる。しかも柯徳三氏は、あの番組では、台湾を見捨てた戦後の日本に対する恨みを、まるで、戦前の日本に対する恨みのように歪曲して編集しているとも指摘している。

<NHKは番組が「国辱的」であることを認めた>

 さらに、5月12日に行なわれたNHKの経営委員会議事録によれば、NHK福地茂雄会長は、「番組を3回見ましたが、確かに見る人の見方によっては国辱だというところはあります」と述べている。ということは、福地会長自らが、この番組が国辱的に見えることを認めているではないか。

 さらに福地会長は、こうも述べている。

「私は証言の中でいいとこ取りをされるのが非常に嫌いです。前職の時代から、証言を出してみたら意図とまったく違い、ある部分だけが使われたことがありました。それは私自身も一番嫌でしたので、ディレクターを2回呼んで確認しました。褒めているところはなかったのかということですが、教育については褒めているところがありました。確かに番組の中でも、先ほどの方の発言は出していませんが、映像の中のコメントで説明していました。そういった面で、すべて事実に基づいて描いているという自信を持ちました」

 この文面を見たときの柯徳三氏のあきれ返った表情を、福地会長にお見せしたいものだ。

 福地会長に聞きたい。

 柯徳三氏を筆頭に、あの番組に登場した方々が、自分たちが伝えたかった日本統治時代のいいところは一切使われずに、都合のよい編集がなされたと証言されているが、これをどのように考えているのか? そして、改めて担当ディレクターをはじめNHKが行なっている「隠蔽工作」の真相を、聞かせてもらおうではないか。

 番組の偏向・歪曲もさることながら、こうした悪質な隠蔽工作は、NHKの体質そのものかもしれない。今後もNHKには国民の厳しい監視の目が必要のようだ。」

「人気ギャグ漫画家がぶち切れたNHK"やらせ"取材の一部始終

(週刊朝日 2009年10月02日号配信掲載) 2009年9月28日(月)配信

 はからずもNHKの体質が表れたというべきか。

 漫画家の唐沢なをき氏(47)が、NHK衛星第2の深夜番組「マンガノゲンバ」の取材に腹を据えかねて出演を拒否した顛末を、唐沢氏の妻でエッセイストの唐沢よしこさんがブログで明かしている。

 取材に立ち会ったよしこさんは、NHKの呆れた取材ぶりについて本誌にこう語った。

「7月のことでした。インタビューで、あちらの意に沿わない答えをすると、質問されたディレクターさんが『いや、そうじゃなくて』と露骨にがっかりするんです。相手が喜ぶことを言わなきゃという気持ちにさせられて必死に答えを探すことの繰り返しで、取材を終えてから不本意なことを言わされた腹立たしさで涙が出ました。このまま放送されると一生後悔すると思ったので、残りの取材をお断りした次第です」

「マンガノゲンバ」は旬の漫画家や作品を紹介するドキュメンタリータッチの番組で、このときは、なをき氏が「イブニング」(講談社)で連載する「ヌイグルメン!」を取り上げる予定だった。「ヌイグルメン!」は、特撮ヒーロードラマの舞台裏をギャグタッチで描いた人気漫画だ。

 なをき氏へのインタビュー後は、「スーツアクター」と呼ばれる着ぐるみ役者をなをき氏が取材するという企画も用意されていたのだが、このディレクター氏、その取材をなをき氏の作品に反映させてほしいとまで要求してきたのだとか。

 しかし、なをき氏がいちばん許せなかったのは、

「子どものころから特撮が好きなら、なぜ特撮の仕事をせずにマンガ家になったのか」

 と問われて、

「マンガが好きだから」

 と答えたところ、このディレクターから“NG”が出たことだったという。

「『ヌイグルメン!』を描くために漫画家になったとでも言わせたいのでしょうか」(よしこさん)

 NHKは本誌の取材に、

「回答をおしつけることはありません」

 と回答するが、なをき氏が不快な思いをしたのは事実。「シナリオどおり」を出演者に促すのは、“やらせ”の誹(そし)りは免れまい。」


NHKスペシャル「JAPANデビュー」第1回「アジアの一等国」の捏造報道には、私もTVで実際に番組を見た際に、明らかに『偏向報道』だと分かり、大いに怒りを感じました。現在、日本国民が8000人以上も精神的苦痛を受けたとNHKを提訴していますし、台湾の原住民や台湾の人たちも尊厳を傷つけられたとして、NHKを訴えています。日本国民もNHKに対し、数回デモを行い、実際、NHK本社にデモ隊が突入しました。上記の記事を見るとNHKの捏造体質がいかに根深いものか分かります。NHKの受信料は払いたくないですね。NHKの番組は見ないのが精神的に良いと思います。

NHKの正体―情報統制で国民に銃を向ける、報道テロリズム(OAK MOOK 293 撃論ムック)

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今そこにある危機(31) [国際・政治情勢]

「大敗公明党はどこへいく 参院選後に民主と連立?

