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今そこにある危機(17) [国際・政治情勢]

「鳩山首相、安保理会合で「非核三原則堅持」 総会では「東アジア共同体」など「5つの挑戦」

2009.9.25 01:51 産経新聞


国連安全保障理事会の首脳級会合に出席した鳩山首相と岡田外相(奥)=24日、ニューヨーク(AP)

 【ニューヨーク=今堀守通】訪米中の鳩山由紀夫首相は24日午前(日本時間25日未明)、ニューヨークの国連本部で開かれた核軍縮・不拡散に関する安保理会合で演説し、「非核三原則」の堅持を重ねて宣言、核軍縮や核不拡散を積極的に主導していく考えを表明した。

 首相は「日本は戦後の復興を遂げた後も自らが核兵器を持つという道を選ばなかった」と強調。「被爆国としての責任を果たすため、日本が非核三原則を堅持することを改めて誓う。日本は核廃絶に向けて先頭に立たなければならない」と宣言した。

 また、オバマ米大統領のプラハ演説を高く評価。核保有国に核軍縮を求め、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効や兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉開始を訴えた。

 北朝鮮の核開発については「国際社会の平和と安全に対する脅威であり、断固として認めるわけにはいかない」と強く非難、イランの核問題にも懸念を表明し、国連安全保障理事会の役割強化などを求めた。

 続いて首相は24日午後(日本時間25日未明)、国連総会の一般討論演説に立ち、世界的な経済危機▽気候変動問題▽核軍縮・不拡散▽平和構築・開発・貧困▽東アジア共同体-を「5つの挑戦」として取り組んでいく考えを表明した。

 演説の冒頭、首相は8月の衆院選で政権交代を果たしたことを「日本の民主主義の勝利であり、国民の勝利」と自賛。日本の国連加盟が祖父の鳩山一郎元首相のもとで実現したことに触れ、当時の重光葵外相が国連で「東西の架け橋となりうる」と演説したことを「友愛思想と共鳴している」と説明し、「日本が再び『架け橋』としての役割を果たさんことを高らかに宣言したい」と述べた。

「鳩山首相の安保理演説要旨「非核三原則堅持をあらためて誓う」

2009.9.25 00:50 産経新聞


国連安全保障理事会の首脳級会合に出席した鳩山首相と岡田外相(奥)=24日、ニューヨーク(AP)

 【非核三原則】

 日本は核兵器攻撃を受けた唯一の国家だ。核兵器開発の潜在能力があるにもかかわらず、核軍拡の連鎖を断ち切る道を選んだのは、唯一の被爆国としての道義的責任と感じたためだ。近隣国の核開発に伴い「日本の核保有」を疑う声が出るのは、日本の強い意志を知らないためだ。非核三原則堅持をあらためて誓う。核保有国であろうと、非核保有国であろうと、核軍縮、不拡散に向けて行動することは地球上のすべての国家の責任だ。

 【日本の対応】

 核保有国に核軍縮を求める。包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の早期交渉開始を強く訴える。日本自身が核軍縮を主導し、国際原子力機関(IAEA)の強化へ取り組む。

 【北朝鮮核問題】

 北朝鮮の核開発は平和と安全への脅威だ。国連決議の実効性を高めるため、さらに必要な措置を講じる。イランの核問題も懸念している。(ニューヨーク 共同)」

「鳩山首相、アジア重視の姿勢鮮明に非核三原則に「足かせ」懸念も

2009.9.25 01:53 産経新聞

 【ニューヨーク=今堀守通】24日に鳩山由紀夫首相は国連での2度の演説で、鳩山外交の柱とされる「友愛」と「アジア重視」を打ち出した。グローバルな課題に果敢に取り組む姿勢を強調することで政権交代の意義を国際社会にアピールしたいようだが、法的拘束力を持たない非核三原則の堅持を国連の場で宣言するなど、将来の外交・安全保障の足かせとなりかねない危うさもある。

 首相はかねて非核三原則を「国是」と明言し、法制化に含みを持たせたこともある。演説では理想主義者らしい側面がはっきりと表れ、持論である「友愛外交」もこう説明した。

 「友愛とは、自分の自由と自分の人格の尊厳を尊重すると同時に、他人の自由と他人の人格の尊厳をも尊重する考え方だ」

 首相は、初めて政権を担う民主党への国際的な不信感を払拭(ふっしょく)したいと考えたようだ。鳩山政権の誕生を「新しい日本」の始まりとし、「新しい日本は歴史を乗り越えてアジアの国々の『架け橋』になることを望む」と強調した。東アジア共同体にも「『開かれた地域主義』の原則に立ちながら、アジア太平洋地域の安全保障上のリスクを減らし、経済的なダイナミズムを共有しあうことだ」と並々ならぬ意欲を示した。

