シー・シェパード上映「ザ・コーヴ」引き裂く日豪の絆!! [国際・政治情勢]
「シー・シェパード上映「ザ・コーヴ」引き裂く日豪の絆
2010年4月1日(木)07:44 (読売新聞)
ブルームの真珠産業の発展に貢献したとして建立された日豪の実業家の銅像
かつて真珠貝採取の日本人潜水士でにぎわい、人口の過半が日本人だったこともあるオーストラリア北西部の町ブルーム。
日豪交流史の象徴ともいえるこの小さな町が、日本の姉妹都市、和歌山県太地町のイルカ漁を描いた米映画「ザ・コーヴ(入り江)」をめぐり、揺れている。姉妹都市提携解消や住民同士の人種対立にも発展し、わだかまりは当分解けそうにない。
ブルーム郊外の日本人墓地。明治期以降、太地町などから移民してきた約900人の墓石が並ぶ。そのうち10基以上が突き倒されたり、まっぷたつに割られたりして無残な姿をさらしていた。日本人墓地に対するいやがらせはこれまで200件以上。地元の警察官は、「イルカ漁に反発した地元の若者の犯行だろう」と話す。墓地には今年1月、監視カメラが取り付けられた。
ブルームの人口は約1万5000人。一時は町の主役だった日系人は今では200人ほどで、白人と、中国、マレーなどのアジア系住民および先住民が人口を二分し、「豪州初の多文化都市」を誇りにしてきた。
しかし、反捕鯨団体「シー・シェパード」が、太地町と姉妹都市提携しているブルームに目を付け、今年のアカデミー賞を受賞した「ザ・コーヴ」の上映会を昨年8月に町内で行ってから、混乱が始まった。
シー・シェパードによる姉妹都市提携解消の呼びかけを受け、町会議員のもとに数万本のメールや電話が殺到、同月、イルカ漁に否定的な白人議員が多数の町議会は提携停止を決議した。これに対し、イルカ漁に理解を示す日系を含むアジア系や先住民が議会に抗議活動を行い、結局、議会は2か月後に決議を撤回した。
今でも、住民の間にわだかまりは残っている。父親が太地町出身の日系2世コリーン・マスダさん(53)は「肌の色に関係なく住民の間で良い関係を保ってこられたのに、映画のために町の空気が変わってしまった」と嘆く。
日本の盆踊りを手本にして毎年8~9月に行われる町最大の祭典「Shinju Matsuri(真珠祭り)」は今年、アジア系や先住民の団体や企業が「祭りは白人のビジネスに利用されている」として参加を取りやめる予定で、さみしいものになりそうだ。
佐藤虎男・駐パース総領事は3月24日、ブルームを訪ね、グレイム・キャンベル町長と会談した。町長は太地町との提携継続に意欲的だったが、イルカ漁については「反対の姿勢に変わりはない」と強調した。
「ザ・コーヴ」に 翻弄 ( ほんろう ) されるブルームと太地町。真珠貝採取をきっかけにした1世紀以上にわたる両町のつながりが、1本の映画によって大きく傷つけられつつある。(ブルームで 岡崎哲)
◆真珠貝採取…ブルームの繁栄の基盤は19世紀末、太地町などから渡った日本人潜水士による真珠貝採取で築かれた。真珠貝はプラスチックが発明されるまで洋服のボタンの原料として重宝され、19世紀末にはブルームだけで世界生産の8割を占めた。」
「「ザ・コーヴ」に賞を与えた米アカデミー賞の見識
2010年3月26日(金)10時0分配信 日刊ゲンダイ
●やっと試写が始まったが
クジラだ、マグロだ、イルカだと海の動物が世界的に大問題。マグロは日本に軍配が上がったが、イルカは――。
米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」。和歌山県太地町の伝統漁であるイルカ漁の様子を隠し撮りして、イルカ漁の残虐性を訴えている内容だが、日本での公開は初夏以降。配給会社の試写会もこれからのため、どんな映画か、見た人はほとんどいない。
そこで同作をいち早く観賞した人に聞いてきた。日刊ゲンダイ本紙DVDコラム担当の映画批評家・前田有一氏はそのひとり。「こんな作品に賞を与えたアカデミー賞の選考委員はアホじゃないか」とバッサリ切り捨てるのだ。
「サメに食われそうになったところをイルカに救われたというサーファーや、イルカの調教師が登場して主張しているのは、こんなに可愛いイルカを食べるなんて信じられないということだけ。そしてイルカ漁の残虐性をクローズアップしている。たしかに、イルカの血で赤く染まった入り江を上空からラジコンヘリで撮影した映像はかわいそうに思いましたが、漁がダメという説明にはなっていません」
