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今そこにある危機(112) [国際・政治情勢]

「「普天間」移設、早期履行を要求…米国防長官

2009年10月20日(火)21時17分配信 読売新聞

 岡田外相とゲーツ米国防長官が20日、外務省で会談し、ゲーツ長官は沖縄県の米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)をキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に移設する現行計画について、「唯一、実現可能なものだ」と履行を求めた。

 外相は政権交代に伴う政治情勢の変化を説明し、「できるだけ早期に結論を得たい」と述べるにとどめた。

 ゲーツ長官は同計画について、「日米両国で長い時間をかけて様々なオプションを検討した結果だ。日米合意に従って米軍再編を着実に実施することが必要だ」と迫った。普天間移設が進展しなければ、海兵隊のグアム移転も不可能になるとする見方も示した。

 外相は「日米合意は十分認識している」とした上で、先の衆院選で沖縄県内の4小選挙区すべてで現行計画に批判的な議員が当選したことなどを説明し、「困難な政治状況は理解してほしい」と述べた。

 また、ゲーツ長官は、インド洋での海上自衛隊の給油活動を高く評価したうえで、来年1月の期限切れ後の対応については「日本が決定することだ」と述べた。日本政府の一部にある、この問題を普天間問題と関連づけて議論する方針には否定的な考えを示した。

 外相は「給油継続法案を(26日からの)臨時国会に出す状況にない」と伝えた。自衛隊撤収後のアフガニスタン支援策については、職業訓練や農業支援などを例示し、「日本の得意分野を生かした支援策を取りまとめている」と説明した。

 ゲーツ長官は21日、鳩山首相、北沢防衛相とも会談する。」

「米政府、「普天間」巡り鳩山政権にいらだち

2009年10月20日(火)22時51分配信 読売新聞


会談の冒頭、ゲーツ米国防長官(右)と握手をする岡田外相(20日、外務省で)=代表撮影

 米国のゲーツ国防長官は20日の岡田外相との会談で米海兵隊普天間飛行場の移設計画の履行を強く迫り、この問題で方針の定まらない鳩山政権へのいらだちをあらわにした。

 外相は会談で、「来年は日米安保(条約改定)50年だから、さらに関係を深めたい」と述べたが、長官は「50周年を祝う時、これから達成していくものも必要だ」と「行動」を求めた。

 米側は、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画の見直しを求める鳩山政権に、「政権移行期に過去の政策を再検討するのは当然だ」と一定の理解を示し、「いずれ日米合意の重要性を理解する」と期待していた。しかし、鳩山首相らはその後も計画見直しに言及し、米政府では「このままでは11月のオバマ大統領訪日を危険にさらす」という危機感が広がっていた。

 鳩山政権はまず現行計画を検証する考えだ。過去の交渉で検討された沖縄県の米軍嘉手納基地や伊江島補助飛行場、下地島空港への統合・移設案も洗い直している。しかし、米側は過去の案には冷ややかで、外務、防衛両省幹部が10月初旬に訪米し、米政府高官に嘉手納統合を提案した際も、「話にならない」と一蹴(いっしゅう)された。

 政権内の足並みも乱れている。鳩山首相は20日、川崎市内で記者団に、この問題は時間をかけて検討する考えを示した。一方、岡田外相はゲーツ長官との会談に先立つ記者会見で、「白紙から議論すればかなり時間がかかる」とし、現行の移設計画について、「検証の結果、納得できるものであればそれでいい」と述べて容認に含みを持たせた。」

「普天間沖合移動容認も 米国防長官、首相・防衛相と会談

2009年10月21日(水)17時0分配信 産経新聞

 鳩山由紀夫首相は21日午前、ゲーツ米国防長官と首相官邸で会談した。ゲーツ氏が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ(同県名護市)沿岸部への移設を含む在日米軍再編に関する日米合意の早期履行を求めたのに対し、首相は「移設問題の重みは理解する。国民や沖縄県民の理解を得る観点から答えを出したい」と語り、時間をかけて解決を目指す考えを示した。ゲーツ氏はこの後、防衛省での北沢俊美防衛相との会談でも「普天間移設なしに米海兵隊グアム移転はない」と早期決着を迫った。

 鳩山首相は会談で「極東アジアを中心に不安定な情勢が残っている中、日米同盟をさらに深化させることが重要だ」と指摘。ゲーツ氏は「日米同盟は米国のアジア安全保障政策の礎だ。オバマ大統領も同盟関係を発展させていく考えだ」と応じ、日米同盟を強化することで一致した。