 その一方、これまでの日本の外交を「過去の誤った行動に起因する歴史的事情もあり、積極的な役割を果たすことに躊躇(ちゅうちょ)していた」と断じた。靖国神社参拝などで中韓両国とギクシャクした自民党政権の違いを明確にし、政権交代の「正当性」を訴えたいと考えたようだが、祖父の鳩山一郎元首相らが礎を作った戦後の日本の対東アジア政策を否定的にとらえているという皮肉な解釈も生みかねない。

 また、融和と協調を説くだけで、中国やロシアなどと国益をかけて外交折衝できるのか。国連演説では、23日のオバマ大統領との首脳会談で盛んに強調してみせた「日米同盟」には一切触れなかった。これでは鳩山政権の外交・安保の姿勢にかえって疑念を抱かせることにならないだろうか。」


上記の記事の如く、鳩山首相は、明らかな空想的理想主義者であり、国際社会の厳しい現実を全く感じていない。日本が非核三原則を堅持することを強調し、唯一の被爆国としての道義的責任と感じたためであるというが、何故原爆を落とされた側が道義的責任を負わねばならないのか?インドの故・パール博士が、生前、広島を訪れた際、原爆の碑文にある文言『過ちは繰り返しませぬから』を見て、「原爆を落とされた日本が『反省』するというのはおかしい。これでは、日本の子供たちの心が歪んでしまう。」というようなことを仰ったが、道義的責任を負うべきは、まさに原爆を落とした米国の方であろう。また、今回の日本の政権交代を『日本の民主主義の勝利であり、国民の勝利』と言うが、私は、国民の大多数が、自民党に幻滅して、自民党を批判する手段として、世論と世間の空気に流され、あまり熟考せずに民主党に投票した結果であり、民主党のマニフェストに全て賛同し、それを全面的に支持して投票したのではないと思う。その意味で今回の政権交代は『日本の民主主義の堕落であり、国民の失敗』であろう。そして、鳩山首相、お気に入りの『友愛』の定義も、鳩山政権発足以来の国民に対する鳩山氏個人の理想の押し付けであり、国民の了解を取らずに勝手に暴走している様子から、『友愛とは、鳩山氏自身の自由と鳩山氏個人の人格の尊厳を尊重すると同時に、国民の自由と国民の人格の尊厳を否定する考え方』なのではないか。

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今そこにある危機(16) [国際・政治情勢]

「与那国島の陸自配備に慎重 北沢防衛相

2009.9.25 12:03 産経新聞

 北沢俊美防衛相は25日の記者会見で、検討を進めていた日本最西端の沖縄県・与那国島など離島への陸上自衛隊の部隊配備について「早急に配備する必要があるのか。いたずらに近隣諸国に懸念を抱かせることはしないで、丁寧にやっていきたい」と慎重な姿勢を示した。

 麻生内閣当時、浜田靖一前防衛相が島しょ防衛や防災の観点から部隊配備検討の考えを表明していた。今年8月の与那国町長選では、陸自部隊誘致推進派の現職町長が再選を果たしている。」


上記の記事の如く、北沢俊美防衛相は、『いたずらに近隣諸国に懸念を抱かせることはしない』などと妄言を吐いている。中共の軍拡が、大規模に進められ、東シナ海ガス田問題や尖閣諸島問題や沖ノ鳥島問題を抱え、韓国の軍拡も進んでいて、竹島問題や対馬問題も抱えている日本が『離島防衛』に乗り出すのは至極当然のことであり、この後に及んで『近隣諸国に配慮』して、『離島防衛』のために自衛隊を配備するのを躊躇するような人物が、防衛相とは片腹痛い。今回の選挙で、『離島防衛』のために尽力して、対馬を視察し、精力的に活動していた自民党の中川昭一氏の落選の影響は大きいと言える。

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今そこにある危機(15) [国際・政治情勢]