同作には先日メンバーが逮捕された反捕鯨団体のシー・シェパードの代表が肩書を偽って登場し、捕鯨反対論を語るなどムチャクチャ。
「製作サイドに順法精神がまったくないのも問題だし、ひどい。私有地や立ち入り禁止区域に平気で侵入して隠し撮りしたり、住民に抗議を受けているのに、監督は“イルカ漁はアウシュビッツと同じくらいの大罪だ。我々はそれを世に知らしめている。これは正義なんだ”と屁理屈を並べている。どういう神経をしているのかと思います」(前田有一氏)
太地町の住民からも抗議や上映反対運動が起こっている。配給側の配慮で日本で公開するにあたって一部住民の顔にモザイクをかけたり、本編の開始前と最後にテロップを加えて公開に踏み切るという。こんな作品に賞をあげるアカデミー賞はおかしくなっている。
(日刊ゲンダイ2010年3月23日掲載)」
捕鯨を激しく非難するオーストラリア政府がカンガルーの大量駆除を承認
結局カンガルーを殺すオーストラリア
「オーストラリア「インコ多すぎるから殺すわ」
オーストラリアで人口約5,000人の街に1万羽近い大型インコ住み着き問題となっています。
3月28日19時30分配信 フジテレビ
オーストラリア・アデレード近郊にある人口5,000人ほどの小さな街に、人口の倍、1万羽近いインコが住みつき、問題となっています。
住民は「鳴き声がすごくうるさいの」、「果物まで、なんでも食べ尽くしてしまうんだ」と話した。
アデレード近郊の街、ストラサルビン。
人口5,000人ほどのこの街に、その倍の1万羽近い大型インコが住みつき、問題となっている。
インコは、木の葉っぱをついばむため、街中の木々は丸裸に。
さらに、農作物にも被害が出ている。
農場のオーナーは「インコのせいで、1粒もアーモンドが収穫できないのよ」と話した。
そこで、地元の自治体は、強硬手段に打って出た。
自治体の担当者は「驚かせて、インコを街から追い出すといった対策をとってきましたが、長期的には、インコが街に戻ってきてしまい、効果がありませんでした。そこで、わなを仕掛けて捕まえて、ガスを使って殺すという方法を始めることにしました」と話した。
自治体は25日までに、およそ150羽を「間引き」したという。
多くの住民は、「やむを得ない」という見解を示しているが、動物愛護団体からは、「インコを捕まえて殺すなんて、ばかげている。インコはずっと昔からここに住んでいるのに、人間の都合でそんなことをするなんて許されない」と話した。
20年前から増え始めたというこのインコ。
住民が安心して暮らせる日はやってくるのだろうか。」
オーストラリア・タスマニア島・野生のインコ
映画『ザ・コーヴ』のルーイー・サホイヨス監督せよ、その出演女優のヘイデン・パネッティーアにせよ、オーストラリアの状況を見て、日本に対する自分たちの抗議行動が明らかにオカシイと思わないのでしょうか?カンガルーやインコは殺そうが、食べようが良くて、クジラとイルカとクロマグロは殺すな、食べるなというのはあまりに身勝手な意見です。日本の捕鯨やイルカ漁は『食用』としてのもので古くから受け継がれてきた『伝統』を持ちますが、一方、オーストラリアをはじめとする欧米諸国の『白人』たちによるクジラとイルカとクロマグロなどの乱獲は、『商用目的』で『白人至上主義』によって、世界中が『欧米列強の植民地』になった頃から始められました。そして、欧米列強の白人たちは多くの貴重な動植物を『絶滅』させて来ました。白人たちが何故に今、『反日』に走るのか、それは先の大戦における大日本帝國陸海軍の破竹の進撃によって白人の植民地が解放され、数百年も続いた『白人至上主義』が崩壊したことに起因するのではないかと思います。
2010年4月1日(木)07:44 (読売新聞)
ブルームの真珠産業の発展に貢献したとして建立された日豪の実業家の銅像
かつて真珠貝採取の日本人潜水士でにぎわい、人口の過半が日本人だったこともあるオーストラリア北西部の町ブルーム。
日豪交流史の象徴ともいえるこの小さな町が、日本の姉妹都市、和歌山県太地町のイルカ漁を描いた米映画「ザ・コーヴ(入り江)」をめぐり、揺れている。姉妹都市提携解消や住民同士の人種対立にも発展し、わだかまりは当分解けそうにない。
