犬 vs 猫、ペットとして素晴らしいのはどっち? [社会情勢]
「犬 vs 猫、ペットとして素晴らしいのはどっち?
2009年12月17日(木)17時0分配信 dog actually
最も飼われている2大ペットといえば犬と猫。どちらが好きかによって、“犬派” “猫派” などと言いますが、それぞれがお互いに良いと言って譲らないのが、世界でも共通した認識のようです。猫と犬はそもそも違う種の生物ですので、単純にどちらが良いということは難しいと思います。しかし、あえて決着をつけてみようと、New Scientist では、11の項目について、最近の研究を参考にしながらどちらの動物が素晴らしいか、考察した結果を紹介しています。
1. 脳
犬の脳の重量平均64グラム、猫は25グラム。しかし、身体の大きさに対する脳の割合は、猫の方がわずかな差で大きいそう。知能はさておき、神経解剖学的に脳の皮質に存在する神経細胞数を比較してみると、その数は猫3億に対して犬は1億6千万しかないことから・・・
⇒猫の勝ち!
2. 人とともに暮らした歴史
犬がオオカミから家畜化された時期には諸説あるものの、DNA の比較研究により、1万6000年から5万年前ほどではないかと推測されています。一方、猫が家畜化されたのは5000年ほど前。古代エジプトの墓に埋葬され、猫が家で飼われていたことについて象形文字で描かれていることが分かっていますが、実際にはその頃よりもう少し前から人と生活をともにし始めたとも考えられています。現時点の見解では・・・
⇒犬の勝ち!
3. 人との結びつき
犬はいわゆる“群れ”で生活する狼から進化した生き物であり、その本能を利用して、人と一緒に暮らせるように家畜化されました。一方猫は単独で行動する生き物。猫の独立心を尊重している飼い主も多いはずです。人との結びつきという点を考えれば、やはり勝者は・・・
⇒犬の勝ち!
4. 世界での飼育頭数
犬と猫、実際に飼われている頭数はどちらが多いのでしょう?猫を飼っている国トップ10の頭数を合計すると、およそ2億400万頭。一方犬飼育トップ10の国の頭数を合計すると、およそ1億7300万頭。ちなみに、日本はどちらもトップ10に入っています。数字を見れば文句なしに・・・
⇒猫の勝ち!
5. 理解力
ボーダー・コリーのリコは200以上の言葉を理解していることで有名です(映像に登場しています)。リコほどまでに賢い犬は珍しいとしても、犬はたくさんのコマンドや要求を理解することが出来ます。それも、言葉だけではなく、ジェスチャーを理解し、アイコンタクトをとることも。しかしながら、犬の理解力を過大評価するあまり、擬人化しすぎてしまう嫌いもあるのが犬の飼い主。
一方猫も犬同様の行動パターンや能力を持っていると言われているのですが(映像に、指差しに従って食べ物を見つける猫が登場していますが)、大きく異なるのは、基本的に猫は人に従ったり誘導されたりしないということ。食べ物がとれない場合、飼い主を見つめることで、何とか食べ物にありつこうとする犬と、それをしない猫というのも違う点。犬の言葉の理解力の高さと、飼い主に対する熱意を買って・・・
⇒犬の勝ち!
6. 問題解決能力
交差した紐の片方には食べ物を、もう片方には何もついていない状態で、食べ物がついている紐を選択することは、猫にとって難しいそう(映像の最初にあります)。しかし、これは犬にとっても難問だそうです。猫の問題解決能力についてはまだまだ未知の世界。犬は猫よりは様々なテストが行われているのですが、犬は自分だけで解決するよりも、飼い主と一緒に問題を解決することを好む傾向にあるそうです。研究レベルではまだあいまいな部分が多いものの・・・
⇒犬の勝ち!
7. 声の種類
犬は、寂しい時や嬉しい時、怒っている時など、さまざまな状況に応じた鳴き声を発することが出来ます。めったに吠えることのない先祖の狼と比べると、犬は家畜化の過程で、人とコミュニケーションをとるために色々な声色を発生することが出来るようになったのだと考えられています。
一方猫は犬と比べると、そのバラエティでは及ばない所があります。また、犬の鳴き声の裏に隠された感情は、誰が聞いても分かりやすいものですが、猫については飼い主にしか分からないような声を使うことが多いそうです。ただし、ニャーという鳴き声には、人の注意をひきつけるような音波を含んでいて、特に猫特有の、うっとりしてゴロゴロと喉を鳴らす音は、赤ちゃんの泣き声と同様の周波数声域を持っていることから、人の潜在意識に働きかけているものであると考えられているようです。このことから、鳴き声のバラエティは少なくとも、犬のようにうるさく吠えないうえにゴロゴロと魅惑的な音と出せることから・・・
⇒猫の勝ち!
8. 訓練のしやすさ
犬はとにかく訓練がしやすいです。人との生活にフィットするよう、訓練しやすく従順になるように選択繁殖が行われてきました。また、犬は真似をするのも得意です(映像にその様子が映っています)。犬の基本的な訓練方法のひとつとして、おやつを使って望ましい行動を強化することがありますが、その方法は猫にも使うことが出来ます。ただし、一般的には、猫は犬のようにトレーニングを行うことが無いのでその能力の高さについては明らかにされていません。人が指示することに対して、喜んでやろうと思えることからも・・・
⇒犬の勝ち!
9. 嗅覚・視覚・聴覚
嗅覚、視覚、聴覚は、犬猫ともにとても大切な感覚です。とりわけ優れた嗅覚を持つブラッド・ハウンドのような犬種もいるのですが、匂いを感じる受容体の数の平均は猫の方が多いそう。また、人と比べて、猫は6倍、犬は5倍少ない光の中でも物を見ることが出来ます。聴覚については、犬が67-45,000ヘルツの音を聞けるのに対し、猫は45-64,000ヘルツの音が聞こえるのだそうです。ハットトリック達成ということで・・・
⇒猫の勝ち!
10. 地球環境への優しさ
イギリスでは、猫によって捕獲される野生動物の数は、年間に1億8800万以上にもなるそうです。犬は、たとえリードをつけて歩いたとしても、地上に巣を作る鳥類に影響を与えてその数を減少させているともいわれています。エコロジカル・フットプリントで比較すると、猫は、最も小さな犬であるチワワのおよそ半分しか環境に影響を与えないということで・・・
⇒猫の勝ち!
11. 有用性
狩りや家畜の番に始まり、薬物や爆発物、クジラの糞まで嗅ぎ分けられる犬。目や耳の不自由な人の生活を支えたり、そりをひいたり、雪崩で埋まってしまった人を助けたり、子供が学習するのを手伝ったりと、犬の仕事は枚挙にいとまがありません。一方猫と言えばネズミ退治。日常生活においては、犬も猫も我々人間のストレスを軽減してくれますが、日々の犬との散歩は、人の健康にとっても有用です。たまに猫と散歩している人も見かけますが・・・
⇒犬の勝ち!
以上、6対5という結果になり、僅差で犬に軍配が上がりました!上記11項目以外にも何か比べられないかな?と考えてみるのも楽しいかもしれませんよね。たとえば、食べ物に対する執念。間違いなく犬の圧勝だと思うのですが、果たして勝つのがいいのか悪いのか!?
(satoko)」
ペットとして犬と猫のどちらがいいのかというのはペットを飼う人にとっては永遠のテーマですね。私は、どちらかというと犬派ですが、猫も好きです。よくウチの庭先のコンクリートの階段の上で近所の野良猫が日向ぼっこをしています。時々目が合ったりして、向こうも人間に慣れているらしく逃げたりはしませんね。アクビとかしています。犬は1991年頃までトイプードルを室内で飼っていました。『サリー』という名前でメスでした。名前の由来は、子犬の時に囲ったオリの中にダンボールの箱を置いて犬小屋にしてやったんですが、オリの入り口の鍵を閉めていたはずなのに、いつの間にか外に出てきて、隣に座っているんですよ。そういうことが何回か続いて、不思議に思っていたら、何とダンボールの犬小屋の上に上って、オリの上部の隙間をすり抜け、オリの隣のソファーベットに移動して、オリの外に出てきていたんです。それほど小さかった訳ですが、まるで魔法使いのようだということで、アニメの『魔法使いサリー』から名前をとって『サリー』と名付けたんです。プードルは犬の中でも頭がいいと言われますが本当でした。ペットショップでその子犬の『サリー』を買って、私が抱いて車で家に連れて帰ったんですが、その間、おしっこを出してはイケナイと思ったのかブルブル震えながらジッと我慢していたらしく、家に着いて、畳の上に置いた途端におしっこをしちゃいましたが、トイレを作ってやり、ここで大小をするのよと教えると次からは、トイレ以外では大小はしませんでした。その上、きれい好きで、自分の大小は絶対に踏まないように避けていましたし、大小の後は局部を消毒綿で拭いてくれとアプローチしてくるんですよ。後ろ足の筋を痛めた時などは逆立ちしてトイレに行ったりしていました。ただ、入浴と注射がニガテでしたね。最期は、糖尿病で死にましたが、病院がヤブで、一週間食べ物はおろか水も飲ませないでインシュリンばかり注射した為、苦しそうでした。あれだけ嫌っていた風呂場を覗き込むんですよ。そこに水があると分かっていたんでしょうね。そして、看病の甲斐もなく、弱りきって死にました。あんな小さな犬に一週間、食べ物も水もやらなきゃ死ぬに決まっていますよ。今でも机の上の『サリー』の写真を眺めては、その病院に対し、怒りがこみ上げてきますよ。本当にかわいそうなことをしました。遺体は愛用の座布団の上に寝かせ、紙箱に入れて、庭に埋めました。そして、今まで飼った歴代の犬たちとともに『犬塚』の墓石をわざわざ石材店に作ってもらい、墓を作り、供養しています。
2009年12月17日(木)17時0分配信 dog actually
最も飼われている2大ペットといえば犬と猫。どちらが好きかによって、“犬派” “猫派” などと言いますが、それぞれがお互いに良いと言って譲らないのが、世界でも共通した認識のようです。猫と犬はそもそも違う種の生物ですので、単純にどちらが良いということは難しいと思います。しかし、あえて決着をつけてみようと、New Scientist では、11の項目について、最近の研究を参考にしながらどちらの動物が素晴らしいか、考察した結果を紹介しています。
1. 脳
犬の脳の重量平均64グラム、猫は25グラム。しかし、身体の大きさに対する脳の割合は、猫の方がわずかな差で大きいそう。知能はさておき、神経解剖学的に脳の皮質に存在する神経細胞数を比較してみると、その数は猫3億に対して犬は1億6千万しかないことから・・・
⇒猫の勝ち!
2. 人とともに暮らした歴史
犬がオオカミから家畜化された時期には諸説あるものの、DNA の比較研究により、1万6000年から5万年前ほどではないかと推測されています。一方、猫が家畜化されたのは5000年ほど前。古代エジプトの墓に埋葬され、猫が家で飼われていたことについて象形文字で描かれていることが分かっていますが、実際にはその頃よりもう少し前から人と生活をともにし始めたとも考えられています。現時点の見解では・・・
⇒犬の勝ち!
3. 人との結びつき
犬はいわゆる“群れ”で生活する狼から進化した生き物であり、その本能を利用して、人と一緒に暮らせるように家畜化されました。一方猫は単独で行動する生き物。猫の独立心を尊重している飼い主も多いはずです。人との結びつきという点を考えれば、やはり勝者は・・・
⇒犬の勝ち!
4. 世界での飼育頭数
犬と猫、実際に飼われている頭数はどちらが多いのでしょう?猫を飼っている国トップ10の頭数を合計すると、およそ2億400万頭。一方犬飼育トップ10の国の頭数を合計すると、およそ1億7300万頭。ちなみに、日本はどちらもトップ10に入っています。数字を見れば文句なしに・・・
⇒猫の勝ち!
5. 理解力
ボーダー・コリーのリコは200以上の言葉を理解していることで有名です(映像に登場しています)。リコほどまでに賢い犬は珍しいとしても、犬はたくさんのコマンドや要求を理解することが出来ます。それも、言葉だけではなく、ジェスチャーを理解し、アイコンタクトをとることも。しかしながら、犬の理解力を過大評価するあまり、擬人化しすぎてしまう嫌いもあるのが犬の飼い主。
一方猫も犬同様の行動パターンや能力を持っていると言われているのですが(映像に、指差しに従って食べ物を見つける猫が登場していますが)、大きく異なるのは、基本的に猫は人に従ったり誘導されたりしないということ。食べ物がとれない場合、飼い主を見つめることで、何とか食べ物にありつこうとする犬と、それをしない猫というのも違う点。犬の言葉の理解力の高さと、飼い主に対する熱意を買って・・・
⇒犬の勝ち!