「鳩山外交「順調デビュー」 各国首脳と駆け足会談のニュース

本文01:37更新

 国連総会などに出席するため訪米中の鳩山由紀夫首相(62)は23日、滞在先のニューヨークでバラク・オバマ米大統領(48)、ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領(44)、韓国の李(イ)明博(ミヨンバク)大統領(67)らと駆け足で“名刺”を交換した。オーストラリアのケビン・ラッド首相(52)とは「ユキオ」「ケビン」とファーストネームで呼び合う仲に。平野博文官房長官(60)は24日、一連の会談について「非情に温かい雰囲気で、各国首脳とのきずなができた。鳩山外交は順調にデビューした」と語った。
      ◇
 ■われわれ世代で解決~日露
 ロシアのメドベージェフ大統領とは23日昼(日本時間24日未明)、ニューヨーク市内のホテルで会談した。最大の懸案である北方領土問題について、鳩山首相は「われわれの世代で領土問題を解決させ、平和条約が締結されるよう大統領のリーダーシップに期待したい」と述べ、問題解決への強い意欲を示した。
 日ソ国交正常化から50年以上経過したが、両国の間ではいまだに平和条約が締結されていない。祖父の鳩山一郎元首相が当時のソ連との間で国交正常化を果たした縁から、ロシア政策、ひいては北方領土問題は鳩山首相にとってライフワークに近いものがある。それを会談中も随所でのぞかせた。
 「ロシアとしてあらゆる困難な問題の審議を行う用意がある。過去の遺産を政治的に解決することは可能だ」と応じ、平和条約交渉を精力的に進めていくことを約束したメドベージェフ大統領に対し、鳩山首相はさらに詰め寄った。
 領土問題で「極端な立場」から抜け出すように求めたメドベージェフ大統領の以前の発言をとらえ、「極端な立場とは一体どういう立場か? 今後議論していく必要があるね」と発言。メドベージェフ大統領が「独創的なアプローチを発揮する用意がある」と述べると、「考え方をはっきり示してほしい」とクギを刺した。
 両首脳は、11月にシンガポールで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場で次回の首脳会談を行うことで一致。その際に、領土問題について議論を深めるために準備を進めることや、外相レベル協議を定期的に開催していくことでも合意した。
 会談ではサハリンや東シベリア問題も議題にのぼった。鳩山首相は「日露の技術協力でウィンウィン(相互利益)の関係を築ける。政治、経済を車の両輪のように進めたい」と強調。北朝鮮による拉致問題の解決に向けても、首脳同士の協力関係を深めたいとの意向を示した。
      ◇
 ■同盟深化で合意~日米
 23日午前(日本時間同日夜)には、バラク・オバマ米大統領との初会談に臨んだ。約25分にわたっった会談では、21世紀の新たな時代に対応できるよう日米同盟を深化させていく方針で一致した。
 鳩山首相は「これからも日米同盟は日本にとって安全保障の基軸になる。いかに深化させるかが大事だ」と表明。焦点のアフガニスタンやパキスタンへの支援については、民生、農業、職業訓練など日本の得意分野で可能な支援を探る考えを伝えた。
 北朝鮮の核と拉致問題についても、両国が協力して解決を目指す方針で合意。鳩山首相は、米朝2国間対話は6カ国協議の枠内で、北朝鮮の核放棄に資する形で行われることが重要だと伝えた。来年1月で期限切れとなるインド洋での海上自衛隊の補給活動に関しては明確に説明しなかった。普天間飛行場など在日米軍基地再編問題や、地位協定見直しに対する考え方も明らかにしなかった。
 首脳会談でこのほか、核廃絶・核不拡散に向けて連携を取る方針を確認。世界経済の危機克服に向け、日米が緊密に協調していくことでも一致した。
 会談後、記者団に「日米同盟は両国の安全、経済の基盤だ。同盟は21世紀にもっと強くなる」と述べた鳩山首相は、地球温暖化対策をめぐり、2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する中期目標を設定すると改めて言明した。
      ◇
 ■未来志向めざす~日韓
 23日午後(日本時間24日未明)行われた韓国の李明博韓国大統領との会談では、北朝鮮問題で米国を加えた3カ国の連携を継続していくことで一致、当面は国連安保理決議の制裁措置を速やかに実施し、北朝鮮に6カ国協議への復帰を求めていくことなどを確認した。会談の中で鳩山由紀夫首相は「新政権は歴史をしっかり見つめる勇気を持った政権だ。その上で未来志向の日韓関係を発展させていきたい」と述べた。」

「【主張】日米首脳会談 現実的選択さらに強めよ

2009.9.25 03:10 産経新聞

 訪米中の鳩山由紀夫首相はオバマ米大統領との首脳会談で日米同盟を一層強化し、北朝鮮問題、核不拡散、気候変動などでも協力していくことで合意した。

 日米外相会談に続いて首脳同士で「同盟基軸」を確認しあったことを率直に評価したい。だが、対テロ支援、米軍再編などの各論が先送りされたことは懸念を残した。日米に真の「信頼のきずな」を築くには、鳩山首相が現実的選択に立って具体的な行動で応えていく必要がある。

