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今そこにある危機(15) [国際・政治情勢]

「鳩山外交「順調デビュー」 各国首脳と駆け足会談のニュース

本文01:37更新

 国連総会などに出席するため訪米中の鳩山由紀夫首相(62)は23日、滞在先のニューヨークでバラク・オバマ米大統領(48)、ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領(44)、韓国の李(イ)明博(ミヨンバク)大統領(67)らと駆け足で“名刺”を交換した。オーストラリアのケビン・ラッド首相(52)とは「ユキオ」「ケビン」とファーストネームで呼び合う仲に。平野博文官房長官(60)は24日、一連の会談について「非情に温かい雰囲気で、各国首脳とのきずなができた。鳩山外交は順調にデビューした」と語った。
      ◇
 ■われわれ世代で解決~日露
 ロシアのメドベージェフ大統領とは23日昼(日本時間24日未明)、ニューヨーク市内のホテルで会談した。最大の懸案である北方領土問題について、鳩山首相は「われわれの世代で領土問題を解決させ、平和条約が締結されるよう大統領のリーダーシップに期待したい」と述べ、問題解決への強い意欲を示した。
 日ソ国交正常化から50年以上経過したが、両国の間ではいまだに平和条約が締結されていない。祖父の鳩山一郎元首相が当時のソ連との間で国交正常化を果たした縁から、ロシア政策、ひいては北方領土問題は鳩山首相にとってライフワークに近いものがある。それを会談中も随所でのぞかせた。
 「ロシアとしてあらゆる困難な問題の審議を行う用意がある。過去の遺産を政治的に解決することは可能だ」と応じ、平和条約交渉を精力的に進めていくことを約束したメドベージェフ大統領に対し、鳩山首相はさらに詰め寄った。
 領土問題で「極端な立場」から抜け出すように求めたメドベージェフ大統領の以前の発言をとらえ、「極端な立場とは一体どういう立場か? 今後議論していく必要があるね」と発言。メドベージェフ大統領が「独創的なアプローチを発揮する用意がある」と述べると、「考え方をはっきり示してほしい」とクギを刺した。
 両首脳は、11月にシンガポールで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場で次回の首脳会談を行うことで一致。その際に、領土問題について議論を深めるために準備を進めることや、外相レベル協議を定期的に開催していくことでも合意した。
 会談ではサハリンや東シベリア問題も議題にのぼった。鳩山首相は「日露の技術協力でウィンウィン(相互利益)の関係を築ける。政治、経済を車の両輪のように進めたい」と強調。北朝鮮による拉致問題の解決に向けても、首脳同士の協力関係を深めたいとの意向を示した。
      ◇
 ■同盟深化で合意~日米
 23日午前(日本時間同日夜)には、バラク・オバマ米大統領との初会談に臨んだ。約25分にわたっった会談では、21世紀の新たな時代に対応できるよう日米同盟を深化させていく方針で一致した。
 鳩山首相は「これからも日米同盟は日本にとって安全保障の基軸になる。いかに深化させるかが大事だ」と表明。焦点のアフガニスタンやパキスタンへの支援については、民生、農業、職業訓練など日本の得意分野で可能な支援を探る考えを伝えた。
 北朝鮮の核と拉致問題についても、両国が協力して解決を目指す方針で合意。鳩山首相は、米朝2国間対話は6カ国協議の枠内で、北朝鮮の核放棄に資する形で行われることが重要だと伝えた。来年1月で期限切れとなるインド洋での海上自衛隊の補給活動に関しては明確に説明しなかった。普天間飛行場など在日米軍基地再編問題や、地位協定見直しに対する考え方も明らかにしなかった。
 首脳会談でこのほか、核廃絶・核不拡散に向けて連携を取る方針を確認。世界経済の危機克服に向け、日米が緊密に協調していくことでも一致した。
 会談後、記者団に「日米同盟は両国の安全、経済の基盤だ。同盟は21世紀にもっと強くなる」と述べた鳩山首相は、地球温暖化対策をめぐり、2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する中期目標を設定すると改めて言明した。
      ◇
 ■未来志向めざす~日韓
 23日午後(日本時間24日未明)行われた韓国の李明博韓国大統領との会談では、北朝鮮問題で米国を加えた3カ国の連携を継続していくことで一致、当面は国連安保理決議の制裁措置を速やかに実施し、北朝鮮に6カ国協議への復帰を求めていくことなどを確認した。会談の中で鳩山由紀夫首相は「新政権は歴史をしっかり見つめる勇気を持った政権だ。その上で未来志向の日韓関係を発展させていきたい」と述べた。」