 首相がインド洋での補給活動からの撤収方針を踏まえ、新たな支援策を検討していることを伝えた。


 北沢、ゲーツ両氏の日米防衛相会談では、東アジア地域の安定のため、ミサイル防衛(MD)分野で日米間協力を加速させることで一致。ゲーツ氏はアフガン支援策について「重要なニーズはアフガンの軍や警察への財政面での支援だ」と資金面での日本の貢献に期待感を表明した。


 会談を受け、防衛省内で行った共同記者会見でゲーツ氏は、代替施設の滑走路の沖合移動について「沖縄県と県民、日本政府の問題だ。注意事項は実施プロセスを遅延させないことだ」と語り、日本側の調整次第で容認する考えを示した。


                   ◇


 ≪日米防衛相会談のポイント≫


 一、北沢俊美防衛相とゲーツ米国防長官はミサイル防衛(MD)などでの日米協力強化で一致。


 一、ゲーツ氏は米軍普天間飛行場の移設計画で日米合意の履行を要求。


 一、ゲーツ氏は会見で日本側の調整次第で普天間代替施設の沖合移動を容認する考えを表明。


 一、北沢氏は普天間移設問題について早期解決を目指す考えを表明。


 一、北沢氏は会見で自衛隊によるアフガニスタン支援の検討表明。


 一、ゲーツ氏は日本によるアフガンへの財政支援を期待。


 一、ゲーツ氏は会見で普天間代替施設がなければ、在沖縄米海兵隊のグアム移転はないと表明。」

「米国防長官 普天間、見直し牽制 「時期」閣内足並み乱れ

2009年10月22日(木)8時0分配信 産経新聞

 北沢俊美防衛相は21日、来日中のゲーツ米国防長官と防衛省で会談した。ゲーツ氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を平成26年のキャンプ・シュワブ(名護市)沿岸部への移設問題について「合意した(現行の)計画が唯一の道だ」と早期履行を重ねて要求した。一方で、沖縄県が求める代替施設の沖合移動に関しては「県と政府の問題だ」と日本側の調整次第で容認する考えを示した。

 ゲーツ氏は、移設問題に進展がなければ在日米軍再編全体に影響が出ると強調した上で、「嘉手納基地統合案は難しい」と述べ、与党内にくすぶる現行計画の見直しの動きを牽制(けんせい)した。


 北沢氏は「時間を浪費するいとまはない」と結論を急ぐ考えを示した。


 ただ、北沢氏が「沖縄の国会議員はキャンプ・シュワブ沿岸部への移設に反対だ。県議会も反対派が多い。困難な状況がある」と国内事情を説明すると、ゲーツ氏は「普天間移設の道が閉ざされたら米議会は在沖縄海兵隊のグアム移転の予算を認めない」と応じ、双方の立場の違いを際だたせた。


 日米双方の立場の違いだけでなく、日本側の足並みの乱れも表面化した。


 鳩山由紀夫首相は21日夜、移設問題の結論を出す時期について、移転先の名護市長選(来年1月)に言及し、「それなりの時間が必要だ」と述べ、結論を来年1月以降に先送りする考えを示した。」


相変わらず、鳩山政権の政策は、ブレまくっています。こんなことで『緊密で対等な日米関係』が築けるのでしょうか。はなはだ疑問です。『日米同盟の破棄』を目指しているなら、話は別ですが。何もかもバラバラで、閣内統一も出来ないような政権に国運をひいては自分の運命を握られていると思うと寒気がします。

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コメント 2

やまがたん

基地問題は民主党も自民が政府間協議で決めたこともありますし
来年の沖縄の知事選・市長選もあるのでなかなか難しそうですね・・・
訪問ありがとうございました^^
( ゚∀゚)o彡°広告もランキンクも゙☆ポチッとオウエン☆
by やまがたん (2009-10-23 06:02) 

gaiagear

やまがたんさん、nice!&ご訪問&コメント&応援ありがとうございます!
民主党には困ったものです。やはり、今まで政権を取ったことが無い上に党内は旧社会党、旧社民党、元自民党などの国会議員が寄り合い所帯で作った政党で、しかも、社民党、国民新党が連立したのですから、意見がバラバラなのは当たり前ですね。お蔭で、政権を取ってから政策はブレまくりですが、売国的政策だけはブレずに着々と進行しているのが不気味です。
by gaiagear (2009-10-23 15:17) 

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