2009年9月11日(金)18時46分配信 J-CASTニュース

公明党の山口那津男代表が民主党の鳩山由紀夫代表と会談し、政策が基本的に似ているとの認識から「民主党への協力はやぶさかではない」と語った。衆院選の大敗から自民党とは距離を置く、と見られ、2010年の参議院選の結果如何では「民主党と組み政権に返り咲く可能性もある」と予想する専門家もいる。

<民主党と「基本的に政策は似ている」>

山口代表は2009年9月9日に国会内で民主党の鳩山と会談し、政策次第では民主党の連立政権に協力するとの考えを示した。公明党は93年8月に発足した細川政権で連立与党入りしたが、そこで共に行動した議員が民主党に多いことを踏まえ、民主党と「基本的に政策は似ている」との認識で鳩山代表と一致。山口代表は「国民の理解があれば、協力はやぶさかではない」とした。

また、「自公政権」として10年支えた自民党との関係だが、山口代表は09年10月25日投開票の参院神奈川、静岡両選挙区の補選と、来年の参院選での選挙協力について、「今は白紙で考えている」とメディアに対し語っている。

こうしたことから、公明党は政権を失った自民党から離れ、今後は民主党との協力関係を築く道を選択したかのように見える。

民主党との連携について公明党広報部はJ-CASTニュースの取材に対し、現在は民主党がマニフェストで掲げた政策をどのように実行していくのかを見極める段階だ、とし、

「我が党が目指してきた方向性の下で国民の皆さまから理解を得られるようなものであれば、協力することもやぶさかではありません」
と回答。自民党との関係については、

「今までの環境を前提にした協力関係ではなく、野党になったことを踏まえた関係を作って参りたいと考えております」
としている。ただし、現在の最優先課題は党の再建であり、当面はそれに全力を挙げたいとしている。

<民主党は社民党を切り公明党と連立?>

これから公明党はどのような選択をするのだろうか。政治アナリストの伊藤惇夫さんは、まず、自民党との選挙協力は見直される、と見る。今回の衆院選で公明党は大敗したが、支持母体の創価学会票が減ったわけではなく、基盤は盤石。自民党から票が流れてこなかったことがそもそもの原因のため、協力のメリットは失われたという。

そして、来年の参議院選挙に向け、是々非々の関係を保ちながら、民主党との連携の道を探っていくだろう、とする。与党時代に味をしめた権力というものを手放したくないためだ。最大のポイントはやはり2010年の参議院選で、民主党が過半数を取れなかった場合、大きく連立が浮上する。伊藤さんはこう予想している。

「民主党は政権を安定させるため連立の組み替えを考えます。その場合、社民党が切られ、公明党が与党に返り咲く、こうしたことは充分にありえます」」

「「創価学会・公明党」に衝撃 矢野絢也氏に「叙勲」の動き

(週刊文春 2009年10月1日号掲載) 2009年9月28日(月)配信

 衆院選の小選挙区で全敗し、自民党より深刻な「解党的出直し」を迫られている公明党。選挙後、自公連立時代の評価を巡って、新旧執行部間の内輪もめまでさらけ出したが、さらに新たな試練が迫っている。あろうことか、支持母体の創価学会が「仏敵」と攻撃してきた矢野絢也元委員長への叙勲を、民主党の有力議員が、内閣府に働きかけているのだ。

 勲章について、公明党には苦い前例がある。矢野氏の前任の公明党委員長だった竹入義勝氏とのいきさつだ。

 草創期の公明党で二十年近くトップを務めた竹入氏は政界引退後、数年間は沈黙を守っていたが、一九九六年に勲一等旭日大綬章を受章したのを機に、朝日新聞で回顧録を連載。公明党と創価学会の政教一致の実態を赤裸々に暴露した。

 以来十年間、創価学会機関紙「聖教新聞」は、竹入氏を「党の金を横領して妻に高価な指輪を買い与えた」と中傷。「必ず仏罰が下る」などと大々的な攻撃を展開したが、昨年、東京地裁で「横領はなかった」との判決が出され、年末には東京高裁で「以後、互いを誹謗(ひぼう)しない」との条件で和解した。事実上、創価学会側の完敗である。

 矢野氏とも数年前から敵対関係に突入。「公明党元国会議員らが矢野氏の自宅に上がり込んで手帳を持ち去った」などの奇怪な出来事を巡り訴訟の応酬となった挙げ句、今年九月一日、最高裁は矢野氏勝訴の判決を下した。創価学会は二度までも、元党幹部の「仏敵」に敗れてしまったのだ。

 秋谷栄之助氏が会長の時代は、創価学会は矢野氏との関係を上手にコントロールしていた。「ところが数年前、体調を崩し入院していた池田大作名誉会長が退院後、自分が不在でも問題なく組織が運営されていたことで、秋谷氏を遠ざけるように。そして池田氏に追従する幹部たちが矢野問題を荒立ててからおかしくなった」(学会幹部)