6. 問題解決能力
交差した紐の片方には食べ物を、もう片方には何もついていない状態で、食べ物がついている紐を選択することは、猫にとって難しいそう(映像の最初にあります)。しかし、これは犬にとっても難問だそうです。猫の問題解決能力についてはまだまだ未知の世界。犬は猫よりは様々なテストが行われているのですが、犬は自分だけで解決するよりも、飼い主と一緒に問題を解決することを好む傾向にあるそうです。研究レベルではまだあいまいな部分が多いものの・・・
⇒犬の勝ち!
7. 声の種類
犬は、寂しい時や嬉しい時、怒っている時など、さまざまな状況に応じた鳴き声を発することが出来ます。めったに吠えることのない先祖の狼と比べると、犬は家畜化の過程で、人とコミュニケーションをとるために色々な声色を発生することが出来るようになったのだと考えられています。
一方猫は犬と比べると、そのバラエティでは及ばない所があります。また、犬の鳴き声の裏に隠された感情は、誰が聞いても分かりやすいものですが、猫については飼い主にしか分からないような声を使うことが多いそうです。ただし、ニャーという鳴き声には、人の注意をひきつけるような音波を含んでいて、特に猫特有の、うっとりしてゴロゴロと喉を鳴らす音は、赤ちゃんの泣き声と同様の周波数声域を持っていることから、人の潜在意識に働きかけているものであると考えられているようです。このことから、鳴き声のバラエティは少なくとも、犬のようにうるさく吠えないうえにゴロゴロと魅惑的な音と出せることから・・・
⇒猫の勝ち!
8. 訓練のしやすさ
犬はとにかく訓練がしやすいです。人との生活にフィットするよう、訓練しやすく従順になるように選択繁殖が行われてきました。また、犬は真似をするのも得意です(映像にその様子が映っています)。犬の基本的な訓練方法のひとつとして、おやつを使って望ましい行動を強化することがありますが、その方法は猫にも使うことが出来ます。ただし、一般的には、猫は犬のようにトレーニングを行うことが無いのでその能力の高さについては明らかにされていません。人が指示することに対して、喜んでやろうと思えることからも・・・
⇒犬の勝ち!
9. 嗅覚・視覚・聴覚
嗅覚、視覚、聴覚は、犬猫ともにとても大切な感覚です。とりわけ優れた嗅覚を持つブラッド・ハウンドのような犬種もいるのですが、匂いを感じる受容体の数の平均は猫の方が多いそう。また、人と比べて、猫は6倍、犬は5倍少ない光の中でも物を見ることが出来ます。聴覚については、犬が67-45,000ヘルツの音を聞けるのに対し、猫は45-64,000ヘルツの音が聞こえるのだそうです。ハットトリック達成ということで・・・
⇒猫の勝ち!
10. 地球環境への優しさ
イギリスでは、猫によって捕獲される野生動物の数は、年間に1億8800万以上にもなるそうです。犬は、たとえリードをつけて歩いたとしても、地上に巣を作る鳥類に影響を与えてその数を減少させているともいわれています。エコロジカル・フットプリントで比較すると、猫は、最も小さな犬であるチワワのおよそ半分しか環境に影響を与えないということで・・・
⇒猫の勝ち!
11. 有用性
狩りや家畜の番に始まり、薬物や爆発物、クジラの糞まで嗅ぎ分けられる犬。目や耳の不自由な人の生活を支えたり、そりをひいたり、雪崩で埋まってしまった人を助けたり、子供が学習するのを手伝ったりと、犬の仕事は枚挙にいとまがありません。一方猫と言えばネズミ退治。日常生活においては、犬も猫も我々人間のストレスを軽減してくれますが、日々の犬との散歩は、人の健康にとっても有用です。たまに猫と散歩している人も見かけますが・・・
⇒犬の勝ち!
以上、6対5という結果になり、僅差で犬に軍配が上がりました!上記11項目以外にも何か比べられないかな?と考えてみるのも楽しいかもしれませんよね。たとえば、食べ物に対する執念。間違いなく犬の圧勝だと思うのですが、果たして勝つのがいいのか悪いのか!?
(satoko)」
ペットとして犬と猫のどちらがいいのかというのはペットを飼う人にとっては永遠のテーマですね。私は、どちらかというと犬派ですが、猫も好きです。よくウチの庭先のコンクリートの階段の上で近所の野良猫が日向ぼっこをしています。時々目が合ったりして、向こうも人間に慣れているらしく逃げたりはしませんね。アクビとかしています。犬は1991年頃までトイプードルを室内で飼っていました。『サリー』という名前でメスでした。名前の由来は、子犬の時に囲ったオリの中にダンボールの箱を置いて犬小屋にしてやったんですが、オリの入り口の鍵を閉めていたはずなのに、いつの間にか外に出てきて、隣に座っているんですよ。そういうことが何回か続いて、不思議に思っていたら、何とダンボールの犬小屋の上に上って、オリの上部の隙間をすり抜け、オリの隣のソファーベットに移動して、オリの外に出てきていたんです。それほど小さかった訳ですが、まるで魔法使いのようだということで、アニメの『魔法使いサリー』から名前をとって『サリー』と名付けたんです。プードルは犬の中でも頭がいいと言われますが本当でした。ペットショップでその子犬の『サリー』を買って、私が抱いて車で家に連れて帰ったんですが、その間、おしっこを出してはイケナイと思ったのかブルブル震えながらジッと我慢していたらしく、家に着いて、畳の上に置いた途端におしっこをしちゃいましたが、トイレを作ってやり、ここで大小をするのよと教えると次からは、トイレ以外では大小はしませんでした。その上、きれい好きで、自分の大小は絶対に踏まないように避けていましたし、大小の後は局部を消毒綿で拭いてくれとアプローチしてくるんですよ。後ろ足の筋を痛めた時などは逆立ちしてトイレに行ったりしていました。ただ、入浴と注射がニガテでしたね。最期は、糖尿病で死にましたが、病院がヤブで、一週間食べ物はおろか水も飲ませないでインシュリンばかり注射した為、苦しそうでした。あれだけ嫌っていた風呂場を覗き込むんですよ。そこに水があると分かっていたんでしょうね。そして、看病の甲斐もなく、弱りきって死にました。あんな小さな犬に一週間、食べ物も水もやらなきゃ死ぬに決まっていますよ。今でも机の上の『サリー』の写真を眺めては、その病院に対し、怒りがこみ上げてきますよ。本当にかわいそうなことをしました。遺体は愛用の座布団の上に寝かせ、紙箱に入れて、庭に埋めました。そして、今まで飼った歴代の犬たちとともに『犬塚』の墓石をわざわざ石材店に作ってもらい、墓を作り、供養しています。
ライフステージからみた犬と猫の健康管理(アニマルサイエンスシリーズ) (アニマルサイエンスシリーズ)
- 作者: 奥田優、水野拓也、坂本和仁、丸山総一
- 出版社/メーカー: IBS出版
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
犬猫(わんこにゃんこ)病気予防!ダイエット―肥満解消でずーっと長生き
- 作者: 山口 哲夫
- 出版社/メーカー: 金園社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
動物ペインティング―かわいい犬・猫・小動物・動物・ベアetc…
- 作者:
- 出版社/メーカー: 雄鶏社
- 発売日: 2001/11
- メディア: 大型本
犬・猫の気持ちで住まいの工夫―ペットケアアドバイザー・一級建築士と考えよう
- 作者: 金巻 とも子
- 出版社/メーカー: 彰国社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
タグ:社会情勢
山林に84歳母の遺体埋める「金なく葬儀出せず」 [社会情勢]
「山林に84歳母の遺体埋める「金なく葬儀出せず」
2009年12月14日(月)0時11分配信 読売新聞
母親の遺体を山林に埋めたとして、宮城県警佐沼署は13日、同県登米(とめ)市中田町石森、無職佐藤義行容疑者(56)を死体遺棄容疑で逮捕した。
発表によると、佐藤容疑者は11月中旬から今月13日の間、同居していた母親のみきさん(84)の遺体を自宅近くの山林に埋めて遺棄した疑い。
みきさんの体に目立った外傷は無く、調べに対し、佐藤容疑者は「母は11月下旬に死亡した。金が無く、葬儀が出せないので遺棄した」と供述しているという。同署が詳しい死因を調べている。
佐藤容疑者はみきさんと2人暮らし。同署が付近の住民から「1週間ほど(佐藤容疑者)親子の姿が見えない」との通報を受けて捜索していた。
13日午前、シートにくるまれ、上からひもで縛られたみきさんの遺体を発見。同署は山林内でうずくまっていた佐藤容疑者を任意同行し、事情を聞いていた。」
こういう事件はたまりませんな。私も独身で、今年、両親を立て続けに亡くしたので他人事とは思えません。
本人はとてもつらかったでしょう。警察もその点配慮してやって欲しいですな。鳩ポッポ兄弟は、この事件をどう思うでしょうか。感想を聞きたいですな。
2009年12月14日(月)0時11分配信 読売新聞
母親の遺体を山林に埋めたとして、宮城県警佐沼署は13日、同県登米(とめ)市中田町石森、無職佐藤義行容疑者(56)を死体遺棄容疑で逮捕した。
発表によると、佐藤容疑者は11月中旬から今月13日の間、同居していた母親のみきさん(84)の遺体を自宅近くの山林に埋めて遺棄した疑い。
みきさんの体に目立った外傷は無く、調べに対し、佐藤容疑者は「母は11月下旬に死亡した。金が無く、葬儀が出せないので遺棄した」と供述しているという。同署が詳しい死因を調べている。
佐藤容疑者はみきさんと2人暮らし。同署が付近の住民から「1週間ほど(佐藤容疑者)親子の姿が見えない」との通報を受けて捜索していた。
13日午前、シートにくるまれ、上からひもで縛られたみきさんの遺体を発見。同署は山林内でうずくまっていた佐藤容疑者を任意同行し、事情を聞いていた。」
こういう事件はたまりませんな。私も独身で、今年、両親を立て続けに亡くしたので他人事とは思えません。
本人はとてもつらかったでしょう。警察もその点配慮してやって欲しいですな。鳩ポッポ兄弟は、この事件をどう思うでしょうか。感想を聞きたいですな。
あなたにもできる!本当に困った人のための生活保護申請マニュアル (DO BOOKS)
- 作者: 湯浅 誠
- 出版社/メーカー: 同文舘出版
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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火星に数万年前の水の痕跡 [社会情勢]
「火星に数万年前の水の痕跡
2009年12月4日(金)17時31分配信 ナショナルジオグラフィック
2009年10月11日、火星探査車スピリットが暗い地面にロボットアームを伸ばす様子を探査車自ら撮影した。スピリットは2009年4月に埋め立て型クレーター表面の固い層を左前輪で踏み抜いて以来、この場所から動けなくなっている。 しかし砂に足をとられている間に、スピリットは価値ある地層を発見した。2009年12月の発表によればスピリットは、火星に比較的最近地下水が存在したことの手掛かりとなる鉱物の層を掘り当てたという。Picture courtesy NASA/JPL-Caltech
火星に比較的最近まで地下水が存在した証拠が発見された。NASAの火星探査車スピリットは、砂に車輪をとられ立ち往生している間に、この貴重な発見をものにした。
約6カ月間、スピリットは火星の赤道付近の浅いクレーターの縁に不安定な体勢で乗っている。この一帯は、溶岩流が冷えて固まったところに隕石の衝突によるくぼみが多数できている。通常の探査走行中、砂で埋め立てられた衝突クレーターの表面を覆う薄くて固い土の層を踏み抜き、その下の柔らかい砂に車輪が半分埋まってしまった。
NASAの担当チームは11月上旬から、この砂地からスピリットを脱出させるために遠隔操作を続けている。自らの救出作業を試みる中で、スピリットは土を跳ね上げ色鮮やかで柔らかい、実に興味をそそる砂の層を掘り当てたのだ。NASAが地球からスピリットを操作して細かく観察した際、地球では液体の水が存在する場所でしか形成されない鉱物として知られる硫酸塩がこの地層に含まれることを発見した。
火星探査車プロジェクトのメンバーである、セントルイスにあるワシントン大学の惑星科学者レイ・アービッドソン氏によれば、スピリットとその双子の探査車オポチュニティは、以前にも別の場所で硫酸塩を豊富に含んだ土壌を発見している。しかし、ほとんどのミッションは前もってスケジュールが設定されているため、探査車が静止状態で硫酸塩を綿密に調査する時間を十分に取ることができたのは今回が初めてだった。
スピリットが得たデータによると、今回発見した硫酸塩が、数十億年前に溶岩と硫酸塩を大量に含んだ蒸気が火星の地表に点在する火山の噴火口から噴き出した“水の噴出”があったことの証拠となるかもしれない。
しかしクレーターには、少なくとも長期的な尺度で考えた場合、火星には液体の水が存在し続けていることを示す手掛かりも見られる。クレーターの土壌は大量の硫酸鉄から成り、その表面を薄い硫酸カルシウムが覆っている。アービッドソン氏は「このように地層が形成されている例が確認されたのは初めてだ」と話す。
火星は、自転軸の傾きが変動しているため、いずれかの極が数億年の周期で太陽に正面に向くことがあるが、この地層形成は、火星の赤道付近ではこの周期に合わせて長い間降雪が続いていたという説を裏付けるものだ。
極が太陽の正面に向くと、その極では氷が固体から直接気体に変化する昇華という現象が起きる一方で、気温が大幅に下がった赤道では雪が降ったと考えられる。