「【主張】日米首脳会談 現実的選択さらに強めよ

2009.9.25 03:10 産経新聞

 訪米中の鳩山由紀夫首相はオバマ米大統領との首脳会談で日米同盟を一層強化し、北朝鮮問題、核不拡散、気候変動などでも協力していくことで合意した。

 日米外相会談に続いて首脳同士で「同盟基軸」を確認しあったことを率直に評価したい。だが、対テロ支援、米軍再編などの各論が先送りされたことは懸念を残した。日米に真の「信頼のきずな」を築くには、鳩山首相が現実的選択に立って具体的な行動で応えていく必要がある。

 鳩山氏の外交デビューの「ヤマ場」とされた首脳会談だが、時間は40分足らずとあっけなかった。互いに原則とエールの交換に終わった観もある。前日の米中首脳会談(1時間半)と比べても突っ込み不足だったのではないか。

 その背景は、鳩山首相や岡田克也外相が掲げてきた政権公約に米側が懸念を募らせていることだ。海上自衛隊のインド洋補給支援活動を「単純延長せず」といい、普天間飛行場などの米軍再編計画は「県外移転」を軸に見直し、日米地位協定も見直すとしてきた。

 いずれも米国は「同盟の核心にかかわる問題」と警戒している。鳩山首相は「緊密で対等な日米同盟」の中身や「東アジア共同体」と米国との関係についても、具体的説明をしようとしなかった。

 これらの懸案や各論を詰めていけば、同盟がぎすぎすした関係に陥るリスクは少なくない。会談で日米いずれも触れたくなかったにせよ、いつまでも先送りできる問題でないことは明らかだ。

 とりわけインド洋補給支援の延長期限は来年1月に迫った。代替案に民生支援を検討するにしても早急に具体案を示さなければならない。米軍再編は日米で一部予算化され、動き始めている。速やかに道筋を示さなければ、日米の抑止体制にも支障が生じる。

 岡田外相が自衛隊の国際貢献について「若葉マーク」と述べたことも解せない。湾岸戦争以降、自衛隊は海外平和貢献活動の経験や知識を着実に積み重ねている。外相発言として適切かどうか。

 北朝鮮の核・拉致問題で日米協力体制の堅持で一致したのは当然だ。核軍縮や気候変動での日米協力はよいとしても、核の傘の実効性や温室効果ガスの過大な削減幅が経済に与える影響など現実的側面を見失ってはならない。鳩山首相は国家と国民の利益を踏まえて同盟強化に努めてもらいたい。」

「【主張】日露首脳会談 「4島返還」を忘れたのか

2009.9.25 03:10産経新聞

 鳩山由紀夫首相はロシアのメドベージェフ大統領と会談し、北方領土問題解決に向けて外相級協議や11月の首脳会談を通して、議論を深めることで一致した。

 だが、鳩山首相は「われわれの世代で領土問題を最終的に解決したい」と訴えながら「4島返還」という表現を使わなかった。意図的かどうかは明確でないが、もしそうなら北方領土返還の原則を揺るがしかねず、きわめて遺憾と言わざるを得ない。

 鳩山首相は会談で、祖父の鳩山一郎首相が1956年に調印した日ソ共同宣言に触れ、「(宣言にある歯舞、色丹の)2島引き渡しでは領土問題の解決ができず平和条約を締結できなかった。それから50年以上たった」と述べた。その上で「いまだに平和条約が締結されていないことは両国にとってマイナスだ。大統領のリーダーシップに期待したい」と訴えた。

 メドベージェフ大統領はこれに対して、「独創的なアプローチを発揮する用意がある」と、領土問題を議論する意向は示した。しかし、その具体的内容について何も語らなかった。さらには、「極端な立場をとるべきではない」とも述べ、4島の返還要求には応じないとのロシア側の姿勢を暗に示した。鳩山首相はその意味を尋ねたものの、答えはなかった。

 「独創的なアプローチ」は、麻生太郎前首相が2月のサハリン訪問でメドベージェフ大統領と会談した際に先方から提案された。日本では、この提案をめぐり北方四島を面積で折半する等分論や3・5島返還論が麻生前政権内から出るなど、北方四島返還を求める対露外交に混乱を招いた。

 鳩山首相はかつて「4島一括返還では、島は1000年たっても還(かえ)らない」と述べたと伝えられ、2島返還論とも受けとられかねない。「4島」に言及しなかったことでロシア側に誤ったシグナルを与えたことにならないか。