ブルーム郊外の日本人墓地。明治期以降、太地町などから移民してきた約900人の墓石が並ぶ。そのうち10基以上が突き倒されたり、まっぷたつに割られたりして無残な姿をさらしていた。日本人墓地に対するいやがらせはこれまで200件以上。地元の警察官は、「イルカ漁に反発した地元の若者の犯行だろう」と話す。墓地には今年1月、監視カメラが取り付けられた。
ブルームの人口は約1万5000人。一時は町の主役だった日系人は今では200人ほどで、白人と、中国、マレーなどのアジア系住民および先住民が人口を二分し、「豪州初の多文化都市」を誇りにしてきた。
しかし、反捕鯨団体「シー・シェパード」が、太地町と姉妹都市提携しているブルームに目を付け、今年のアカデミー賞を受賞した「ザ・コーヴ」の上映会を昨年8月に町内で行ってから、混乱が始まった。
シー・シェパードによる姉妹都市提携解消の呼びかけを受け、町会議員のもとに数万本のメールや電話が殺到、同月、イルカ漁に否定的な白人議員が多数の町議会は提携停止を決議した。これに対し、イルカ漁に理解を示す日系を含むアジア系や先住民が議会に抗議活動を行い、結局、議会は2か月後に決議を撤回した。
今でも、住民の間にわだかまりは残っている。父親が太地町出身の日系2世コリーン・マスダさん(53)は「肌の色に関係なく住民の間で良い関係を保ってこられたのに、映画のために町の空気が変わってしまった」と嘆く。
日本の盆踊りを手本にして毎年8~9月に行われる町最大の祭典「Shinju Matsuri(真珠祭り)」は今年、アジア系や先住民の団体や企業が「祭りは白人のビジネスに利用されている」として参加を取りやめる予定で、さみしいものになりそうだ。
佐藤虎男・駐パース総領事は3月24日、ブルームを訪ね、グレイム・キャンベル町長と会談した。町長は太地町との提携継続に意欲的だったが、イルカ漁については「反対の姿勢に変わりはない」と強調した。
「ザ・コーヴ」に 翻弄 ( ほんろう ) されるブルームと太地町。真珠貝採取をきっかけにした1世紀以上にわたる両町のつながりが、1本の映画によって大きく傷つけられつつある。(ブルームで 岡崎哲)
◆真珠貝採取…ブルームの繁栄の基盤は19世紀末、太地町などから渡った日本人潜水士による真珠貝採取で築かれた。真珠貝はプラスチックが発明されるまで洋服のボタンの原料として重宝され、19世紀末にはブルームだけで世界生産の8割を占めた。」
「「ザ・コーヴ」に賞を与えた米アカデミー賞の見識
2010年3月26日(金)10時0分配信 日刊ゲンダイ
●やっと試写が始まったが
クジラだ、マグロだ、イルカだと海の動物が世界的に大問題。マグロは日本に軍配が上がったが、イルカは――。
米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」。和歌山県太地町の伝統漁であるイルカ漁の様子を隠し撮りして、イルカ漁の残虐性を訴えている内容だが、日本での公開は初夏以降。配給会社の試写会もこれからのため、どんな映画か、見た人はほとんどいない。
そこで同作をいち早く観賞した人に聞いてきた。日刊ゲンダイ本紙DVDコラム担当の映画批評家・前田有一氏はそのひとり。「こんな作品に賞を与えたアカデミー賞の選考委員はアホじゃないか」とバッサリ切り捨てるのだ。
「サメに食われそうになったところをイルカに救われたというサーファーや、イルカの調教師が登場して主張しているのは、こんなに可愛いイルカを食べるなんて信じられないということだけ。そしてイルカ漁の残虐性をクローズアップしている。たしかに、イルカの血で赤く染まった入り江を上空からラジコンヘリで撮影した映像はかわいそうに思いましたが、漁がダメという説明にはなっていません」
同作には先日メンバーが逮捕された反捕鯨団体のシー・シェパードの代表が肩書を偽って登場し、捕鯨反対論を語るなどムチャクチャ。
「製作サイドに順法精神がまったくないのも問題だし、ひどい。私有地や立ち入り禁止区域に平気で侵入して隠し撮りしたり、住民に抗議を受けているのに、監督は“イルカ漁はアウシュビッツと同じくらいの大罪だ。我々はそれを世に知らしめている。これは正義なんだ”と屁理屈を並べている。どういう神経をしているのかと思います」(前田有一氏)