現在の火星は気温があまりに低く、大気の層も薄すぎるため、地表に水が液体で存在することはできない。しかし、赤道付近の土壌は色が暗く熱を閉じ込めやすいため、周期的に地軸が傾く間に積雪の最下層が溶けて液体になっていたと考えられる。水は硫酸塩分が豊富な土壌と混ざり、硫酸鉄をさらに地下深くまで運び、表面に硫酸カルシウムの層を残すことになる。
赤道の雪が消えるまでには千年単位の時間がかかった可能性がある。アービッドソン氏によれば、雪がとけると同時に地下水も直接気体となって大気中に蒸発する。「そして残されたのがこの美しい地層で、硫酸カルシウムの豊富な表面の固い層をスピリットが砕いたのだ」。
スピリットが調査をしている地表の層は、赤道付近で数万年前に起きた最も新しい降雪の時期にできた可能性があることになる。
Ker Than for National Geographic News」
火星にも雪が降った時期があったんですね。最近、新発見が続きます。いろいろ勉強になりますなあ。
2009年12月4日(金)17時31分配信 ナショナルジオグラフィック
2009年10月11日、火星探査車スピリットが暗い地面にロボットアームを伸ばす様子を探査車自ら撮影した。スピリットは2009年4月に埋め立て型クレーター表面の固い層を左前輪で踏み抜いて以来、この場所から動けなくなっている。 しかし砂に足をとられている間に、スピリットは価値ある地層を発見した。2009年12月の発表によればスピリットは、火星に比較的最近地下水が存在したことの手掛かりとなる鉱物の層を掘り当てたという。Picture courtesy NASA/JPL-Caltech
火星に比較的最近まで地下水が存在した証拠が発見された。NASAの火星探査車スピリットは、砂に車輪をとられ立ち往生している間に、この貴重な発見をものにした。
約6カ月間、スピリットは火星の赤道付近の浅いクレーターの縁に不安定な体勢で乗っている。この一帯は、溶岩流が冷えて固まったところに隕石の衝突によるくぼみが多数できている。通常の探査走行中、砂で埋め立てられた衝突クレーターの表面を覆う薄くて固い土の層を踏み抜き、その下の柔らかい砂に車輪が半分埋まってしまった。
NASAの担当チームは11月上旬から、この砂地からスピリットを脱出させるために遠隔操作を続けている。自らの救出作業を試みる中で、スピリットは土を跳ね上げ色鮮やかで柔らかい、実に興味をそそる砂の層を掘り当てたのだ。NASAが地球からスピリットを操作して細かく観察した際、地球では液体の水が存在する場所でしか形成されない鉱物として知られる硫酸塩がこの地層に含まれることを発見した。
火星探査車プロジェクトのメンバーである、セントルイスにあるワシントン大学の惑星科学者レイ・アービッドソン氏によれば、スピリットとその双子の探査車オポチュニティは、以前にも別の場所で硫酸塩を豊富に含んだ土壌を発見している。しかし、ほとんどのミッションは前もってスケジュールが設定されているため、探査車が静止状態で硫酸塩を綿密に調査する時間を十分に取ることができたのは今回が初めてだった。
スピリットが得たデータによると、今回発見した硫酸塩が、数十億年前に溶岩と硫酸塩を大量に含んだ蒸気が火星の地表に点在する火山の噴火口から噴き出した“水の噴出”があったことの証拠となるかもしれない。
しかしクレーターには、少なくとも長期的な尺度で考えた場合、火星には液体の水が存在し続けていることを示す手掛かりも見られる。クレーターの土壌は大量の硫酸鉄から成り、その表面を薄い硫酸カルシウムが覆っている。アービッドソン氏は「このように地層が形成されている例が確認されたのは初めてだ」と話す。
火星は、自転軸の傾きが変動しているため、いずれかの極が数億年の周期で太陽に正面に向くことがあるが、この地層形成は、火星の赤道付近ではこの周期に合わせて長い間降雪が続いていたという説を裏付けるものだ。
極が太陽の正面に向くと、その極では氷が固体から直接気体に変化する昇華という現象が起きる一方で、気温が大幅に下がった赤道では雪が降ったと考えられる。
現在の火星は気温があまりに低く、大気の層も薄すぎるため、地表に水が液体で存在することはできない。しかし、赤道付近の土壌は色が暗く熱を閉じ込めやすいため、周期的に地軸が傾く間に積雪の最下層が溶けて液体になっていたと考えられる。水は硫酸塩分が豊富な土壌と混ざり、硫酸鉄をさらに地下深くまで運び、表面に硫酸カルシウムの層を残すことになる。
赤道の雪が消えるまでには千年単位の時間がかかった可能性がある。アービッドソン氏によれば、雪がとけると同時に地下水も直接気体となって大気中に蒸発する。「そして残されたのがこの美しい地層で、硫酸カルシウムの豊富な表面の固い層をスピリットが砕いたのだ」。
スピリットが調査をしている地表の層は、赤道付近で数万年前に起きた最も新しい降雪の時期にできた可能性があることになる。
Ker Than for National Geographic News」
火星にも雪が降った時期があったんですね。最近、新発見が続きます。いろいろ勉強になりますなあ。
ローバー、火星を駆ける―僕らがスピリットとオポチュニティに託した夢
- 作者: スティーヴ スクワイヤーズ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
火星-赤い惑星の46億年史―火星の科学入門最新版 (NEWTONムック)
- 作者: フランソワ・フォルジェ
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2009/01
- メディア: 大型本
タグ:社会情勢
日本はオーストラリア!?宮城県にカンガルー生息!! [社会情勢]
「宮城県にカンガルー生息情報! 「道路ぴょんぴょん跳ねてた」?
2009年11月26日(木)19時36分配信 J-CASTニュース
東北の山あいに「カンガルーが生息しているのではないか」と噂になっている。7年前から目撃情報はあったが、こんなことを口にしたらバカにされる、と住民は口をつぐんでいた。しかし、テレビ取材をきっかけに20人もの目撃証言が出た。「親子2頭がひょっこり出てきた」「車の横をカンガルーに追い越された」といったものだが、本当にカンガルーは生息しているのだろうか。
噂になっているのは宮城県大崎市岩出山の真山地区。430世帯1400人が暮らす山に囲まれた地域だ。冬は20センチから30センチの積雪があり、夜行性のカンガルーは昼、山に潜み、夜に街に降りてきて道路や農園の近くに出没するのだという。
<話すと「バカにされる」と語らずにいた>
目撃は7年ほど前からあった。しかし、真山地区では一部の人しか知らない情報だった。話しても信じてもらえるはずはなく、バカにされると思っていたからだ。住民がカンガルーについて語るようになったのは、朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」の取材があったため。地元の宮城県の2人の男子中学生(中3)が番組に、
「中学の理科の先生から真山という地区に野生のカンガルーがいるらしい。道路をピョンピョン跳んでいるところを見た人がいるというが、僕たちは絶対にウソだと思う」
と、調査依頼をしたことがきっかけだった。撮影クルーは2009年11月1日に現地に入った。
大崎市役所真山地区公民館の担当者によれば、撮影クルーが目撃情報を得るため、街ゆく人に聞いて歩いた。すると驚愕の事実が明らかになった。
「バカにされる」と語らずにいたが、自分以外もカンガルーを見た人がいると知り、驚く人が続出した。クルーに目撃したと語ったのは20人ほどいた。カンガルーだと思われる動物は、体長が1メートルから1.5メートル。「道をぴょんぴょん跳ねていた」というものから、「田んぼをすごい勢いで移動した」「カンガルーに車を追い越された」というものまであったという。
<野生のカンガルーが冬を越すのは難しい?>
真山地区公民館の担当者は、
「鹿やイタチなどの野生動物と見間違えたのではないか、と思っていたが、目撃した人が相当数いて、しかも信じるに足るような情報もあるため、あながち嘘だと言えなくなっています」
と打ち明ける。
仙台市にある「八木山動物公園」の専門家はどう見ているのだろうか。問い合わせてみると、
「動物園にいるカンガルーは、冬も日中は外に出しますが、夜は暖房のある部屋にいます。暖かい場所を見つけていないかぎり、野生のカンガルーが冬を越すのは難しいと考えられます」
ということだった。カンガルーが本当に生息しているのかどうかは「謎」のまま。大崎市が今後、カンガルーが生息しているかどうか調べる予定は今のところなく、
「仮に生息していたとしても、そっとしてあげてほしい」
という要望も真山地区公民館にきているのだそうだ。」
「え、道ばたにカンガルー?目撃情報相次ぐ
2009年12月2日17時07分 読売新聞
「カンガルーがここに横座りしていた」と話す笠森さん(1日)
真山地区の酒店では「カンガルー酒」の販売が始まった(2日) 宮城県大崎市でカンガルーの目撃情報が相次ぎ、話題になっている。
田んぼや畑、牧草地が広がる同市岩出山の真山地区に集中しており、テレビ番組の取材班や見物人が殺到。地元では「街おこしにつなげたい」との声が上がり、2日夕からカンガルーのラベルを張った日本酒を販売開始した。
大きい目が光り、耳が長く、体は薄いベージュ色――。地元の主婦笠森君子さん(57)が目撃したのは、10月24日午後7時過ぎ。林の中の道を車で通った際、高さ1メートルほどの動物が道ばたにいた。「横座りして前脚で立つようにして、こちらを見ていた。子供のカンガルーか、ワラビーかも」と話す。
地元の公民館「真山地区館」の石川悦朗館長によると、こうした目撃情報は7年前から寄せられ、今年10月までに約20件あった。真山地区の半径約5キロの範囲に集中。大半が夜か明け方の時間帯で、夜行性のカンガルーに合致するという。
先月、テレビの情報番組で取り上げられたのを機に、同館には「本当にいるのか」などと問い合わせが相次いでいる。地元の酒店では、日本酒のラベルを張り替えた「カンガルー酒」を120本用意し、2日夕から発売を始めた。石川館長も「機運が盛り上がれば、『カンガルー保護区』にして地域おこしをしてもいい」と話している。
カンガルーやワラビーは、厚生労働省に輸出国の証明書を届ければ、個人輸入もできる。ただ、カンガルーの個人輸入の実績はほとんどなく、ワラビーも年間約300頭が輸入されているだけという。」
(2009年12月2日17時07分 読売新聞)
「宮城の「カンガルーミステリー」 ますます盛り上がり「全国版」騒動に
2009年12月3日(木)19時36分配信 J-CASTニュース
東北の山あいにカンガルーが生息しているのではという「カンガルーミステリー」は、「寝床とフンを発見した」とテレビ番組が報じるなど、ますますエスカレートしている。一方、地元ではカンガルーで「町おこし」の動きが活発になり、「カンガルー酒」が売り出され、2日足らずで120本が完売するという人気ぶりだ。
「カンガルーに車を追い越された」「田んぼの中をすごい勢いで走っていった」。7年前からカンガルーが目撃されているのは宮城県大崎市岩出山真山地区。これまでは住民の間でひっそりと語られていた「カンガルーミステリー」だが、河北新報が2009年11月26日に「カンガルー生息?!」と報じたのに続いて、朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」も11月28日に取り上げて、全国規模の騒動に発展した。
<英「タイムズ」も問い合わせた?>
放送からまもなく1週間経つが、ワイドショーでは連日のように「カンガルーミステリー」を報じている。
12月3日放送のTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」には、カンガルーの寝床を発見したという地元の男性が登場した。男性は「草むらにカンガルーが寝ているような跡があった」と取材クルーを案内する。番組ではその場所にカンガルーが活発になる深夜、2日間にわたって暗視カメラを設置したが、カンガルーは現れなかった。また男性はカンガルーのフンも見つけたという。「タヌキものとはまったく違う。カンガルーじゃないか」と話していた。
フジテレビ系「とくダネ!」も12月3日、カンガルーの追跡第4弾でフンやカンガルーが食べたと思われるクローバーの残骸を放送した。
目撃現場に近い真山地区公民館には、多い日は1日10件近くの電話取材や問い合わせがきている。現地には複数のテレビの撮影クルーもいるそうだ。また、英国高級紙「タイムズ」の東京支社から「どういう状況になっているのか」と電話で問い合わせがあった、と職員は明かす。一方、全国規模の騒ぎに発展したことについて、
「真山地区に注目が集まることはいいことだと思いますが、実名が報じられた住民から、職場にメディアが押しかけて困るという苦情も寄せられています」
と、複雑な心境だ。
<カンガルー酒120本が店頭販売と予約で完売>
カンガルーで町おこしをしようという住民もいる。
真山地区の大場酒店が「真山カンガルー酒」を12月2日から売り出したところ、発売から2日も経たないうちに、用意していた120本が店頭販売と予約で完売した。店主の大場淳さんは、
「息子に頼まれたという年配の方や、お歳暮にするとか忘年会用にするといって、1人で10本も買っていく人もいます。ラベルを見て『あった!』といって喜んで買っていく若い方もいました」
と話している。
地元だけでなく宮崎や島根、長野、関東近辺からの予約も入っている。