 秋谷氏は〇六年に会長を解任された。「後任の原田稔会長は選挙実務に疎(うと)く、実質的に池田氏が采配している」(同前)が、公明党の比例区の得票数は、秋谷会長時代の〇五年衆院選(八百九十八万票)をピークに凋落の一途。衆院選の惨敗は、「池田神話」の崩壊とも言えるのだ。

 そこへ、矢野氏に勲章まで授与されるとなれば……。「仏罰論」の矛先は、今や創価学会・公明党自身に向かいかねない雲行きとなっている。」


公明党と創価学会の政教分離がなされていないことは世間ではバレバレだし、公明党の悪行の数々もつとによく知られています。世間が何も言わないのは、創価学会の報復を恐れているからです。公明党が民主党に擦り寄り、与党に返り咲きを狙っているのは間違いないでしょう。まあ、余り調子に乗っていると公明党と創価学会に『仏罰』が当たると思いますけど。

黒い手帖―創価学会「日本占領計画」の全記録

黒い手帖―創価学会「日本占領計画」の全記録

  • 作者: 矢野 絢也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 単行本



司法に断罪された創価学会

司法に断罪された創価学会

  • 作者: 乙骨 正生
  • 出版社/メーカー: かもがわ出版
  • 発売日: 2009/02
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創価学会・公明党の犯罪白書

創価学会・公明党の犯罪白書

  • 作者: 山崎 正友
  • 出版社/メーカー: 第三書館
  • 発売日: 2001/08
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民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

  • 作者: 伊藤 惇夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書


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「.日本」使用可能!!ドメイン末尾に日本語OK!! [社会情勢]

「「.日本」使用可能に…ドメイン末尾に日本語

2009年9月28日(月)14時56分配信 読売新聞

 インターネット上の「住所」を示すドメインの末尾に日本語の「.日本」が来年中に使える見通しになった。

 ネット関連の業界団体などが「日本インターネットドメイン名協議会」を設立し、世界中のドメインを管理する米国に本部を置く民間管理団体への申請窓口となる。「.京都」「.富士山」など別の日本語ドメイン導入の相談にも応じる。

 ドメインの末尾部分は現在、「.jp」「.com」など英語に限られている。米国の管理団体が2008年に方針を転換し、日本語やアラビア語なども使えることになった。

 新たに「.日本」を使えるようにするには、総務省の推薦を受けた管理運営事業者が米国の管理団体に申請する必要がある。管理団体の申請受け付けは10年の前半に始まる予定で、同協議会はそれまでに事業者を公募し、申請受け付けに備える。」


上記の記事の如く、ついにドメインの末尾に日本語の使用が認められそうです。何でも米国主導で来たインターネット社会も変化の兆しが見えてきました。

日本語ドメイン名 -インターネット標準策定の軌跡-

日本語ドメイン名 -インターネット標準策定の軌跡-

  • 作者: 日本語ドメイン名協会
  • 出版社/メーカー: インプレスR&D
  • 発売日: 2006/05/30
  • メディア: 単行本


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今そこにある危機(30) [国際・政治情勢]

「【八ツ場ダム】「建設中止は独裁者」と群馬県知事

2009.9.28 13:07 産経新聞

 群馬県の大沢正明知事は28日の県議会本会議で、前原誠司国土交通相が八ツ場ダム(同県長野原町)の建設中止を表明していることについて「生活再建の代替案もなく中止というのは独裁者じゃないか。ダム湖がなくても生活再建できるような案を国交省が示すべきだ」と厳しく批判した。

 ダムの必要性をめぐっては「今まで国から治水利水両面で必要不可欠と言われてきた。国は情報公開して検証し、地元や関係都県に理解を得るべきだ」と強調した。

 民主党系会派議員の一般質問への答弁。

 また自民党県議らは28日、「八ツ場ダムは国と地元住民、1都5県との約束で行われる共同事業」「地元住民の生活再建のためには、ダム湖などの一日も早い完成が必要」などとする意見書案を県議会に提出した。」

「【私も言いたい】八ツ場ダム 「建設中止」は3割台

2009.9.24 20:34 産経新聞


ダムサイト付近を国交省職員の案内で視察する前原誠司国交相。多くの報道陣が周辺を取り囲み注目度の大きさを物語っていた=23日午前、群馬県長野原町(矢島康弘撮影)

 今回のテーマ「八ツ場ダム」について、22日までに636人(男性540人、女性96人)から回答がありました。「建設を中止すべき」が3割台にとどまり、「景気浮揚につながる」「従前の工事を見直すべき」が高い比率を挙げました。