太地町の住民からも抗議や上映反対運動が起こっている。配給側の配慮で日本で公開するにあたって一部住民の顔にモザイクをかけたり、本編の開始前と最後にテロップを加えて公開に踏み切るという。こんな作品に賞をあげるアカデミー賞はおかしくなっている。
(日刊ゲンダイ2010年3月23日掲載)」
捕鯨を激しく非難するオーストラリア政府がカンガルーの大量駆除を承認
結局カンガルーを殺すオーストラリア
「オーストラリア「インコ多すぎるから殺すわ」
オーストラリアで人口約5,000人の街に1万羽近い大型インコ住み着き問題となっています。
3月28日19時30分配信 フジテレビ
オーストラリア・アデレード近郊にある人口5,000人ほどの小さな街に、人口の倍、1万羽近いインコが住みつき、問題となっています。
住民は「鳴き声がすごくうるさいの」、「果物まで、なんでも食べ尽くしてしまうんだ」と話した。
アデレード近郊の街、ストラサルビン。
人口5,000人ほどのこの街に、その倍の1万羽近い大型インコが住みつき、問題となっている。
インコは、木の葉っぱをついばむため、街中の木々は丸裸に。
さらに、農作物にも被害が出ている。
農場のオーナーは「インコのせいで、1粒もアーモンドが収穫できないのよ」と話した。
そこで、地元の自治体は、強硬手段に打って出た。
自治体の担当者は「驚かせて、インコを街から追い出すといった対策をとってきましたが、長期的には、インコが街に戻ってきてしまい、効果がありませんでした。そこで、わなを仕掛けて捕まえて、ガスを使って殺すという方法を始めることにしました」と話した。
自治体は25日までに、およそ150羽を「間引き」したという。
多くの住民は、「やむを得ない」という見解を示しているが、動物愛護団体からは、「インコを捕まえて殺すなんて、ばかげている。インコはずっと昔からここに住んでいるのに、人間の都合でそんなことをするなんて許されない」と話した。
20年前から増え始めたというこのインコ。
住民が安心して暮らせる日はやってくるのだろうか。」
オーストラリア・タスマニア島・野生のインコ
映画『ザ・コーヴ』のルーイー・サホイヨス監督せよ、その出演女優のヘイデン・パネッティーアにせよ、オーストラリアの状況を見て、日本に対する自分たちの抗議行動が明らかにオカシイと思わないのでしょうか?カンガルーやインコは殺そうが、食べようが良くて、クジラとイルカとクロマグロは殺すな、食べるなというのはあまりに身勝手な意見です。日本の捕鯨やイルカ漁は『食用』としてのもので古くから受け継がれてきた『伝統』を持ちますが、一方、オーストラリアをはじめとする欧米諸国の『白人』たちによるクジラとイルカとクロマグロなどの乱獲は、『商用目的』で『白人至上主義』によって、世界中が『欧米列強の植民地』になった頃から始められました。そして、欧米列強の白人たちは多くの貴重な動植物を『絶滅』させて来ました。白人たちが何故に今、『反日』に走るのか、それは先の大戦における大日本帝國陸海軍の破竹の進撃によって白人の植民地が解放され、数百年も続いた『白人至上主義』が崩壊したことに起因するのではないかと思います。
よくわかるクジラ論争―捕鯨の未来をひらく (ベルソーブックス)
- 作者: 小松 正之
- 出版社/メーカー: 成山堂書店
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
クジラと日本人―食べてこそ共存できる人間と海の関係 (プレイブックス・インテリジェンス)
- 作者: 小松 正之
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2002/04
- メディア: 新書
街にクジラがいた風景―オホーツクの捕鯨文化と庶民の暮らし (ニッポン聞き書き選書 (1))
- 作者: 菊地 慶一
- 出版社/メーカー: 寿郎社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
くじら取りの系譜―概説日本捕鯨史 (長崎新聞新書 (001))
- 作者: 中園 成生
- 出版社/メーカー: 長崎新聞社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 新書
タグ:国際・政治情勢