カンガルー酒は田中酒造店(宮城県加美町)が製造した伝統製法の生(き)もと造りの純米酒で、「カンガルーのように軽快で弾むように次々とすすむおいしさだ」という意味を込めて名付けられた。ラベルは大場さんがデザインした。おなかの袋に一升瓶を入れたカンガルーのイラストが描かれている。
いったん完売したが、すぐに追加発注をかけたので近々店に並ぶそうだ。一過性のブームに終わらず、長く売っていきたいと大場さんは話していた。」
カンガルーを輸入して、それを飼っていた人が、捨てちゃったんでしょうか!?何とも日本らしいこの事件。しかし、地元の人の商魂もたくましい。カンガルー酒まで販売して、町おこしの『起爆剤』にしちゃうんですから・・・。
まあ、本当にいるなら、そっとしてあげた方が良いのかな?ちょっと、生態系の問題が気になりますけど。
2009年11月26日(木)19時36分配信 J-CASTニュース
東北の山あいに「カンガルーが生息しているのではないか」と噂になっている。7年前から目撃情報はあったが、こんなことを口にしたらバカにされる、と住民は口をつぐんでいた。しかし、テレビ取材をきっかけに20人もの目撃証言が出た。「親子2頭がひょっこり出てきた」「車の横をカンガルーに追い越された」といったものだが、本当にカンガルーは生息しているのだろうか。
噂になっているのは宮城県大崎市岩出山の真山地区。430世帯1400人が暮らす山に囲まれた地域だ。冬は20センチから30センチの積雪があり、夜行性のカンガルーは昼、山に潜み、夜に街に降りてきて道路や農園の近くに出没するのだという。
<話すと「バカにされる」と語らずにいた>
目撃は7年ほど前からあった。しかし、真山地区では一部の人しか知らない情報だった。話しても信じてもらえるはずはなく、バカにされると思っていたからだ。住民がカンガルーについて語るようになったのは、朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」の取材があったため。地元の宮城県の2人の男子中学生(中3)が番組に、
「中学の理科の先生から真山という地区に野生のカンガルーがいるらしい。道路をピョンピョン跳んでいるところを見た人がいるというが、僕たちは絶対にウソだと思う」
と、調査依頼をしたことがきっかけだった。撮影クルーは2009年11月1日に現地に入った。
大崎市役所真山地区公民館の担当者によれば、撮影クルーが目撃情報を得るため、街ゆく人に聞いて歩いた。すると驚愕の事実が明らかになった。
「バカにされる」と語らずにいたが、自分以外もカンガルーを見た人がいると知り、驚く人が続出した。クルーに目撃したと語ったのは20人ほどいた。カンガルーだと思われる動物は、体長が1メートルから1.5メートル。「道をぴょんぴょん跳ねていた」というものから、「田んぼをすごい勢いで移動した」「カンガルーに車を追い越された」というものまであったという。
<野生のカンガルーが冬を越すのは難しい?>
真山地区公民館の担当者は、
「鹿やイタチなどの野生動物と見間違えたのではないか、と思っていたが、目撃した人が相当数いて、しかも信じるに足るような情報もあるため、あながち嘘だと言えなくなっています」
と打ち明ける。
仙台市にある「八木山動物公園」の専門家はどう見ているのだろうか。問い合わせてみると、
「動物園にいるカンガルーは、冬も日中は外に出しますが、夜は暖房のある部屋にいます。暖かい場所を見つけていないかぎり、野生のカンガルーが冬を越すのは難しいと考えられます」
ということだった。カンガルーが本当に生息しているのかどうかは「謎」のまま。大崎市が今後、カンガルーが生息しているかどうか調べる予定は今のところなく、
「仮に生息していたとしても、そっとしてあげてほしい」
という要望も真山地区公民館にきているのだそうだ。」
「え、道ばたにカンガルー?目撃情報相次ぐ
2009年12月2日17時07分 読売新聞
「カンガルーがここに横座りしていた」と話す笠森さん(1日)
真山地区の酒店では「カンガルー酒」の販売が始まった(2日) 宮城県大崎市でカンガルーの目撃情報が相次ぎ、話題になっている。
田んぼや畑、牧草地が広がる同市岩出山の真山地区に集中しており、テレビ番組の取材班や見物人が殺到。地元では「街おこしにつなげたい」との声が上がり、2日夕からカンガルーのラベルを張った日本酒を販売開始した。
大きい目が光り、耳が長く、体は薄いベージュ色――。地元の主婦笠森君子さん(57)が目撃したのは、10月24日午後7時過ぎ。林の中の道を車で通った際、高さ1メートルほどの動物が道ばたにいた。「横座りして前脚で立つようにして、こちらを見ていた。子供のカンガルーか、ワラビーかも」と話す。
地元の公民館「真山地区館」の石川悦朗館長によると、こうした目撃情報は7年前から寄せられ、今年10月までに約20件あった。真山地区の半径約5キロの範囲に集中。大半が夜か明け方の時間帯で、夜行性のカンガルーに合致するという。
先月、テレビの情報番組で取り上げられたのを機に、同館には「本当にいるのか」などと問い合わせが相次いでいる。地元の酒店では、日本酒のラベルを張り替えた「カンガルー酒」を120本用意し、2日夕から発売を始めた。石川館長も「機運が盛り上がれば、『カンガルー保護区』にして地域おこしをしてもいい」と話している。
カンガルーやワラビーは、厚生労働省に輸出国の証明書を届ければ、個人輸入もできる。ただ、カンガルーの個人輸入の実績はほとんどなく、ワラビーも年間約300頭が輸入されているだけという。」
(2009年12月2日17時07分 読売新聞)
「宮城の「カンガルーミステリー」 ますます盛り上がり「全国版」騒動に
2009年12月3日(木)19時36分配信 J-CASTニュース
東北の山あいにカンガルーが生息しているのではという「カンガルーミステリー」は、「寝床とフンを発見した」とテレビ番組が報じるなど、ますますエスカレートしている。一方、地元ではカンガルーで「町おこし」の動きが活発になり、「カンガルー酒」が売り出され、2日足らずで120本が完売するという人気ぶりだ。
「カンガルーに車を追い越された」「田んぼの中をすごい勢いで走っていった」。7年前からカンガルーが目撃されているのは宮城県大崎市岩出山真山地区。これまでは住民の間でひっそりと語られていた「カンガルーミステリー」だが、河北新報が2009年11月26日に「カンガルー生息?!」と報じたのに続いて、朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」も11月28日に取り上げて、全国規模の騒動に発展した。
<英「タイムズ」も問い合わせた?>
放送からまもなく1週間経つが、ワイドショーでは連日のように「カンガルーミステリー」を報じている。
12月3日放送のTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」には、カンガルーの寝床を発見したという地元の男性が登場した。男性は「草むらにカンガルーが寝ているような跡があった」と取材クルーを案内する。番組ではその場所にカンガルーが活発になる深夜、2日間にわたって暗視カメラを設置したが、カンガルーは現れなかった。また男性はカンガルーのフンも見つけたという。「タヌキものとはまったく違う。カンガルーじゃないか」と話していた。
フジテレビ系「とくダネ!」も12月3日、カンガルーの追跡第4弾でフンやカンガルーが食べたと思われるクローバーの残骸を放送した。
目撃現場に近い真山地区公民館には、多い日は1日10件近くの電話取材や問い合わせがきている。現地には複数のテレビの撮影クルーもいるそうだ。また、英国高級紙「タイムズ」の東京支社から「どういう状況になっているのか」と電話で問い合わせがあった、と職員は明かす。一方、全国規模の騒ぎに発展したことについて、
「真山地区に注目が集まることはいいことだと思いますが、実名が報じられた住民から、職場にメディアが押しかけて困るという苦情も寄せられています」
と、複雑な心境だ。
<カンガルー酒120本が店頭販売と予約で完売>
カンガルーで町おこしをしようという住民もいる。
真山地区の大場酒店が「真山カンガルー酒」を12月2日から売り出したところ、発売から2日も経たないうちに、用意していた120本が店頭販売と予約で完売した。店主の大場淳さんは、
「息子に頼まれたという年配の方や、お歳暮にするとか忘年会用にするといって、1人で10本も買っていく人もいます。ラベルを見て『あった!』といって喜んで買っていく若い方もいました」
と話している。
地元だけでなく宮崎や島根、長野、関東近辺からの予約も入っている。
カンガルー酒は田中酒造店(宮城県加美町)が製造した伝統製法の生(き)もと造りの純米酒で、「カンガルーのように軽快で弾むように次々とすすむおいしさだ」という意味を込めて名付けられた。ラベルは大場さんがデザインした。おなかの袋に一升瓶を入れたカンガルーのイラストが描かれている。
いったん完売したが、すぐに追加発注をかけたので近々店に並ぶそうだ。一過性のブームに終わらず、長く売っていきたいと大場さんは話していた。」
カンガルーを輸入して、それを飼っていた人が、捨てちゃったんでしょうか!?何とも日本らしいこの事件。しかし、地元の人の商魂もたくましい。カンガルー酒まで販売して、町おこしの『起爆剤』にしちゃうんですから・・・。
まあ、本当にいるなら、そっとしてあげた方が良いのかな?ちょっと、生態系の問題が気になりますけど。
カンガルー―写真/図鑑/データブック (動物園「真」定番シリーズ)
- 作者: さとう あきら
- 出版社/メーカー: CCRE
- 発売日: 2008/10
- メディア: 大型本
どうぶつの赤ちゃん カンガルー (ちがいがわかる写真絵本シリーズ)
- 作者: 増井 光子
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 2004/03
- メディア: 大型本
タグ:社会情勢
学習雑誌の草分け「科学」と「学習」、来年3月までに休刊へ [社会情勢]
「学習雑誌の草分け「科学」と「学習」、来年3月までに休刊へ
2009.12.3 16:54 産経新聞
休刊が決まった「科学」と「学習」の小学生向け学習雑誌。「1年の科学」(右)と「1年の学習」 学研ホールディングスは3日、学習雑誌の草分け的存在で学年別小学生向けの「科学」と「学習」を平成21年度末までに休刊することを発表した。
「科学」(月刊)は来年2月発売の3月号で、「学習」(季刊)は今月発売の冬号で休刊。同社は休刊の理由について、出版不況に加え「少子化という社会構造の変化や子供たちの価値観が多様化したことで、学年別雑誌が時代のニーズに合わなくなってしまった」としている。
理科と算数を軸にした「科学」は昭和32年に、国語と社会などを扱う「学習」は21年にそれぞれ創刊。「1年の科学」「2年の学習」のように学年別で刊行されている。実験キットなどの付録が人気を呼び、70年代後半には両誌で670万部の発行部数を誇ったが、最近は「最盛期の10分の1を大きく下回る」(同社)低迷が続いていた。」
学研の「学習」と「科学」、私も小学校の頃、お世話になっていました。付録が豪華だったことをよく覚えています。毎月、楽しみにしていました。これと学研の「毎日の学習」で独学し、学研の「まんがひみつシリーズ」を愛読していました。そうですか休刊ですか。『時代のニーズに合わなくなってしまった』とは、何ともやるせないですね。寂しいし、残念です。
2009.12.3 16:54 産経新聞
休刊が決まった「科学」と「学習」の小学生向け学習雑誌。「1年の科学」(右)と「1年の学習」 学研ホールディングスは3日、学習雑誌の草分け的存在で学年別小学生向けの「科学」と「学習」を平成21年度末までに休刊することを発表した。
「科学」(月刊)は来年2月発売の3月号で、「学習」(季刊)は今月発売の冬号で休刊。同社は休刊の理由について、出版不況に加え「少子化という社会構造の変化や子供たちの価値観が多様化したことで、学年別雑誌が時代のニーズに合わなくなってしまった」としている。
理科と算数を軸にした「科学」は昭和32年に、国語と社会などを扱う「学習」は21年にそれぞれ創刊。「1年の科学」「2年の学習」のように学年別で刊行されている。実験キットなどの付録が人気を呼び、70年代後半には両誌で670万部の発行部数を誇ったが、最近は「最盛期の10分の1を大きく下回る」(同社)低迷が続いていた。」
学研の「学習」と「科学」、私も小学校の頃、お世話になっていました。付録が豪華だったことをよく覚えています。毎月、楽しみにしていました。これと学研の「毎日の学習」で独学し、学研の「まんがひみつシリーズ」を愛読していました。そうですか休刊ですか。『時代のニーズに合わなくなってしまった』とは、何ともやるせないですね。寂しいし、残念です。
星座と星うらないのひみつ (学研まんが 新・ひみつシリーズ)
- 作者: 藤井 旭
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2004/09/22
- メディア: 単行本
学研電子ブロックのひみつ―EX‐150復刻版のすべてがわかる
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
タグ:社会情勢
オオカミに殺される犬!? [社会情勢]
「オオカミに殺される犬
2009年12月2日(水)13時6分配信 dog actually
犬好きのみなさん!きっとあなたもオオカミのファンなのでは?犬とオオカミがオオカミ犬を作れる一方で、さて、実際に自然界では何が起こっているのか…?