 (1)建設を中止すべきか

 YES→38%、NO→62%


 (2)公共事業は景気浮揚につながるか

 YES→62%、NO→38%


 (3)従前の公共工事は見直されるべきか

 YES→84%、NO→16%

◯徹底的に見直しを

 奈良・男性会社員(30)「特定の地域や業界、団体にからむ従来型の公共事業は廃止すべきだ。税の再分配の仕組みそのものを見直す必要がある」

 神奈川・男性無職(63)「建設スタートからの状況を聞くと、どうしても必要なダムではなかったという印象だ。無駄な投資が1円でも救われればいいのではないか」

 京都・男性無職(69)「景気浮揚策として公共投資を増やすという費用対効果の低い政策を過去に何度となく繰り返してきた。政権交代を契機に徹底して財政出動の可否を見直してほしい。その上で国民にとって必要不可欠なものから順次、財政状況を念頭に実施すべきだ」

 東京・女性会社員(52)「自民党の無駄な公共事業はすべて見直し、国民のためになる事業を行ってほしい」

 大阪・男性会社員(23)「必要なもの以外はすべて中止すべきだ。公共事業では経営者の懐が潤うだけで景気浮揚にはつながらず、国民には不利益でしかない」

 ●公共工事は悪ではない

 山口・男子大学生(24)「実行中の計画をやめるのは最悪だ。慣れ親しんだ住居を手放した住民のことを考えると、このまま進めた方がいい」

 北海道・女性会社員(37)「民主党は何でも反対してきた野党の癖が抜けていない。反対したことは何が何でもつぶすというのでは困る」

 福岡・男性医師(66)「工事の70%が進捗(しんちよく)している段階での中止は最悪。中止による出費の方が残りの建設費よりはるかにかかるし、負の遺産にしかならない」

 島根・男性教師(56)「ダムは国家100年の水利・治水の大計であり、その建設には50年、100年かかる合意形成プロセスがある。それを一律、無駄とするのは大きな誤り。渇水や洪水に苦しみ、地政学的にダムにより生活の基盤を守らざるを得ない地方も多く、それを知らずに選挙票獲得のための手段に使うなどとんでもない」

 岡山・男性会社員(34)「民主党は自民党が今までやってきたことの反対がやりたいだけ。『公共事業=悪』という考え方は間違いだ」

 埼玉・女性パート(54)「埼玉県民として非常に怒りを感じる。70%も完成しているのにやめるとは言語道断だ。30年、50年先を考えてほしい。干魃(かんばつ)や大洪水が起きたとき、どう責任を取ってくれるのか」

      ◇

 【八ツ場(やんば)ダム】 群馬県長野原町の利根川上流、吾妻川中流域に建設中のダム。多数の死者を出した昭和22年のカスリーン台風などを理由に、27年に旧建設省が計画した。反対運動が起こる中、代替地や周辺道路の工事は進行。市民団体が関係自治体を相手取り、建設事業負担金の支出差し止めを求めて係争中。民主党の政権公約(マニフェスト)通り、鳩山由紀夫首相は「建設中止」を表明している。」


八ツ場(やんば)ダム建設中止には、私も反対です。長年の地元住民の艱難辛苦を思えば当然でしょう。公共事業は悪などではありません。第二次大戦時の米国のローズヴェルト大統領ですら、世界大恐慌の際に、ニューディール政策というダムなどの公共事業で失業者の雇用を推進したではないですか。何でもマニフェスト通りという硬直化した政策では、日本を『チェンジ』できないと思います。

新世紀のビッグブラザーへ

新世紀のビッグブラザーへ

  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



民主党の正体−矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)

民主党の正体−矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2009/08/31
  • メディア: 単行本



民主党解剖 (産經新聞社の本)

民主党解剖 (産經新聞社の本)

  • 作者: 産経新聞政治部
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: 単行本



民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

  • 作者: 伊藤 惇夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書



民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

  • 作者: 宇田川 敬介
  • 出版社/メーカー: 成甲書房
  • 発売日: 2009/07/04
  • メディア: 単行本


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今そこにある危機(29) [国際・政治情勢]

「自民党新総裁に谷垣元財務相を大差で選出

2009.9.28 14:41 産経新聞


自民党の新総裁に選出され一礼する谷垣禎一氏=28日午後2時39分、東京・永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)

 自民党は28日午後の両院議員総会で、麻生太郎前首相の後任となる第24代総裁に、谷垣禎一元財務相(64)を選出した。谷垣氏は国会議員票、地方票を合わせ過半数の300票を得た。任期は平成24年9月末までの3年間。

                 ◇

 自民党総裁選の得票は次の通り。

 谷垣禎一元財務相300票(国会議員票120票、地方票180票)▽河野太郎元法務副大臣144票(議員票35票、地方票109票)▽西村康稔前外務政務官54票(議員票43票、地方票11票)。

