今そこにある危機(26) [国際・政治情勢]
「【主張】拉致問題 圧力強め北に再調査促せ
2009.9.28 03:30 産経新聞
鳩山由紀夫新内閣は多くの外交案件を抱えているが、拉致問題も最重要課題の一つだ。
鳩山首相は先の国連演説で「拉致問題では、北朝鮮が昨年の合意に基づき全面調査を始めるなど、前向きかつ誠意ある行動があれば(日本も)前向きに対応する」と述べた。鳩山首相は米韓との首脳会談でも、拉致問題での協力を求めた。この問題を重視する日本の姿勢を改めて各国に示したものとして評価したい。
首相が演説で触れたように、北朝鮮は昨年8月、拉致被害者の再調査を約束しておきながら、いまだに何の連絡もない。鳩山内閣の仕事はまず、この約束を誠実に履行させることだ。
今回の組閣で、国家公安委員長兼拉致問題担当相に就任した中井洽(ひろし)氏は、拉致問題解決の方策として「(対北)圧力を強めるしかない。米韓を中心に、『日本は拉致を解決しない限り、どんな要請にもノーだ』と世界に向けて言い続けることだ」と述べた。
中井氏が拉致問題対策本部長をしていた民主党のチームは昨年11月、当時の麻生内閣より厳しい対北全面禁輸などを盛り込んだ追加制裁案をまとめている。鳩山首相も同党の拉致問題対策本部長だった平成16年、「ヒトとモノの往来も制限する態勢を整えておくことが北朝鮮への大きな制裁カードとなる」などと対北圧力の必要性を強調していた。
北に再調査を促すには、圧力を強める方策が必要不可欠だ。
鳩山内閣には懸念材料もある。以前、拉致実行犯の辛光洙(シン・ガンス)容疑者らの釈放嘆願書に署名した菅直人、千葉景子両氏が入閣したことだ。これについて鳩山首相は「一番大事なことは拉致問題を現実に解決に向けて進めていくことだ」と語った。注視していきたい。
また、岡田克也外相はクリントン米国務長官との会談で「拉致、核、ミサイルの問題が解決しなければ、日朝国交正常化はない」と述べた。外相として、さらに積極姿勢を見せてほしい。
鳩山内閣には北に融和的な社民党も加わり、拉致被害者家族をはじめ国民の多くは新政権に期待しつつ、不安も抱いている。
鳩山首相は帰国後の29日、家族会と面会する。拉致は国の主権と国民の命にかかわる問題である。政権が代わっても、内閣が一体となって取り組んでいく断固とした姿勢をはっきり示すべきだ。」
拉致問題に関しては、民主党内に強硬な『親北朝鮮勢力』が存在するので、とても不安である。拉致問題の解決は、日本国民の悲願であり、鳩山政権には、民主党内の『親北朝鮮勢力』を排除してでも解決に努力すべきであろう。
2009.9.28 03:30 産経新聞
鳩山由紀夫新内閣は多くの外交案件を抱えているが、拉致問題も最重要課題の一つだ。
鳩山首相は先の国連演説で「拉致問題では、北朝鮮が昨年の合意に基づき全面調査を始めるなど、前向きかつ誠意ある行動があれば(日本も)前向きに対応する」と述べた。鳩山首相は米韓との首脳会談でも、拉致問題での協力を求めた。この問題を重視する日本の姿勢を改めて各国に示したものとして評価したい。
首相が演説で触れたように、北朝鮮は昨年8月、拉致被害者の再調査を約束しておきながら、いまだに何の連絡もない。鳩山内閣の仕事はまず、この約束を誠実に履行させることだ。
今回の組閣で、国家公安委員長兼拉致問題担当相に就任した中井洽(ひろし)氏は、拉致問題解決の方策として「(対北)圧力を強めるしかない。米韓を中心に、『日本は拉致を解決しない限り、どんな要請にもノーだ』と世界に向けて言い続けることだ」と述べた。
中井氏が拉致問題対策本部長をしていた民主党のチームは昨年11月、当時の麻生内閣より厳しい対北全面禁輸などを盛り込んだ追加制裁案をまとめている。鳩山首相も同党の拉致問題対策本部長だった平成16年、「ヒトとモノの往来も制限する態勢を整えておくことが北朝鮮への大きな制裁カードとなる」などと対北圧力の必要性を強調していた。
北に再調査を促すには、圧力を強める方策が必要不可欠だ。
鳩山内閣には懸念材料もある。以前、拉致実行犯の辛光洙(シン・ガンス)容疑者らの釈放嘆願書に署名した菅直人、千葉景子両氏が入閣したことだ。これについて鳩山首相は「一番大事なことは拉致問題を現実に解決に向けて進めていくことだ」と語った。注視していきたい。
また、岡田克也外相はクリントン米国務長官との会談で「拉致、核、ミサイルの問題が解決しなければ、日朝国交正常化はない」と述べた。外相として、さらに積極姿勢を見せてほしい。
鳩山内閣には北に融和的な社民党も加わり、拉致被害者家族をはじめ国民の多くは新政権に期待しつつ、不安も抱いている。
鳩山首相は帰国後の29日、家族会と面会する。拉致は国の主権と国民の命にかかわる問題である。政権が代わっても、内閣が一体となって取り組んでいく断固とした姿勢をはっきり示すべきだ。」
拉致問題に関しては、民主党内に強硬な『親北朝鮮勢力』が存在するので、とても不安である。拉致問題の解決は、日本国民の悲願であり、鳩山政権には、民主党内の『親北朝鮮勢力』を排除してでも解決に努力すべきであろう。
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タグ:国際・政治情勢
2009-09-28 16:08
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