なにやら都会人独特の、野生に対する浪漫的憧れであるのかもしれない。犬が好きな人の多くは、オオカミについても大変興味があるように思える。そして、かくいう私も、まさにその典型。悲しいかなミーハー的といってもいいほど、オオカミファンなのである。
ただし、オオカミ&犬好きにとって、悲しいこともあるもので、ここスウェーデンの森林では、オオカミは犬の敵。今年、オオカミに殺された犬が過去最高の数となったことがスウェーデン狩猟協会会誌『スベンスク・ヤクト』11月23日付けで伝えられた。2005年から2008年にかけて毎年オオカミによって命を落とす犬は15頭から27頭。ところが今年は、年が終わるまでもなく、すでに30頭が殺されているのだ。
それゆえに、手厚い保護の末に徐々に数を回復させているものの(現在推定生息数250頭)、スウェーデンのオオカミは、かつてのヨーロッパ人がそうであったように、またもや人々の憎しむべき対象になりつつある。
ただし殺された犬たちは、約70%が狩猟犬だ。多くはウサギ狩用のハウンド犬、ノロジカ猟に使われるダックスフンド、ヘラジカ猟やイノシシ猟に使われるスウィディッシュ・エルクハウンドあるいはノルウィジアン・エルクハウンド。スウェーデンの伝統では犬を森林に放して獲物を探させる。その途中で、オオカミに出会い、襲われてしまうのだ。
時には、オオカミ犬というミックスが生まれることもあるのに、どうしてオオカミと犬が「犬猿の仲」であるか、意外に思われる方もいるだろう。おそらく、森で遭遇したさいに、同じ犬科だからこそ、自分のテリトリーを犯す競争相手として犬を襲ったということがひとつ考えられる。あるいは、単なる獲物としてみなされたのか(殺された犬は腸も食べられている)。
どうやって犬がオオカミに遭遇してしまうのか、犬がオオカミの足跡を発見して出会ってしまうのか、それともその反対か、それはまだ不明だ。統計では大型の狩猟犬ほど怪我だけでサバイバルする確率が高く、ダックスフンドやドレーベル(短足のハウンド犬)は、襲われればほぼ確実に殺されてしまうらしい。やはり大きさによるものなのだろう。
面白い事実は、外の犬舎で飼われている犬ほど、サバイバル率が高いこと。室内で飼われている犬は、どうもこてんこてんにやられてしまいがちなのだそうだ。これは何を意味するのだろう?私の推測では、外飼いの犬のほうが、群れで飼われている分、同時に人間とのコンタクトが少ない分、犬同士の言葉をしゃべったり(つまりボディランゲージという意味)、解読するのに長けているのではないか。だからオオカミに対しても、相手を刺激させずに、うまく交渉できると…?
生息数も安定し、スウェーデンのオオカミは来年から、今までの保護動物としての状態から、数を制限しての狩猟対象動物になる。これに都会の動物保護団体は大いに反対する。だが地方に住む人々は諸手をあげて喜んでいる。
「自分の愛犬が殺されたらどう思う?都会のオフィスに座っている保護団体連中はそんな目にあったことがないから、オオカミ狩を反対するんだ!」
特に狩猟家にとって、手塩にかけて繁殖し育て、長い訓練を入れた猟犬が、一瞬にして殺されてしまうのだから、そのダメージは精神的にも経済的にも大きい。
気持ちは複雑だ。私は森に住んでいるけれど、オオカミにはやはりこの北欧の大自然で誰にも邪魔されず、悠々と生きていてほしい。森に愛犬を放して思い切り走らせる自由は確かに制限されてしまうが、まぁ、それもいたし方ない。私の犬は、私に食べ物と水を与えられ、サバイバルもろくろく考えずに毎日ヌクヌクと生きている。しかしオオカミは森を駆け巡らないと、明日の日の食べ物が手に入らないのだ。」
狼も犬ももともとは同じ先祖から分岐した同族ですが、人の手で改良された犬は、やはり狼には敵わないようですね。しかし、同族を食べるというのはどうも嫌悪感を感じますな。まあ、人間も戦争や飢餓や犯罪などで同族同士で殺し合い、共食いまでしてますけど。流石にダックスフントなどになってくると狼には最早同族には見えないでしょうなあ。ただ狼狩りまですると自然界の生態系に影響するんではないかと、現地の人間ではない私などは思ってしまうんですよね。例えば、ニホンオオカミのようにオオカミが絶滅するようなことはないことを祈ります。
2009年12月2日(水)13時6分配信 dog actually
犬好きのみなさん!きっとあなたもオオカミのファンなのでは?犬とオオカミがオオカミ犬を作れる一方で、さて、実際に自然界では何が起こっているのか…?
なにやら都会人独特の、野生に対する浪漫的憧れであるのかもしれない。犬が好きな人の多くは、オオカミについても大変興味があるように思える。そして、かくいう私も、まさにその典型。悲しいかなミーハー的といってもいいほど、オオカミファンなのである。
ただし、オオカミ&犬好きにとって、悲しいこともあるもので、ここスウェーデンの森林では、オオカミは犬の敵。今年、オオカミに殺された犬が過去最高の数となったことがスウェーデン狩猟協会会誌『スベンスク・ヤクト』11月23日付けで伝えられた。2005年から2008年にかけて毎年オオカミによって命を落とす犬は15頭から27頭。ところが今年は、年が終わるまでもなく、すでに30頭が殺されているのだ。
それゆえに、手厚い保護の末に徐々に数を回復させているものの(現在推定生息数250頭)、スウェーデンのオオカミは、かつてのヨーロッパ人がそうであったように、またもや人々の憎しむべき対象になりつつある。
ただし殺された犬たちは、約70%が狩猟犬だ。多くはウサギ狩用のハウンド犬、ノロジカ猟に使われるダックスフンド、ヘラジカ猟やイノシシ猟に使われるスウィディッシュ・エルクハウンドあるいはノルウィジアン・エルクハウンド。スウェーデンの伝統では犬を森林に放して獲物を探させる。その途中で、オオカミに出会い、襲われてしまうのだ。
時には、オオカミ犬というミックスが生まれることもあるのに、どうしてオオカミと犬が「犬猿の仲」であるか、意外に思われる方もいるだろう。おそらく、森で遭遇したさいに、同じ犬科だからこそ、自分のテリトリーを犯す競争相手として犬を襲ったということがひとつ考えられる。あるいは、単なる獲物としてみなされたのか(殺された犬は腸も食べられている)。
どうやって犬がオオカミに遭遇してしまうのか、犬がオオカミの足跡を発見して出会ってしまうのか、それともその反対か、それはまだ不明だ。統計では大型の狩猟犬ほど怪我だけでサバイバルする確率が高く、ダックスフンドやドレーベル(短足のハウンド犬)は、襲われればほぼ確実に殺されてしまうらしい。やはり大きさによるものなのだろう。
面白い事実は、外の犬舎で飼われている犬ほど、サバイバル率が高いこと。室内で飼われている犬は、どうもこてんこてんにやられてしまいがちなのだそうだ。これは何を意味するのだろう?私の推測では、外飼いの犬のほうが、群れで飼われている分、同時に人間とのコンタクトが少ない分、犬同士の言葉をしゃべったり(つまりボディランゲージという意味)、解読するのに長けているのではないか。だからオオカミに対しても、相手を刺激させずに、うまく交渉できると…?