 衆院外務委員長に任命された鈴木宗男議員は産経新聞とのインタビューで、「まず2島を返してもらい、残り2島で交渉を続ける」と述べた。2島返還を先行する「現実的返還論」というが、4島一括返還の原則が骨抜きにされることを懸念する。

 首相の姿勢がロシア側に利用されない保証はない。日本固有の領土である4島返還を訴えることから交渉を始めるべきだ。今後の首相の奮闘に期待したい。」

「鳩山首相CO2演説、ヨーロッパで「惨敗」

9月24日9時40分配信 レスポンス

22日、鳩山由紀夫首相がニューヨークの国連気候変動サミットで温室効果ガス25%削減を表明し、日本では「世界に発信」といった見出しとともに大きく報道されたが、ヨーロッパの主要テレビ局で鳩山氏を詳しく採り上げたところは見られなかった。

フランスの「フランス2」、イタリアの「RAI」、イギリスの「BBC」、ドイツの「ZDF」の各テレビニュースは、同じニューヨークからの報道でも、オバマ米大統領と中国の胡錦濤国家主席の米中首脳会談を中心に採り上げた。

そのいっぽうで鳩山首相の演説について詳しく触れた局はなく、鳩山氏をクローズアップした映像を放映した局もなかった。翌23日も、各局はオバマ大統領の国連総会演説や潘基文国連事務総長などを報じたものの、鳩山氏に関して触れた主要テレビ局はみられなかった。

「フランス2」はニューヨーク滞在中のサルコジ大統領にインタビューを行ない、来年からガソリンなどに課税する「炭素税」などについて触れた。イタリアのテレビ各局もベルルスコーニ首相の動静や、リビアのカダフィ大佐と、彼のニューヨーク滞在先であるテントの映像などに時間を割いた。

先月8月30日の民主党圧勝に関して、欧州のテレビメディアは日本の話題としては近年珍しい規模で報じた。だが今回の鳩山外交デビューは、オバマ演説や自国首脳の話題、さらに近年欧米と連携を模索しているカダフィ大佐に完全に負けてしまったかたちだ。

ちなみにイタリアでは「日本の首相は?」と質問すると、いまだ「名前は知らないが、ウオモ・カペッリ・ビアンキ(白髪の男)」もしくは「和製リチャード・ギア」と答える一般市民が意外に多い。今になってみると、小泉元首相のビジュアル的パワーはそれなりに国際的だったようだ。

《レスポンス 大矢アキオ》」

「鳩山首相の国連演説に幸夫人、「努力賞です」

2009.9.25 11:14 産経新聞


金融サミットのオープニングレセプションに到着、オバマ米大統領夫妻の出迎えを受ける鳩山首相夫妻=24日午後、ピッツバーグ(ロイター) 訪米中の鳩山由紀夫首相は24日午後(日本時間25日未明)、ニューヨーク訪問の成果を記者団に問われ、気候変動問題で温室効果ガスを1990年比で25%削減する中期目標を示したことを挙げた上で「日本が変わったというメッセージが伝わった」と述べた。国連総会一般討論での演説後に答えた。

 首相は「日本の産業界がこれから厳しいと思うが、技術力というものが必ず解決に(つながる)。日本の皆さんの知性が必ず解決する」と強調した。

 一方、自身の国連演説の評価については「点数は付けられない」としたが、同席した幸夫人は「努力賞です」と述べた。(共同)」



日本国内では、鳩山首相の外交デビューはヨーロッパなど世界中の大絶賛を浴び、大成功と政府・マスコミは大騒ぎしているが、肝心の諸問題は先送りに終始し、温室効果ガス『25%削減』も、上記記事の如く、ヨーロッパでは、ほとんど採り上げられなかった。日本の新首相がどんな名前で、どんな人間なのかもヨーロッパでは関心がないようだ。鳩山幸夫人の『努力賞』発言には思わず笑ってしまった。流石に『宇宙人』鳩山氏と略奪婚をし、宇宙人に金星に連れて行かれただけのことはある。昨日のテレビ朝日の報道ステーションでも、どこかの知米派(?)の大学院教授を引っ張り出してきて、自衛隊のインド洋給油に代わり、アフガン支援はあくまで『民生』で行なうべきだと主張し、その点、鳩山首相とオバマ大統領の政策は、近いものがあるとし、その正当性を強調する番組内容だったが、そんなにアフガンの民生支援を声高に叫ぶなら、『先ず隗より始めよ』で、自分達が行って、模範を示せと思った。長年の戦争で、荒廃したアフガンの民生支援は、容易なことではない。一国を建て直さなければならないのだ。何事も『言うは易く、行なうは難し』である。

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