 有効投票は議員票が198票、地方票は300票。有効投票の過半数は250票。議員票1票が無効票だった。」

「「影の内閣」考える…谷垣新総裁の会見要旨

2009年9月28日(月)20時2分配信 読売新聞

 谷垣・自民新総裁の記者会見要旨

 ◆党再生・改革◆

 私は政権を奪還するため、自民党の先頭に立って全力を尽くす。思い切った党改革も行う。自民党は国民のために何をする政党なのか、政権に戻るためにどうすべきかを考える「政権構想会議」を作る必要がある。野党になって政策調査会と国会対策委員会の役割が変わった。「シャドー・キャビネット」(影の内閣)と呼ばれるものを考える必要がある。

 ◆派閥への対応◆

 衆院の選挙制度が中選挙区から小選挙区(比例代表並立制)に変わり、派閥の意義が薄れてきている。ただ、考え方が共通している議員たちが、政策を研究することはあってしかるべきだ。新人発掘や若手議員の教育は、かつて派閥中心で行われていた。今後は党でこうした機能を強めていく。

 ◆人事◆

 選挙が終われば、ノーサイドだ。(総裁選に出馬した河野太郎・元法務副大臣、西村康稔・前外務政務官の)2人の活躍の場を当然作っていかなければいけない。

 色々な意見に耳を傾けるが、最後は総裁たるものの責任できちっと判断する。今晩ゆっくり考えて、結論を出したい。」


何はともあれ、去年、『国籍法改悪』を推進し、成立させた河野太郎が、自民党新総裁にならずにホッとしました。あの従軍慰安婦を容認し、親支那派の売国奴である河野洋平の息子だけに筋金入りの売国議員でしたからね。後は自民党の真の『保守政党』への覚醒と与党への返り咲きを願う次第です。

日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)

日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 新書


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今そこにある危機(28) [国際・政治情勢]

「【主張】ノモンハン70年 一方的な歴史解釈検証を

2009.9.16 03:22 産経新聞

 日ソ両軍が旧満州国とモンゴルの国境線をめぐって激戦を繰り広げたノモンハン事件(昭和14年5~9月)の停戦協定から70年が経過した。

 この戦闘で、日本軍はソ連軍の機械化部隊に大敗したとされてきた。だが、ソ連崩壊後のロシアで旧ソ連軍の資料が公開され、ソ連側の死傷者が2万6000人と日本側の2万人を上回っていたことが明らかになった。

 また、最近の研究で、当時の日本政府が独ソ接近の情報を得ていながら、それを重視していなかったことも分かってきた。ノモンハン事件最中の1939年8月、独ソ不可侵条約が結ばれ、平沼騏一郎首相は「欧州情勢は複雑怪奇」と言って退陣した。

 日本の情報収集力や情勢判断の甘さについて、当時の国際情勢に照らし、再検証が必要である。

 ロシアのメドベージェフ大統領は先月、モンゴルの首都ウランバートルで行われたノモンハン事件の70周年行事で、「この勝利の本質を変える捏造(ねつぞう)は容認されない」と述べた。「ソ連は正しかった」とするスターリン史観の継続を強調した演説である。

 東京裁判で、ノモンハン事件は日本が計画した侵略的行為として裁かれた。だが、戦闘に備えて機械化部隊を東へ移し、周到に準備していたのは、むしろソ連だ。同じ時期、ソ連はドイツとも東欧・バルト諸国の勢力圏分割を約した秘密協定を結んでいる。モンゴルでも血の粛清を行った。アジアでも欧州でも、ソ連は「解放者」ではなかったのである。

 ソ連は終戦間際、日ソ中立条約を破って満州に侵入し、関東軍将兵ら約60万人をシベリアなどに連行し、約6万人が強制労働で死亡した。日本固有の領土である北方四島を今も不法に占拠し続けている事実も忘れてはならない。

 プーチン首相が主導するメドベージェフ政権は、エリツィン時代の4島を明記した「東京宣言」(1993年)を反故(ほご)にし、平和条約締結後に歯舞、色丹の2島を日本側に引き渡すとした「日ソ共同宣言」(1956年)を基礎に交渉しようとしている。

 日ソ共同宣言が署名された当時の首相は、新政権を担う鳩山由紀夫氏の祖父、鳩山一郎氏だ。ロシアが2島返還を持ちかけてくる可能性があり、要注意だ。鳩山新政権は4島返還の原則を絶対に曲げてはならない。」


ノモンハン事件については、半藤一利氏などが、『日本大敗北論』を唱えてきたが、ソ連崩壊後のロシアで旧ソ連軍の資料が公開され、実は、兵力で圧倒的に優勢だったソ連軍が、劣勢だった日本軍にボロ負けしていたことが判明した。当時、ソ連軍司令官だったジューコフ元帥が、第二次大戦後、ソ連軍が苦戦した戦いの筆頭にノモンハンの『ハルハ河』を挙げている。実際、前線の日本兵は勇敢であった。戦略的には、日本側が、停戦条約で譲歩したため、『敗北』だったかもしれないが、戦術的には『勝利』であった。実際、このソ連軍の『敗北』にスターリンは、ドイツと日本による両面攻撃を恐れて、別荘に『ひきこもり』になっていたという。ソ連軍のこの意外な『敗北』は、スターリンによる赤軍幹部の大粛清にあったのだから自業自得である。