生息数も安定し、スウェーデンのオオカミは来年から、今までの保護動物としての状態から、数を制限しての狩猟対象動物になる。これに都会の動物保護団体は大いに反対する。だが地方に住む人々は諸手をあげて喜んでいる。
「自分の愛犬が殺されたらどう思う?都会のオフィスに座っている保護団体連中はそんな目にあったことがないから、オオカミ狩を反対するんだ!」
特に狩猟家にとって、手塩にかけて繁殖し育て、長い訓練を入れた猟犬が、一瞬にして殺されてしまうのだから、そのダメージは精神的にも経済的にも大きい。
気持ちは複雑だ。私は森に住んでいるけれど、オオカミにはやはりこの北欧の大自然で誰にも邪魔されず、悠々と生きていてほしい。森に愛犬を放して思い切り走らせる自由は確かに制限されてしまうが、まぁ、それもいたし方ない。私の犬は、私に食べ物と水を与えられ、サバイバルもろくろく考えずに毎日ヌクヌクと生きている。しかしオオカミは森を駆け巡らないと、明日の日の食べ物が手に入らないのだ。」
狼も犬ももともとは同じ先祖から分岐した同族ですが、人の手で改良された犬は、やはり狼には敵わないようですね。しかし、同族を食べるというのはどうも嫌悪感を感じますな。まあ、人間も戦争や飢餓や犯罪などで同族同士で殺し合い、共食いまでしてますけど。流石にダックスフントなどになってくると狼には最早同族には見えないでしょうなあ。ただ狼狩りまですると自然界の生態系に影響するんではないかと、現地の人間ではない私などは思ってしまうんですよね。例えば、ニホンオオカミのようにオオカミが絶滅するようなことはないことを祈ります。
タグ:社会情勢
火星のクレーターに湖!? [社会情勢]
「火星のクレーターに湖、鉱物から確認
2009年11月27日(金)11時11分配信 ナショナルジオグラフィック
火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)が撮影したコロンブスクレーターの周縁部の拡大写真。クレーターの内側に粘土と硫酸塩の層が光輝く“バスタブリング”を形成している。 2009年11月発表の研究によると、これらの含水鉱物は水のある場所でしか形成されないことから、このクレーターにはかつてミシガン湖ほどの大きさの湖があったことがわかるという。Picture courtesy NASA/JPL/University of Arizona
火星にはかつてミシガン湖(約5万8000平方キロ)ほどの大きさの湖が存在していたかもしれない。その証拠となる鉱物が、火星の南半球にある衝突クレーターの内側に“バスタブリング(浴槽の水際にに残る湯垢の輪)”状に残っているのが発見されたのだ。“化石湖”の化学構造を研究する場所として、このコロンブスクレーターが最適であることになる。
研究を率いたコーネル大学のジェームズ・レイ氏によると、水路の跡と思われる地形の存在や、三角州だったことをうかがわせる堆積物などを手掛かりに、これまでに数百個のクレーターが化石湖の候補として挙げられている。
しかし、NASAの火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)から新たに送られてきた画像から、水がないと形成されない含水鉱物である粘土と硫酸塩が交互に重なった地層がコロンブスクレーターにあることが明らかになった。
「オーストラリア西部にある、酸性度が比較的高く塩分が濃い湖の中にも、コロンブスクレーターと同様の鉱物が見られるものがいくつかある」とレイ氏は語る。さらに、このクレーターは、地下水だけを水源としていたと考えられる数少ない化石湖の候補のひとつだという。「雨が流れ込んでいたとしたら水路があるはずだが、コロンブスには無い」。
コロンブスクレーターができたのは、約46億年前から35億年前まで続いたノアキアン期という温暖湿潤な時代である。
これまでは、付近の水路や何層にも重なった岩石の露出部などから、ノアキアン期に隕石の衝突でできたグセフクレーターが化石湖の湖底部分の典型と考えられていた。
しかしレイ氏によると、2004年に火星探査車スピリットがグセフクレーターを調査したところ、火山性の玄武岩しか見つからず、含水鉱物は発見されなかった。含水鉱物が無ければクレーターに水があった確証が得られないため、グセフやほかの同様のクレーターが化石湖であることを疑う意見も出始めた。
レイ氏の研究チームは、鉱物が吸収・放射する光の波長から鉱物の種類を判別する近赤外分光計を使って、コロンブスクレーターに粘土と硫酸塩の層がそれぞれはっきりと形成されていることを突き止めた。これこそ大きな湖がゆっくりと蒸発した証拠である。
コロンブスクレーターの湖は、現在は休火山となっている、近くのタルシス台地の火山が大量の溶岩を噴出していた時期にできたのではないかとレイ氏らは推測する。蓄積した溶岩の重量で火星の地表が湾曲し、これにより地下水の経路が曲げられ、その一部が地上に押し出されて、そこにあったコロンブスクレーターを水で満たしたと考えられる。
コロンブスクレーターの内側から発見された鉱物の種類から見て、少なくとも湖ができた当初の水は、生物が住みやすいものだった可能性がある。例えばレイ氏によると、このクレーターの地層には淡水に比較的近い水で形成される石膏が大量に含まれているという。「つまりこの湖は、初めはあまり塩分が濃くなかったのだ」。塩分が多過ぎると生命にとって有毒であることを考えると、「生命が住みやすい環境だったはずだ」。
しかし、生命が誕生し進化するのに十分な期間、湖水が液体のままだったのか、すぐに凍ってしまったのかは、今回送信された画像だけでは判断できない。
ノアキアン期の火星は大気が厚く、大きな湖を液体に保つのに十分な熱を閉じ込めていたが、太陽放射によって火星の大気は次第に剥ぎ取られ、現在のような冷たく乾いた惑星になったと考えられている。
コロンブスクレーターの湖が液体だろうと氷だろうと、それが消えたあとには同じ種類の鉱物が残っただろうとレイ氏は指摘する。湖が氷だったとしたら、地熱で氷の下の湖底に沿って液体の水のポケットができなければ生命は誕生しなかっただろう。「湖が凍っていたとしたら氷が長期間存在しただろうから、湖底にできた水たまりは、たとえ小さいものでも、生命が進化できる程度の期間残っていたかもしれない。もっとも、かなり冷たくて塩辛い水たまりだったはずだが」。
Victoria Jaggard for National Geographic News」
う~ん、月に続いて、火星にも水が存在していたとは。次々に新しい事実が判明して、驚きの連続です。火星も昔は生命が住みやすい環境だった可能性があるんですねえ。ロマンですなあ。
2009年11月27日(金)11時11分配信 ナショナルジオグラフィック
火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)が撮影したコロンブスクレーターの周縁部の拡大写真。クレーターの内側に粘土と硫酸塩の層が光輝く“バスタブリング”を形成している。 2009年11月発表の研究によると、これらの含水鉱物は水のある場所でしか形成されないことから、このクレーターにはかつてミシガン湖ほどの大きさの湖があったことがわかるという。Picture courtesy NASA/JPL/University of Arizona
火星にはかつてミシガン湖(約5万8000平方キロ)ほどの大きさの湖が存在していたかもしれない。その証拠となる鉱物が、火星の南半球にある衝突クレーターの内側に“バスタブリング(浴槽の水際にに残る湯垢の輪)”状に残っているのが発見されたのだ。“化石湖”の化学構造を研究する場所として、このコロンブスクレーターが最適であることになる。
研究を率いたコーネル大学のジェームズ・レイ氏によると、水路の跡と思われる地形の存在や、三角州だったことをうかがわせる堆積物などを手掛かりに、これまでに数百個のクレーターが化石湖の候補として挙げられている。
しかし、NASAの火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)から新たに送られてきた画像から、水がないと形成されない含水鉱物である粘土と硫酸塩が交互に重なった地層がコロンブスクレーターにあることが明らかになった。
「オーストラリア西部にある、酸性度が比較的高く塩分が濃い湖の中にも、コロンブスクレーターと同様の鉱物が見られるものがいくつかある」とレイ氏は語る。さらに、このクレーターは、地下水だけを水源としていたと考えられる数少ない化石湖の候補のひとつだという。「雨が流れ込んでいたとしたら水路があるはずだが、コロンブスには無い」。
コロンブスクレーターができたのは、約46億年前から35億年前まで続いたノアキアン期という温暖湿潤な時代である。
これまでは、付近の水路や何層にも重なった岩石の露出部などから、ノアキアン期に隕石の衝突でできたグセフクレーターが化石湖の湖底部分の典型と考えられていた。
しかしレイ氏によると、2004年に火星探査車スピリットがグセフクレーターを調査したところ、火山性の玄武岩しか見つからず、含水鉱物は発見されなかった。含水鉱物が無ければクレーターに水があった確証が得られないため、グセフやほかの同様のクレーターが化石湖であることを疑う意見も出始めた。
レイ氏の研究チームは、鉱物が吸収・放射する光の波長から鉱物の種類を判別する近赤外分光計を使って、コロンブスクレーターに粘土と硫酸塩の層がそれぞれはっきりと形成されていることを突き止めた。これこそ大きな湖がゆっくりと蒸発した証拠である。
コロンブスクレーターの湖は、現在は休火山となっている、近くのタルシス台地の火山が大量の溶岩を噴出していた時期にできたのではないかとレイ氏らは推測する。蓄積した溶岩の重量で火星の地表が湾曲し、これにより地下水の経路が曲げられ、その一部が地上に押し出されて、そこにあったコロンブスクレーターを水で満たしたと考えられる。
コロンブスクレーターの内側から発見された鉱物の種類から見て、少なくとも湖ができた当初の水は、生物が住みやすいものだった可能性がある。例えばレイ氏によると、このクレーターの地層には淡水に比較的近い水で形成される石膏が大量に含まれているという。「つまりこの湖は、初めはあまり塩分が濃くなかったのだ」。塩分が多過ぎると生命にとって有毒であることを考えると、「生命が住みやすい環境だったはずだ」。
しかし、生命が誕生し進化するのに十分な期間、湖水が液体のままだったのか、すぐに凍ってしまったのかは、今回送信された画像だけでは判断できない。
ノアキアン期の火星は大気が厚く、大きな湖を液体に保つのに十分な熱を閉じ込めていたが、太陽放射によって火星の大気は次第に剥ぎ取られ、現在のような冷たく乾いた惑星になったと考えられている。
コロンブスクレーターの湖が液体だろうと氷だろうと、それが消えたあとには同じ種類の鉱物が残っただろうとレイ氏は指摘する。湖が氷だったとしたら、地熱で氷の下の湖底に沿って液体の水のポケットができなければ生命は誕生しなかっただろう。「湖が凍っていたとしたら氷が長期間存在しただろうから、湖底にできた水たまりは、たとえ小さいものでも、生命が進化できる程度の期間残っていたかもしれない。もっとも、かなり冷たくて塩辛い水たまりだったはずだが」。
Victoria Jaggard for National Geographic News」
う~ん、月に続いて、火星にも水が存在していたとは。次々に新しい事実が判明して、驚きの連続です。火星も昔は生命が住みやすい環境だった可能性があるんですねえ。ロマンですなあ。
火星-赤い惑星の46億年史―火星の科学入門最新版 (NEWTONムック)
- 作者: フランソワ・フォルジェ
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2009/01
- メディア: 大型本
タグ:社会情勢
木星の衛星エウロパに魚が生息? [社会情勢]
「木星の衛星エウロパに魚が生息?
