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今そこにある危機(18) [国際・政治情勢]

「与那国島への陸自配備を撤回 防衛相インタビュー

2009年9月24日(木)22時01分配信 日経ネット

 北沢俊美防衛相は24日、日本経済新聞などとのインタビューで、沖縄県与那国島への陸上自衛隊の配備について「アジア諸国と連携していく情勢のなかで、いたずらに隣国を刺激する政策はどうかと思う」と述べ、撤回する方針を明らかにした。与那国島への陸自配備については、麻生政権下の浜田靖一前防衛相が7月、東シナ海での中国軍の活動に対抗する狙いで検討を表明していた。

 在日米軍の軍人らの法的地位を定める日米地位協定の改定を巡っては、日本政府が求める犯罪容疑者の起訴前の身柄引き渡しについて「(日米両国は)民主主義国家なので十分な理解が得られると思う」と述べ、実現に強い自信を示した。防衛相就任直後に表明していた基地対策費の執行の一部停止に関しては「認識を変更しないといけない」と撤回した。

 防衛相は年内に防衛計画大綱の見直しや次期中期防衛力整備計画の策定を終える考えも表明。来年1月に期限が切れる海上自衛隊のインド洋での給油活動については「在日米軍基地の再編問題も含めてパッケージで議論すると理解している」と指摘した。」


上記の記事の如く、既に沖縄県与那国島への陸上自衛隊の配備は撤回されてしまっていました。25日の記者会見では、『丁寧にやっていく』と慎重な意見を表明していたので、まだ考慮の余地があるのかと思っていたのですが、その前日の24日の日本経済新聞などとのインタビューでは、もう既に撤回を表明していたのです。この『いたずらに隣国を刺激する政策はどうかと思う』という考え方は、常人には理解しがたいものです。極左団体と同じ思想ですね。主張する本人は一見するとすぐにオカシイと分かる考え方なのにそれに気付きさえしないというのも共通しているようですね。そもそも与那国島への自衛隊配備は、与那国島の切なる要望でもあったはずなのです。国境の離島でありながら、何の防衛対策も取られていないことへ対する島民の深刻な不安、そして自衛隊が誘致されることに対しての経済効果への期待。これらが、与那国町議会で複数回に渡って、自衛隊誘致決議が行われた切実な理由なのです。それなのに、それを無視しての今回の決定は、鳩山政権の現実逃避した空想的な机上の空論的政策全部に共通する性質を具現化したものの一つと言えそうです。

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