ノモンハン事件の真相と戦果―ソ連軍撃破の記録

ノモンハン事件の真相と戦果―ソ連軍撃破の記録

  • 作者: 小田 洋太郎
  • 出版社/メーカー: 原史集成会
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本


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今そこにある危機(27) [国際・政治情勢]

「【主張】「核なき世界」決議 抑止踏まえ現実的方策を

2009.9.26 04:03 産経新聞

 核軍縮・不拡散を議題とする初の国連安保理首脳会合で「核兵器のない世界」の条件づくりをめざす決議1887が全会一致で採択され、鳩山由紀夫首相も「核廃絶の先頭に立つ」と訴えた。

 北朝鮮やイランの行動は核不拡散体制を揺るがし、核テロの脅威も深刻だ。唯一の被爆国日本が米国などと連携して世界に指導力を示すのは当然の道である。

 ただ、理想を唱えるだけでは日本の安全やアジアの平和は守れない。鳩山首相には核の傘のあり方も含めて、地に足のついた方策を講じてもらいたい。

 安保理議長を自ら務めたオバマ米大統領は「核なき世界実現の難しさに幻想はない」と述べ、会合の意義を「核拡散や核テロという最も根本的な脅威に首脳レベルで取り組むためだ」と説明した。

 こうした観点から、決議には核拡散防止条約(NPT)体制強化とすべての国の加盟、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効、北朝鮮やイランのルール違反への厳しい制裁が盛り込まれた。また、来春のNPT再検討会議でも「現実的で実現可能な目標」を設定するよう求めている。

 日本が率先して核軍縮・不拡散に努める方向に異存はない。問題は、国際政治の現実や国家の安全を踏まえた着実な取り組みを忘れてはならないということだ。

 その点で鳩山首相が演説で「非核三原則堅持」や「核廃絶」の理念や理想を強調した半面、核の傘の意義や三原則の運用に触れなかったのは残念だ。その理由は、鳩山政権の核の傘をめぐる方針が一貫していないからだろう。

 日本の安全保障が日米同盟を通じた拡大抑止(核の傘)に委ねられていることはいうまでもない。首相はかつて「今すぐ核の傘から出る意図はない」と語ったが、岡田克也外相は「核の傘を半分踏み出す」が持論だ。米国には核先制不使用宣言を求めるという。

 外務省は外相の指示で「核密約調査班」を設けたが、過去を調べて核の傘をどうしたいのかがみえない。北の核や中国の軍事膨張が懸念される中で、ちぐはぐな対応で日本の安全が守れるのか。

 先月、新潟市で開いた国連軍縮会議でも「抑止の実態を踏まえた現実的対応が必要」との意見が大勢を占めた。国民を危機にさらすことがないように、鳩山首相は同盟強化と抑止力の充実を踏まえた明確な方針を示す必要がある。」


岡田克也外相が『核の傘を半分踏み出す』が持論で、米国には『核先制不使用宣言』を求め、『核密約』の調査ばかりやっている鳩山民主党連立政権がとても現実路線を採るとは思えない。このまま鳩山民主党連立政権が続けば、いずれ日米同盟による『核の傘』がなくなるのも時間の問題だろう。

日米同盟の静かなる危機

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  • 作者: ケント・E・カルダー
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2008/11
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民主党の正体−矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)

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  • 出版社/メーカー: オークラ出版
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サルでもわかる 日本核武装論 (家族で読める family book series 006) (家族で読めるfamily book series―たちまちわかる最新時事解説)

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  • 作者: 田母神 俊雄
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2009/08/01
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自らの身は顧みず

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  • 作者: 田母神 俊雄
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  • 発売日: 2008/12
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座して平和は守れず―田母神式リアル国防論

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  • 作者: 田母神 俊雄
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
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田母神塾―これが誇りある日本の教科書だ

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  • 作者: 田母神 俊雄
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真・国防論

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国防論

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  • 作者: 田母神 俊雄
  • 出版社/メーカー: アスコム
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田母神流ブレない生き方

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  • 作者: 田母神 俊雄
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自衛隊風雲録

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  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
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日本は「侵略国家」ではない!