 鳩山氏の外交デビューの「ヤマ場」とされた首脳会談だが、時間は40分足らずとあっけなかった。互いに原則とエールの交換に終わった観もある。前日の米中首脳会談(1時間半)と比べても突っ込み不足だったのではないか。

 その背景は、鳩山首相や岡田克也外相が掲げてきた政権公約に米側が懸念を募らせていることだ。海上自衛隊のインド洋補給支援活動を「単純延長せず」といい、普天間飛行場などの米軍再編計画は「県外移転」を軸に見直し、日米地位協定も見直すとしてきた。

 いずれも米国は「同盟の核心にかかわる問題」と警戒している。鳩山首相は「緊密で対等な日米同盟」の中身や「東アジア共同体」と米国との関係についても、具体的説明をしようとしなかった。

 これらの懸案や各論を詰めていけば、同盟がぎすぎすした関係に陥るリスクは少なくない。会談で日米いずれも触れたくなかったにせよ、いつまでも先送りできる問題でないことは明らかだ。

 とりわけインド洋補給支援の延長期限は来年1月に迫った。代替案に民生支援を検討するにしても早急に具体案を示さなければならない。米軍再編は日米で一部予算化され、動き始めている。速やかに道筋を示さなければ、日米の抑止体制にも支障が生じる。

 岡田外相が自衛隊の国際貢献について「若葉マーク」と述べたことも解せない。湾岸戦争以降、自衛隊は海外平和貢献活動の経験や知識を着実に積み重ねている。外相発言として適切かどうか。

 北朝鮮の核・拉致問題で日米協力体制の堅持で一致したのは当然だ。核軍縮や気候変動での日米協力はよいとしても、核の傘の実効性や温室効果ガスの過大な削減幅が経済に与える影響など現実的側面を見失ってはならない。鳩山首相は国家と国民の利益を踏まえて同盟強化に努めてもらいたい。」

「【主張】日露首脳会談 「4島返還」を忘れたのか

2009.9.25 03:10産経新聞

 鳩山由紀夫首相はロシアのメドベージェフ大統領と会談し、北方領土問題解決に向けて外相級協議や11月の首脳会談を通して、議論を深めることで一致した。

 だが、鳩山首相は「われわれの世代で領土問題を最終的に解決したい」と訴えながら「4島返還」という表現を使わなかった。意図的かどうかは明確でないが、もしそうなら北方領土返還の原則を揺るがしかねず、きわめて遺憾と言わざるを得ない。

 鳩山首相は会談で、祖父の鳩山一郎首相が1956年に調印した日ソ共同宣言に触れ、「(宣言にある歯舞、色丹の)2島引き渡しでは領土問題の解決ができず平和条約を締結できなかった。それから50年以上たった」と述べた。その上で「いまだに平和条約が締結されていないことは両国にとってマイナスだ。大統領のリーダーシップに期待したい」と訴えた。

 メドベージェフ大統領はこれに対して、「独創的なアプローチを発揮する用意がある」と、領土問題を議論する意向は示した。しかし、その具体的内容について何も語らなかった。さらには、「極端な立場をとるべきではない」とも述べ、4島の返還要求には応じないとのロシア側の姿勢を暗に示した。鳩山首相はその意味を尋ねたものの、答えはなかった。

 「独創的なアプローチ」は、麻生太郎前首相が2月のサハリン訪問でメドベージェフ大統領と会談した際に先方から提案された。日本では、この提案をめぐり北方四島を面積で折半する等分論や3・5島返還論が麻生前政権内から出るなど、北方四島返還を求める対露外交に混乱を招いた。

 鳩山首相はかつて「4島一括返還では、島は1000年たっても還(かえ)らない」と述べたと伝えられ、2島返還論とも受けとられかねない。「4島」に言及しなかったことでロシア側に誤ったシグナルを与えたことにならないか。

 衆院外務委員長に任命された鈴木宗男議員は産経新聞とのインタビューで、「まず2島を返してもらい、残り2島で交渉を続ける」と述べた。2島返還を先行する「現実的返還論」というが、4島一括返還の原則が骨抜きにされることを懸念する。

 首相の姿勢がロシア側に利用されない保証はない。日本固有の領土である4島返還を訴えることから交渉を始めるべきだ。今後の首相の奮闘に期待したい。」

「鳩山首相CO2演説、ヨーロッパで「惨敗」

9月24日9時40分配信 レスポンス

22日、鳩山由紀夫首相がニューヨークの国連気候変動サミットで温室効果ガス25%削減を表明し、日本では「世界に発信」といった見出しとともに大きく報道されたが、ヨーロッパの主要テレビ局で鳩山氏を詳しく採り上げたところは見られなかった。