2009年11月17日(火)19時12分配信 ナショナルジオグラフィック
木星の衛星エウロパ。表面を磨いた巨大な氷の球のように見えるが、氷でできた外殻と岩石でできた中心部の間はすべて海である可能性が高いという。 2009年10月に発表された研究によると、エウロパの海には従来の想定よりもはるかに大量の酸素が含まれており、魚のような複雑な生命体が生息している可能性があるという。Image courtesy NASA/JPL/DLR
太陽からはるか遠く離れた木星の衛星エウロパの海に、魚のような生命体が生息している可能性があるという。エウロパは氷の外殻に覆われているが、地下の全域に深さ160キロの海が広がっていると考えられている。ちなみに衛星表面に陸地は存在しない。この海に従来モデルで想定されていた値の100倍の酸素が含まれているという画期的な研究結果が発表され大きな論争を呼んでいる。
酸素がこれだけ存在していれば、顕微鏡サイズを越えた生命体をはぐくむことが可能だ。研究チームの一員でアメリカのアリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ大学のリチャード・グリーンバーグ氏は、「理論上、エウロパでは魚のような生命体が少なくとも3トンは生息できる。
“生命体が存在する”と断言はできないが、生命活動を支える物理的条件が整っていることは確実だ」と話す。同氏の最新研究は、先月プエルト・リコのファハルドで開催されたアメリカ天文学会惑星科学分科会(DPS)で発表された。
マサチューセッツ州のウッズホール海洋研究所に所属する深海分子生態学者ティモシー・シャンク氏は、今回の研究を受けて次のように話す。「判明している情報に基づくと、エウロパの海底の一部には、地球の深海に存在する熱水噴出孔周辺と非常によく似た環境があるはずだ。この条件下で生命体が存在しないとなると、その方が驚きだ」。
ただし今回の研究が示した結果だけでは、エウロパでどのように生命が進化しているのかは想像に任せるしかない。結論を出すにはあまりに早急すぎるだろう。
エウロパは1610年、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイにより発見された。しかし、この衛星が詳細に研究できるようになったのは、NASAの木星探査機「ガリレオ」が木星系に到達した1995年以降のことである。
探査機ガリレオは非常に興味深い調査結果をもたらした。特に、エウロパの表面下に塩分を含んだ海が広がっていることがわかり、生命が存在する可能性を見出した。万が一ガリレオがエウロパに墜落すると環境汚染の恐れがあったため、2003年、NASAはガリレオを意図的に木星に衝突させた。
ガリレオ本体から分離されたプローブ(小型探査機)が海をダイレクトに観測したわけではないが、エウロパ表面に広がる氷の外殻の年代や構成物資、地質的構造から、地下に海が広がっていることは確実だと考えられている。
前出のグリーンバーグ氏はこう話す。「例えば、エウロパのキラキラと輝く表面は年代が比較的新しいことを示している。太陽系に属する惑星や衛星はすべて誕生してから40億年以上たっているはずだが、エウロパの表面には衝突クレーターがあまりなく、氷の外殻は形成後わずか5000万年しか経過していないと考えられる」。
なぜ表面の氷が若いのか、それを解くカギは潮汐力(ちょうせきりょく)である。地球が太陽の引力により膨張・収縮するように、エウロパも木星の引力の影響を受ける。この潮汐力から生じる摩擦熱がエウロパを温め、太陽から7億7800万キロ離れていても、液体状の水が維持できるというわけだ。
また、氷の外殻は潮汐力によってひび割れを起こし、そこから比較的高温の地下の海洋水が染み出てくる。表面に達した海洋水は凍り付くが、それと同じ比率で古い氷は沈んで地下の海に溶けていく。このようにして、氷の外殻と地下の海は循環していると考えられる。
この“再製氷”サイクルにより、表面の氷が若々しく保たれる理由を説明できる。同時に、表面で生まれた酸素が地下の海まで運ばれている可能性も示される。エウロパの酸素は、木星の磁場から放たれた荷電粒子が氷にぶつかるときに生まれる。「再製氷のペースから推定すると、最初の表面酸素が地下の海に到達するまでに10~20億年かかったと考えられる」とグリーンバーグ氏は話す。
同氏の推測によると、再製氷プロセスの開始から数百万年後には、エウロパの海の酸素レベルは地球の海を超える現在のレベルにまで達していたという。
変化がこのようなプロセスで進行したのであれば、私たちの知るような生命体がエウロパに定着した可能性は大いに高まる。グリーンバーグ氏は次のように話す。「まず、最も原始的な生命体が誕生するとき、無酸素の環境が必要となる。酸素はほかの分子体を分離させる性質を持つので、酸素があるとDNAなどの遺伝物質が自由に集結できなくなる」。
また、酸素レベルが急激に増大すると、活性度の高い酸素に未順応の単純生命体は生きていくことができなくなる。しかし酸素レベルがゆっくりと上昇すれば生命は耐性を持つように進化することが可能になり、それどころか酸素に依存するようにもなる。これが初期の地球で起こったと考えられているプロセスである。
このような主張に対し、反論も出ている。例えば、「魚のような生命体が存在するという可能性は、再製氷が5000万年ごとに周期的に行われていたら、という前提に立っている。しかし、再製氷はもっと断続的なプロセスだった可能性もある。その場合、酸素レベルは研究結果よりも低くなり、生命体の可能性も低下する」といった意見である。
アメリカのカリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所の上級研究員ロバート・パッパラルド氏は、次のように話す。「おそらく、5000万年前に大規模な循環があったのだろう。しかし現在では循環ペースは遅くなり、どんどんと緩慢になっている」。
パッパラルド氏によると、このシナリオでも酸素が海まで到達する可能性はあるが、複雑な生命体をもたらすようなレベルにはならないという。「エウロパの潮汐活動が断続的なものだとすると、岩石のマントルからもたらされる熱や栄養素の度合いも大きく変化することになる。環境の変化に対して耐性を高めるような進化が起こるだろうが、必ずしも地球で生まれたような複雑な生命体が誕生するとは限らない」。
また、パッパラルド氏は、潮汐摩擦がエウロパのコアまで温めるほどのものかどうかも、生命の可能性に大きく影響すると指摘している。
地球外知的生命体探査(SETI)研究所の宇宙生物学者シンシア・フィリップス氏も同じ意見で、「たとえ水中に酸素が大量にあったとしても、エウロパに微生物以上の生命体が生息している可能性は低い。生命を支える化学的栄養素の量が十分ではないと予想されるからだ」と話す。
それでも、ウッズホール海洋研究所のシャンク氏などは、「微生物だとしても生命の可能性があるのであれば、研究する価値は十分にあるはず」と考えており、いずれエウロパに降りた宇宙探査機が氷を突き進み、地下の海を探索する将来に備えて研究を進めている。その際には、地球の深海で熱水噴出孔から湧出する栄養素を遠隔操作無人探査機(ROV)で探知するような方法になると考えられる。
ただし、地球で使うような装備では役に立たない。まずは、DNAやRNAなど生命を示す化学的サインを探知できるセンサーを開発しなければならない。そして、小型化・軽量化などはもちろん、確実な通信機能が欠かせない。「地下の海にたどり着いて生命を見つけても、それを知らせることができなければ何の意味もないからね」とシャンク氏は話す。
しかしながら、NASAがエウロパ探査の次のステップとして行うのは、オービター(軌道周回観測機)によるものとなる可能性が高く、海中探索はおあずけのようだ。NASAは欧州宇宙機関(ESA)と共同でミッションを行う計画も立てている。
NASAジェット推進研究所のパッパラルド氏は、次期エウロパ・ミッションを担当しており、「NASAが計画しているオービターは、放射線などさまざまな影響に対しておよそ1年は持ちこたえられるはずだ。エウロパに“複雑な生命体”が存在する具体的な証拠を見つける可能性もあるが、それは楽観的と言えるだろう」と話す。「まず、有機体の成長に十分な化学エネルギー量が存在するかといった基本的な証拠が必要だ。可能性はゼロではないので、今後の探査活動に期待しよう」。
Victoria Jaggard for National Geographic News」
まだ、エウロパに生命体がいると断言はできないが、その可能性はあるという。非常に興味深い話である。複雑な知的生命体ではなく、微生物だとしても生命の可能性があるのであれば、研究する価値は十分にあるはずであり、将来、エウロパに降りた宇宙探査機が氷を突き進み、地下の海を探索すれば、ハッキリするだろう。
2009年11月17日(火)19時12分配信 ナショナルジオグラフィック
木星の衛星エウロパ。表面を磨いた巨大な氷の球のように見えるが、氷でできた外殻と岩石でできた中心部の間はすべて海である可能性が高いという。 2009年10月に発表された研究によると、エウロパの海には従来の想定よりもはるかに大量の酸素が含まれており、魚のような複雑な生命体が生息している可能性があるという。Image courtesy NASA/JPL/DLR
太陽からはるか遠く離れた木星の衛星エウロパの海に、魚のような生命体が生息している可能性があるという。エウロパは氷の外殻に覆われているが、地下の全域に深さ160キロの海が広がっていると考えられている。ちなみに衛星表面に陸地は存在しない。この海に従来モデルで想定されていた値の100倍の酸素が含まれているという画期的な研究結果が発表され大きな論争を呼んでいる。
酸素がこれだけ存在していれば、顕微鏡サイズを越えた生命体をはぐくむことが可能だ。研究チームの一員でアメリカのアリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ大学のリチャード・グリーンバーグ氏は、「理論上、エウロパでは魚のような生命体が少なくとも3トンは生息できる。
“生命体が存在する”と断言はできないが、生命活動を支える物理的条件が整っていることは確実だ」と話す。同氏の最新研究は、先月プエルト・リコのファハルドで開催されたアメリカ天文学会惑星科学分科会(DPS)で発表された。
マサチューセッツ州のウッズホール海洋研究所に所属する深海分子生態学者ティモシー・シャンク氏は、今回の研究を受けて次のように話す。「判明している情報に基づくと、エウロパの海底の一部には、地球の深海に存在する熱水噴出孔周辺と非常によく似た環境があるはずだ。この条件下で生命体が存在しないとなると、その方が驚きだ」。
ただし今回の研究が示した結果だけでは、エウロパでどのように生命が進化しているのかは想像に任せるしかない。結論を出すにはあまりに早急すぎるだろう。
エウロパは1610年、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイにより発見された。しかし、この衛星が詳細に研究できるようになったのは、NASAの木星探査機「ガリレオ」が木星系に到達した1995年以降のことである。
探査機ガリレオは非常に興味深い調査結果をもたらした。特に、エウロパの表面下に塩分を含んだ海が広がっていることがわかり、生命が存在する可能性を見出した。万が一ガリレオがエウロパに墜落すると環境汚染の恐れがあったため、2003年、NASAはガリレオを意図的に木星に衝突させた。
ガリレオ本体から分離されたプローブ(小型探査機)が海をダイレクトに観測したわけではないが、エウロパ表面に広がる氷の外殻の年代や構成物資、地質的構造から、地下に海が広がっていることは確実だと考えられている。
前出のグリーンバーグ氏はこう話す。「例えば、エウロパのキラキラと輝く表面は年代が比較的新しいことを示している。太陽系に属する惑星や衛星はすべて誕生してから40億年以上たっているはずだが、エウロパの表面には衝突クレーターがあまりなく、氷の外殻は形成後わずか5000万年しか経過していないと考えられる」。
なぜ表面の氷が若いのか、それを解くカギは潮汐力(ちょうせきりょく)である。地球が太陽の引力により膨張・収縮するように、エウロパも木星の引力の影響を受ける。この潮汐力から生じる摩擦熱がエウロパを温め、太陽から7億7800万キロ離れていても、液体状の水が維持できるというわけだ。
また、氷の外殻は潮汐力によってひび割れを起こし、そこから比較的高温の地下の海洋水が染み出てくる。表面に達した海洋水は凍り付くが、それと同じ比率で古い氷は沈んで地下の海に溶けていく。このようにして、氷の外殻と地下の海は循環していると考えられる。
この“再製氷”サイクルにより、表面の氷が若々しく保たれる理由を説明できる。同時に、表面で生まれた酸素が地下の海まで運ばれている可能性も示される。エウロパの酸素は、木星の磁場から放たれた荷電粒子が氷にぶつかるときに生まれる。「再製氷のペースから推定すると、最初の表面酸素が地下の海に到達するまでに10~20億年かかったと考えられる」とグリーンバーグ氏は話す。
同氏の推測によると、再製氷プロセスの開始から数百万年後には、エウロパの海の酸素レベルは地球の海を超える現在のレベルにまで達していたという。
変化がこのようなプロセスで進行したのであれば、私たちの知るような生命体がエウロパに定着した可能性は大いに高まる。グリーンバーグ氏は次のように話す。「まず、最も原始的な生命体が誕生するとき、無酸素の環境が必要となる。酸素はほかの分子体を分離させる性質を持つので、酸素があるとDNAなどの遺伝物質が自由に集結できなくなる」。
また、酸素レベルが急激に増大すると、活性度の高い酸素に未順応の単純生命体は生きていくことができなくなる。しかし酸素レベルがゆっくりと上昇すれば生命は耐性を持つように進化することが可能になり、それどころか酸素に依存するようにもなる。これが初期の地球で起こったと考えられているプロセスである。
このような主張に対し、反論も出ている。例えば、「魚のような生命体が存在するという可能性は、再製氷が5000万年ごとに周期的に行われていたら、という前提に立っている。しかし、再製氷はもっと断続的なプロセスだった可能性もある。その場合、酸素レベルは研究結果よりも低くなり、生命体の可能性も低下する」といった意見である。
アメリカのカリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所の上級研究員ロバート・パッパラルド氏は、次のように話す。「おそらく、5000万年前に大規模な循環があったのだろう。しかし現在では循環ペースは遅くなり、どんどんと緩慢になっている」。