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  • 出版社/メーカー: 海竜社
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この身、死すとも「これだけは言いたい」

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自衛隊はどこまで強いのか (講談社プラスアルファ新書)

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自らの身は顧みず[DVD]

自らの身は顧みず[DVD]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ワック
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核神話の返上 [アメリカの核に頼るのか、独自に持つのか]

核神話の返上 [アメリカの核に頼るのか、独自に持つのか]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 内外出版
  • 発売日: 2009/01/13
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日本の核論議はこれだ―新たな核脅威下における日本の国防政策への提言

日本の核論議はこれだ―新たな核脅威下における日本の国防政策への提言

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 展転社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本



核武装論――当たり前の話をしようではないか (講談社現代新書)

核武装論――当たり前の話をしようではないか (講談社現代新書)

  • 作者: 西部 邁
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/16
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ぼくらの核武装論−タブー超突破! 今だから論じる。考える。 (OAK MOOK 138 撃論ムック)

ぼくらの核武装論−タブー超突破! 今だから論じる。考える。 (OAK MOOK 138 撃論ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2007/03/09
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「日本核武装」の論点―国家存立の危機を生き抜く道

「日本核武装」の論点―国家存立の危機を生き抜く道

  • 作者: 中西 輝政
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本



ニッポン核武装再論

ニッポン核武装再論

  • 作者: 兵頭 二十八
  • 出版社/メーカー: 並木書房
  • 発売日: 2004/01
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核武装なき「改憲」は国を滅ぼす

核武装なき「改憲」は国を滅ぼす

  • 作者: 片岡 鉄哉
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本



日本核武装の選択

日本核武装の選択

  • 作者: 中川 八洋
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2004/10/23
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日本有事―憲法(マックKEMPOH)を棄て、核武装せよ! (PHP Paperbacks)

日本有事―憲法(マックKEMPOH)を棄て、核武装せよ! (PHP Paperbacks)

  • 作者: 兵頭 二十八
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2006/12
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日本の核武装は世界を救う―海洋党武士団の結成を問う

日本の核武装は世界を救う―海洋党武士団の結成を問う

  • 作者: 佐藤 保隆
  • 出版社/メーカー: 文藝書房
  • 発売日: 2007/06
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今そこにある危機(26) [国際・政治情勢]

「【主張】拉致問題 圧力強め北に再調査促せ

2009.9.28 03:30 産経新聞

 鳩山由紀夫新内閣は多くの外交案件を抱えているが、拉致問題も最重要課題の一つだ。

 鳩山首相は先の国連演説で「拉致問題では、北朝鮮が昨年の合意に基づき全面調査を始めるなど、前向きかつ誠意ある行動があれば(日本も)前向きに対応する」と述べた。鳩山首相は米韓との首脳会談でも、拉致問題での協力を求めた。この問題を重視する日本の姿勢を改めて各国に示したものとして評価したい。

 首相が演説で触れたように、北朝鮮は昨年8月、拉致被害者の再調査を約束しておきながら、いまだに何の連絡もない。鳩山内閣の仕事はまず、この約束を誠実に履行させることだ。

 今回の組閣で、国家公安委員長兼拉致問題担当相に就任した中井洽(ひろし)氏は、拉致問題解決の方策として「(対北)圧力を強めるしかない。米韓を中心に、『日本は拉致を解決しない限り、どんな要請にもノーだ』と世界に向けて言い続けることだ」と述べた。

 中井氏が拉致問題対策本部長をしていた民主党のチームは昨年11月、当時の麻生内閣より厳しい対北全面禁輸などを盛り込んだ追加制裁案をまとめている。鳩山首相も同党の拉致問題対策本部長だった平成16年、「ヒトとモノの往来も制限する態勢を整えておくことが北朝鮮への大きな制裁カードとなる」などと対北圧力の必要性を強調していた。

 北に再調査を促すには、圧力を強める方策が必要不可欠だ。

 鳩山内閣には懸念材料もある。以前、拉致実行犯の辛光洙(シン・ガンス)容疑者らの釈放嘆願書に署名した菅直人、千葉景子両氏が入閣したことだ。これについて鳩山首相は「一番大事なことは拉致問題を現実に解決に向けて進めていくことだ」と語った。注視していきたい。

 また、岡田克也外相はクリントン米国務長官との会談で「拉致、核、ミサイルの問題が解決しなければ、日朝国交正常化はない」と述べた。外相として、さらに積極姿勢を見せてほしい。

 鳩山内閣には北に融和的な社民党も加わり、拉致被害者家族をはじめ国民の多くは新政権に期待しつつ、不安も抱いている。

 鳩山首相は帰国後の29日、家族会と面会する。拉致は国の主権と国民の命にかかわる問題である。政権が代わっても、内閣が一体となって取り組んでいく断固とした姿勢をはっきり示すべきだ。」


拉致問題に関しては、民主党内に強硬な『親北朝鮮勢力』が存在するので、とても不安である。拉致問題の解決は、日本国民の悲願であり、鳩山政権には、民主党内の『親北朝鮮勢力』を排除してでも解決に努力すべきであろう。

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今そこにある危機(25) [国際・政治情勢]

「【主張】防衛相沖縄訪問 普天間移設へ現実直視を

2009.9.28 03:30 産経新聞

 鳩山政権が掲げている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設をめぐり、北沢俊美防衛相が就任後初めて沖縄入りした。