フランスの「フランス2」、イタリアの「RAI」、イギリスの「BBC」、ドイツの「ZDF」の各テレビニュースは、同じニューヨークからの報道でも、オバマ米大統領と中国の胡錦濤国家主席の米中首脳会談を中心に採り上げた。

そのいっぽうで鳩山首相の演説について詳しく触れた局はなく、鳩山氏をクローズアップした映像を放映した局もなかった。翌23日も、各局はオバマ大統領の国連総会演説や潘基文国連事務総長などを報じたものの、鳩山氏に関して触れた主要テレビ局はみられなかった。

「フランス2」はニューヨーク滞在中のサルコジ大統領にインタビューを行ない、来年からガソリンなどに課税する「炭素税」などについて触れた。イタリアのテレビ各局もベルルスコーニ首相の動静や、リビアのカダフィ大佐と、彼のニューヨーク滞在先であるテントの映像などに時間を割いた。

先月8月30日の民主党圧勝に関して、欧州のテレビメディアは日本の話題としては近年珍しい規模で報じた。だが今回の鳩山外交デビューは、オバマ演説や自国首脳の話題、さらに近年欧米と連携を模索しているカダフィ大佐に完全に負けてしまったかたちだ。

ちなみにイタリアでは「日本の首相は?」と質問すると、いまだ「名前は知らないが、ウオモ・カペッリ・ビアンキ(白髪の男)」もしくは「和製リチャード・ギア」と答える一般市民が意外に多い。今になってみると、小泉元首相のビジュアル的パワーはそれなりに国際的だったようだ。

《レスポンス 大矢アキオ》」

「鳩山首相の国連演説に幸夫人、「努力賞です」

2009.9.25 11:14 産経新聞


金融サミットのオープニングレセプションに到着、オバマ米大統領夫妻の出迎えを受ける鳩山首相夫妻=24日午後、ピッツバーグ(ロイター) 訪米中の鳩山由紀夫首相は24日午後(日本時間25日未明)、ニューヨーク訪問の成果を記者団に問われ、気候変動問題で温室効果ガスを1990年比で25%削減する中期目標を示したことを挙げた上で「日本が変わったというメッセージが伝わった」と述べた。国連総会一般討論での演説後に答えた。

 首相は「日本の産業界がこれから厳しいと思うが、技術力というものが必ず解決に(つながる)。日本の皆さんの知性が必ず解決する」と強調した。

 一方、自身の国連演説の評価については「点数は付けられない」としたが、同席した幸夫人は「努力賞です」と述べた。(共同)」



日本国内では、鳩山首相の外交デビューはヨーロッパなど世界中の大絶賛を浴び、大成功と政府・マスコミは大騒ぎしているが、肝心の諸問題は先送りに終始し、温室効果ガス『25%削減』も、上記記事の如く、ヨーロッパでは、ほとんど採り上げられなかった。日本の新首相がどんな名前で、どんな人間なのかもヨーロッパでは関心がないようだ。鳩山幸夫人の『努力賞』発言には思わず笑ってしまった。流石に『宇宙人』鳩山氏と略奪婚をし、宇宙人に金星に連れて行かれただけのことはある。昨日のテレビ朝日の報道ステーションでも、どこかの知米派(?)の大学院教授を引っ張り出してきて、自衛隊のインド洋給油に代わり、アフガン支援はあくまで『民生』で行なうべきだと主張し、その点、鳩山首相とオバマ大統領の政策は、近いものがあるとし、その正当性を強調する番組内容だったが、そんなにアフガンの民生支援を声高に叫ぶなら、『先ず隗より始めよ』で、自分達が行って、模範を示せと思った。長年の戦争で、荒廃したアフガンの民生支援は、容易なことではない。一国を建て直さなければならないのだ。何事も『言うは易く、行なうは難し』である。

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民主党解剖 (産經新聞社の本)

民主党解剖 (産經新聞社の本)

  • 作者: 産経新聞政治部
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: 単行本



民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

  • 作者: 宇田川 敬介
  • 出版社/メーカー: 成甲書房
  • 発売日: 2009/07/04
  • メディア: 単行本



民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

  • 作者: 伊藤 惇夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書



マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~

マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~

  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2009/09/17
  • メディア: 単行本



新世紀のビッグブラザーへ

新世紀のビッグブラザーへ

  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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