パッパラルド氏によると、このシナリオでも酸素が海まで到達する可能性はあるが、複雑な生命体をもたらすようなレベルにはならないという。「エウロパの潮汐活動が断続的なものだとすると、岩石のマントルからもたらされる熱や栄養素の度合いも大きく変化することになる。環境の変化に対して耐性を高めるような進化が起こるだろうが、必ずしも地球で生まれたような複雑な生命体が誕生するとは限らない」。
また、パッパラルド氏は、潮汐摩擦がエウロパのコアまで温めるほどのものかどうかも、生命の可能性に大きく影響すると指摘している。
地球外知的生命体探査(SETI)研究所の宇宙生物学者シンシア・フィリップス氏も同じ意見で、「たとえ水中に酸素が大量にあったとしても、エウロパに微生物以上の生命体が生息している可能性は低い。生命を支える化学的栄養素の量が十分ではないと予想されるからだ」と話す。
それでも、ウッズホール海洋研究所のシャンク氏などは、「微生物だとしても生命の可能性があるのであれば、研究する価値は十分にあるはず」と考えており、いずれエウロパに降りた宇宙探査機が氷を突き進み、地下の海を探索する将来に備えて研究を進めている。その際には、地球の深海で熱水噴出孔から湧出する栄養素を遠隔操作無人探査機(ROV)で探知するような方法になると考えられる。
ただし、地球で使うような装備では役に立たない。まずは、DNAやRNAなど生命を示す化学的サインを探知できるセンサーを開発しなければならない。そして、小型化・軽量化などはもちろん、確実な通信機能が欠かせない。「地下の海にたどり着いて生命を見つけても、それを知らせることができなければ何の意味もないからね」とシャンク氏は話す。
しかしながら、NASAがエウロパ探査の次のステップとして行うのは、オービター(軌道周回観測機)によるものとなる可能性が高く、海中探索はおあずけのようだ。NASAは欧州宇宙機関(ESA)と共同でミッションを行う計画も立てている。
NASAジェット推進研究所のパッパラルド氏は、次期エウロパ・ミッションを担当しており、「NASAが計画しているオービターは、放射線などさまざまな影響に対しておよそ1年は持ちこたえられるはずだ。エウロパに“複雑な生命体”が存在する具体的な証拠を見つける可能性もあるが、それは楽観的と言えるだろう」と話す。「まず、有機体の成長に十分な化学エネルギー量が存在するかといった基本的な証拠が必要だ。可能性はゼロではないので、今後の探査活動に期待しよう」。
Victoria Jaggard for National Geographic News」
まだ、エウロパに生命体がいると断言はできないが、その可能性はあるという。非常に興味深い話である。複雑な知的生命体ではなく、微生物だとしても生命の可能性があるのであれば、研究する価値は十分にあるはずであり、将来、エウロパに降りた宇宙探査機が氷を突き進み、地下の海を探索すれば、ハッキリするだろう。
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シーラカンスの稚魚発見=世界初、インドネシアで-福島の水族館 [社会情勢]
「シーラカンス稚魚、世界初の撮影 福島の水族館
2009年11月16日(月)21:56 (共同通信)
インドネシア・スラウェシ島北部マナド近海で撮影されたシーラカンスの稚魚。頭部と尾部にかかるラインは体長測定用のレーザー光=10月6日(アクアマリンふくしま提供)
福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」は16日、「生きた化石」と呼ばれる古代魚シーラカンスの稚魚の撮影にインドネシア近海で成功したと発表した。世界初という。同館によると、10月6日にスラウェシ島北部マナド近海の水深161mの岩場で稚魚を発見した。シーラカンスは雌の胎内で卵をかえし、稚魚を育ててから産むとされる。撮影された稚魚も生後間もないとみられ、体長は31・5センチだった。」
「シーラカンスの稚魚、インドネシアで初の撮影
2009年11月16日(月)23時42分配信 読売新聞
福島県いわき市小名浜の海洋科学館「アクアマリンふくしま」(安部義孝館長)は16日、インドネシア・北スラウェシ州マナド湾でシーラカンスの稚魚を発見し、撮影したと発表した。
同館によると、シーラカンスの稚魚が泳ぐ姿の撮影に成功したのは世界初という。
同館と現地の研究機関が合同調査中の10月6日、自走式水中カメラで撮影した。レーザービームによる推定体長は31・5センチで、1991年にモザンビークで捕獲されたシーラカンスの胎内に約30センチの子が確認されているため、大きさから、生まれて間もない稚魚とみられるという。
撮影したのは、水深161メートルの岩の割れ目で、発見場所が深海でなかったことから、同館は、シーラカンスの成魚が、数百メートルの深海ではなく、通常の魚の生息環境で出産するとみている。また、稚魚も、成魚と同様に、日中は岩のすきまなどに隠れて生息していると考えられるという。
同館では「これまで稚魚はどこで生息しているのか全くわからなかった。1938年のシーラカンス発見以来、解明されることのなかった生態の謎に大きく近づくことができた。今後もさらに調査を続けていきたい」としている。」
「シーラカンスの稚魚発見=世界初、インドネシアで-福島の水族館
2009年11月17日(火)11:03 (時事通信)
世界で初めて発見、撮影されたシーラカンスの稚魚。いわき市の「アクアマリンふくしま」は17日までに、インドネシア北スラウェシ州マナド湾でシーラカンスの稚魚を発見、撮影に成功したと発表。写真は同水族館提供【時事通信社】
福島県いわき市の環境水族館「アクアマリンふくしま」(安部義孝館長)は17日までに、インドネシア北スラウェシ州マナド湾でシーラカンスの稚魚を発見、撮影に成功したと発表した。安部義孝館長は「泳いでいるシーラカンスの稚魚を発見したのは世界初」と話している。
同水族館によると、10月6日に水中ロボットカメラで水深161メートル付近を探索中、岩の割れ目の中にいるのを見つけた。体長は31.5センチ。
シーラカンスは親と同じ形の稚魚を生む「卵胎生」で、これまで親の胎内に約30センチの子がいるのが確認されていることから、発見されたのは、生まれて間もない稚魚と推測されるという。
シーラカンスの進化を研究している東京工業大の岡田典弘教授は「世界的な大発見。これまで分からなかった稚魚の生態を解明する第一歩になる」と話している。
安部館長は「今後は海域を広げて調査し、シーラカンスの生態の謎に迫りたい」と意気込んでいる。」
これは大発見です。今まで謎に包まれていた『生きた化石』シーラカンスの成長の過程を記録し、その生態を明らかにすることができそうですな。
2009年11月16日(月)21:56 (共同通信)
インドネシア・スラウェシ島北部マナド近海で撮影されたシーラカンスの稚魚。頭部と尾部にかかるラインは体長測定用のレーザー光=10月6日(アクアマリンふくしま提供)
福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」は16日、「生きた化石」と呼ばれる古代魚シーラカンスの稚魚の撮影にインドネシア近海で成功したと発表した。世界初という。同館によると、10月6日にスラウェシ島北部マナド近海の水深161mの岩場で稚魚を発見した。シーラカンスは雌の胎内で卵をかえし、稚魚を育ててから産むとされる。撮影された稚魚も生後間もないとみられ、体長は31・5センチだった。」
「シーラカンスの稚魚、インドネシアで初の撮影
2009年11月16日(月)23時42分配信 読売新聞
福島県いわき市小名浜の海洋科学館「アクアマリンふくしま」(安部義孝館長)は16日、インドネシア・北スラウェシ州マナド湾でシーラカンスの稚魚を発見し、撮影したと発表した。
同館によると、シーラカンスの稚魚が泳ぐ姿の撮影に成功したのは世界初という。
同館と現地の研究機関が合同調査中の10月6日、自走式水中カメラで撮影した。レーザービームによる推定体長は31・5センチで、1991年にモザンビークで捕獲されたシーラカンスの胎内に約30センチの子が確認されているため、大きさから、生まれて間もない稚魚とみられるという。
撮影したのは、水深161メートルの岩の割れ目で、発見場所が深海でなかったことから、同館は、シーラカンスの成魚が、数百メートルの深海ではなく、通常の魚の生息環境で出産するとみている。また、稚魚も、成魚と同様に、日中は岩のすきまなどに隠れて生息していると考えられるという。
同館では「これまで稚魚はどこで生息しているのか全くわからなかった。1938年のシーラカンス発見以来、解明されることのなかった生態の謎に大きく近づくことができた。今後もさらに調査を続けていきたい」としている。」
「シーラカンスの稚魚発見=世界初、インドネシアで-福島の水族館
2009年11月17日(火)11:03 (時事通信)
世界で初めて発見、撮影されたシーラカンスの稚魚。いわき市の「アクアマリンふくしま」は17日までに、インドネシア北スラウェシ州マナド湾でシーラカンスの稚魚を発見、撮影に成功したと発表。写真は同水族館提供【時事通信社】
福島県いわき市の環境水族館「アクアマリンふくしま」(安部義孝館長)は17日までに、インドネシア北スラウェシ州マナド湾でシーラカンスの稚魚を発見、撮影に成功したと発表した。安部義孝館長は「泳いでいるシーラカンスの稚魚を発見したのは世界初」と話している。
同水族館によると、10月6日に水中ロボットカメラで水深161メートル付近を探索中、岩の割れ目の中にいるのを見つけた。体長は31.5センチ。
シーラカンスは親と同じ形の稚魚を生む「卵胎生」で、これまで親の胎内に約30センチの子がいるのが確認されていることから、発見されたのは、生まれて間もない稚魚と推測されるという。
シーラカンスの進化を研究している東京工業大の岡田典弘教授は「世界的な大発見。これまで分からなかった稚魚の生態を解明する第一歩になる」と話している。
安部館長は「今後は海域を広げて調査し、シーラカンスの生態の謎に迫りたい」と意気込んでいる。」
これは大発見です。今まで謎に包まれていた『生きた化石』シーラカンスの成長の過程を記録し、その生態を明らかにすることができそうですな。
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NASA 月に水の存在を確認!! [社会情勢]
「月の南極にまとまった水
2009年11月14日(土)8時41分配信 共同通信
米探査機のブースターが月面に衝突した20秒後のクレーター。拡大図(画面左下)中央部分(矢印)が巻き上がったちり(NASA提供)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は13日、探査機による調査で月の南極付近にまとまった量の水があることが分かったと発表した。将来の有人月探査で飲料水や、分解してできた水素などを燃料に利用できる可能性もある。NASAは10月9日、月の南極付近のクレーターに、6月に打ち上げた探査機「エルクロス」のブースターと探査機を高速で次々と衝突させ、舞い上がったちりの成分を調べた。」
「月はカラカラじゃない…探査機衝突で多量の水判明
2009年11月14日(土)11時0分配信 読売新聞
【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は13日、月に多量の水が存在することが分かったと発表した。
NASAは10月9日、月の南極付近のクレーター「カベウス」に無人探査機「エルクロス」を超高速で衝突させ、舞い上がったちりを分光計で観測した。分析の結果、少なくとも約100リットルの水が水蒸気や氷のかけらとしてちりの中に含まれていたと判断した。
月全体でどのくらいの水が存在するかは不明だが、極地域には、日光のほとんど当たらない場所があり、まとまった量の氷が解けずに何十億年も保存されている可能性が高い。
月は長い間、乾燥しきった「死の星」と考えられてきた。今年9月、別の探査機の観測によって、月表面に微量の水が散在していることがわかったものの、多量の水がある証拠はなかった。
どこから来た水なのかはわからないが、彗星(すいせい)などが運んできた可能性がある。氷を詳しく分析すれば、太陽系ができた経緯などを調べる手がかりになると期待される。将来、月面基地を建設する際の貴重な資源としても使えそうだ。
NASAの研究チームは「月面の水について、1か月前まで話題にしていたのは、スプーン数杯分だったのに、バケツ12杯分もあった」と興奮している。」
月にも水があったんですね。それも多量に。将来の宇宙開発で、早速役に立ちそうです。月で人間が生活できるようになるかもしれませんね。
2009年11月14日(土)8時41分配信 共同通信
米探査機のブースターが月面に衝突した20秒後のクレーター。拡大図(画面左下)中央部分(矢印)が巻き上がったちり(NASA提供)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は13日、探査機による調査で月の南極付近にまとまった量の水があることが分かったと発表した。将来の有人月探査で飲料水や、分解してできた水素などを燃料に利用できる可能性もある。NASAは10月9日、月の南極付近のクレーターに、6月に打ち上げた探査機「エルクロス」のブースターと探査機を高速で次々と衝突させ、舞い上がったちりの成分を調べた。」
「月はカラカラじゃない…探査機衝突で多量の水判明
2009年11月14日(土)11時0分配信 読売新聞
【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は13日、月に多量の水が存在することが分かったと発表した。
NASAは10月9日、月の南極付近のクレーター「カベウス」に無人探査機「エルクロス」を超高速で衝突させ、舞い上がったちりを分光計で観測した。分析の結果、少なくとも約100リットルの水が水蒸気や氷のかけらとしてちりの中に含まれていたと判断した。
月全体でどのくらいの水が存在するかは不明だが、極地域には、日光のほとんど当たらない場所があり、まとまった量の氷が解けずに何十億年も保存されている可能性が高い。
月は長い間、乾燥しきった「死の星」と考えられてきた。今年9月、別の探査機の観測によって、月表面に微量の水が散在していることがわかったものの、多量の水がある証拠はなかった。
どこから来た水なのかはわからないが、彗星(すいせい)などが運んできた可能性がある。氷を詳しく分析すれば、太陽系ができた経緯などを調べる手がかりになると期待される。将来、月面基地を建設する際の貴重な資源としても使えそうだ。
NASAの研究チームは「月面の水について、1か月前まで話題にしていたのは、スプーン数杯分だったのに、バケツ12杯分もあった」と興奮している。」
月にも水があったんですね。それも多量に。将来の宇宙開発で、早速役に立ちそうです。月で人間が生活できるようになるかもしれませんね。
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