 会談した仲井真弘多知事からは、県外移設の現実性に疑問を突き付けられた。関係自治体からは見直しによって普天間問題の解決自体が先送りされる懸念も示された。

 鳩山首相は訪米中に「私たちのベースな考え方(県外移設)を変えるつもりはない」と強調した。岡田克也外相はこれまでの経緯を検証したいと表明した。いずれも、キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に移設する現行計画を見直すものだ。

 だが、この見直しは日米同盟関係を根幹から損なう恐れがあるだけでなく、普天間問題の決着も棚上げしかねない。

 普天間移設をめぐって日米政府が合意したのは、13年前にさかのぼる。これを見直して3年前に再び合意したにもかかわらず、移設問題はいまだに停滞している。

 政府間の合意の実行に、自民党政府の努力は不十分だった。しかし、政権交代を果たしたからといって、民主党政府がこれを安易に覆してはなるまい。

 「県外、国外(移転)がベストだが、経緯をみても簡単ではない」「名護市が受け入れるなら、県内といえども移そうという考えだ」という仲井真知事の発言に耳を傾けるべきだ。

 北沢氏自身も、「限られた日数で理想を現実にするのは厳しい道のりだ」と述べており、県外移設を困難視する見解を隠さない。現実を踏まえた判断といえる。

 近く行われる鳩山首相や岡田外相との協議でも、日米安保体制や日米同盟の維持・強化を貫いてほしい。ゲーツ米国防長官の来日が10月下旬に固まっているだけに、政府内調整を急ぐべきだ。

 一方、北沢氏は沖縄訪問前に、防衛省が検討を進めている日本最西端の与那国島など、離島への陸上自衛隊の部隊配備について慎重論を唱えた。

 離島への部隊配備が「いたずらに近隣諸国に懸念を抱かせる」という説明は、まったく理解しがたいものだ。活動を活発化させる中国海軍の動向などを考えれば、防衛力が空白になっている現実を直視しなければならない。

 国の守りに不安がないようにすることが、防衛相の責務である。再考を促したい。」


どうも鳩山民主党連立政権は、『政権交代』と『大量議席の獲得』で、有頂天になり、傲慢になっている。一度政府が決定したことを前政権のしたことだと安易に覆されたのではたまったものではない。過去のことを『事後法』で裁くようなものだ。鳩山民主党連立政権はもっと謙虚になるべきだ。

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今そこにある危機(24) [国際・政治情勢]

「アフガン民生支援に治安の壁、苦悩する現地部隊

2009年9月28日(月)1時34分配信 読売新聞


 鳩山首相は26日までの就任後初の訪米中、インド洋での給油活動は「単純に延長しない」とする一方、農業指導や職業訓練などの「民生支援」をアフガニスタン貢献の柱に据える考えを打ち出した。

 日米関係の重要課題に浮上するのも確実な民生支援だが、現地の支援現場では、治安対策をはじめ課題が山積している。

 9月中旬、国際治安支援部隊(ISAF)に同行し、岩肌むき出しの山々を急流が縫うパンジシール州を訪ねた。

 「異教徒め!」。橋のたもとで、血相を変えた若い男が米軍の車列に叫んだ。米兵は車を降り、英語と現地のダリ語で、「私たちは皆さんの支援を行っています」と、配布された手引書通り、丁重になだめていた。

 米同時テロ後の軍事攻撃開始から8年。ISAFが8月発表した行動指針は、軍事行動とは別に、発電施設や学校の建設などで住民の支持を獲得して過激派の浸透を阻止する民生支援が重要と強調している。

 「目下の任務は子どもたちを育て、アフガン安定につなげることだ」。パンジシール州で開発事業に当たる軍民合同の「地方復興チーム」(PRT)司令官、エリック・ホンメル米軍中佐(43)はそう言うと、ダルバン村近くで完成したばかりの中学校校舎を指さした。

 日本政府も6月から、中西部ゴール州のPRTに外務省職員4人を派遣して学校建設などに当たっている。アフガン駐留米軍高官は、治安増強に欠かせない警察官の養成でも日本の人員派遣に期待する考えを語った。だが、治安の悪化は続く。ホンメル中佐の前任司令官も5月、自爆テロ攻撃を受けて死亡している。「妻には前任者殉職は知らせていない。心配するから」。ホンメル司令官は深いため息をついた。(アフガニスタン東部パンジシール州ダルバン村で 柳沢亨之)」

上記の記事の如く、アフガニスタンの治安は頗る悪い。悪化の一途を辿っている。それが現実である。鳩山政権の言うように本当に自衛隊抜きの『民生支援』など可能なのか?『自爆テロ』を平気で行なう狂信者の集団であるタリバンの兵士に『職業訓練』などできるのか?宗教の恐ろしさや現実のアフガン情勢を鳩山政権は把握していないのではないか?各国が賞賛し、継続を望んでいる海自の『インド洋での給油活動』を中止してまで、実行不可能な『民生支援』にこだわる鳩山政権は、タリバン以上の『平和教』という『宗教』の『狂信者の集団』のようだ。

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