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今そこにある危機(71) [国際・政治情勢]

「岡田外相とカルザイ大統領の会談要旨

2009.10.11 21:35 産経新聞


11日、アフガニスタンの首都カブールの大統領府で、カルザイ大統領(右)との会談に臨む岡田外相(代表撮影)

 【カブール=笠原健】岡田克也外相とアフガニスタンのカルザイ大統領との11日の会談要旨は次の通り。

 大統領 外相就任おめでとうございます。ようこそアフガンへ。

 外相 アフガン復興支援は重要なテーマだ。自分の目で、アフガンの現状を見たいと思った。日本の支援は、日本国民からの支援であり、なぜアフガンを支援する必要があるかを日本国民に理解してもらいたいと思っている。

 大統領 日本はアフガンに対する支援のフロントライン(最前線)にいる国だ。アフガン復興は、2002年の東京での支援会議から始まった。この会議の結果、われわれは今ここにいる。日本の寛大な支援に感謝している。日本に帰ったら、鳩山由紀夫首相、天皇陛下にアフガン国民の感謝を伝えてほしい。

 大統領 アフガンはこれまでの国際社会の支援のおかげで、復興の成果を上げてきた。教育、保健、地方開発などさらに支援を必要としている分野がある。特に電力、高等教育、農業。さらに日本にはそうした支援に加え、アフガンの和平プロセスを促進する役割を果たしてほしい。」

「岡田外相、カブールの職業訓練所を視察

2009年10月11日(日)21時36分配信 読売新聞

 【カブール=酒井圭吾】岡田外相は11日、わずか6時間のアフガニスタン滞在中、日本政府が支援するカブールの職業訓練所を訪問した。

 外相は7日、都内で行った講演で、「(旧支配勢力タリバンのメンバーに)一定の所得を保障し、職業訓練が出来るプログラムを作るべきだ」と発言するなど、アフガン支援ではタリバンの投降を促すためにも職業訓練の充実を重視する考えと見られる。

 アフガン政府は4年前、タリバンの社会復帰を促す「和平強化計画」(PTS)を開始し、今月までに8118人が投降している。日本政府が今後、PTSと連携した支援策を行うかは不明だが、PTS報道官は、投降者の受け皿作りとなる職業訓練は「大歓迎」と述べ、日本の協力に期待している。

 PTSでは投降者に一時金を渡すが職業あっせんはしていない。「PTSには一時金目当ての者が来るだけで、元タリバンは皆無だった」と言う元職員もいる。政府とタリバンの和解交渉役を務めるアルサラ・ラフマニ上院議員は、職業訓練について、「国民の福祉策としては有効だが、タリバン対策に結び付くかは疑問」と指摘している。」

「進まぬ支援策、給油対案どうする? 岡田外相のアフガン訪問

2009.10.11 21:39 産経新聞

 【カブール=笠原健】岡田克也外相によるアフガニスタン訪問は、イスラム原理主義勢力タリバンとの戦闘激化で、国際的な関心が高まる中で行われた。対アフガン支援で日本の存在をアピールする思惑もうかがえるが、オバマ米大統領の来日日程が確定し、鳩山政権は早急に支援策を取りまとめる必要に迫られている。ただ、インド洋における海上自衛隊の補給活動とも絡み、支援策の取りまとめは容易ではない。

 岡田外相はカブール空港から市中心部まで防弾車で移動、車列を守るため沿道には特別の措置として50メートルおきにアフガンの治安部隊が配置され、アフガンの治安が悪化している現状を浮き彫りにした。

 「日本はアフガンに対する支援の最前線にいる国だ」。カルザイ大統領は岡田氏との会談でこう強調。岡田氏も「日本の支援は日本国民からの支援であり、なぜアフガンを支援する必要があるかを日本国民に理解してもらいたいと思っている」と述べ、国民の理解を得てアフガン支援を強化していく考えを示した。

 今回の訪問は岡田氏が外相就任直後から「現場に出ることをモットーにしたい。できるだけ早くアフガン訪問の日程を調整してほしい」と事務当局に指示、実現したものだ。

 だが、肝心のアフガン支援策の取りまとめは思うようにはかどっていない。政府はこれまで、治安改善や復興のために総額20億ドル(約1900億円)の支援を表明し、約8万人の全警官の給与半年分の支援や稲作などの農業支援をしている。

 政府は今年5月からアフガンで活動する国際治安支援部隊(ISAF)の地方復興チーム(PRT)に文民4人を派遣、元タリバン兵士の職業訓練を実施する方針を固める一方、農業支援を治安が安定している北部にも拡大することを検討している。ただ、PRTへの文民派遣は「治安状況から常に軍隊の護衛を受けなければならない」(外務省幹部)とあって、派遣要員を大幅に増加するのは難しい状況だ。

 支援策の取りまとめが進まないのは、インド洋の補給活動の代替策と位置づけられていることと無縁ではない。鳩山由紀夫首相は9日、北京での同行記者団との懇談で「給油をしないけれども、これをやるから許してくれ、というような発想を持たない」としたが、支援策は「職業訓練とか農業支援といった民生支援を中心に考えていく。ただ、そこはまだこれから中身を詰めていく話だ」と述べるにとどまった。

 一方、岡田氏は補給活動について「政府のメッセージとしては『単純延長はない』という言い方で統一している」との見解を表明し続けているが、防衛省では、北沢俊美防衛相が「延長という選択肢はあり得ない」と明言しているのに対し、長島昭久防衛政務官が国会事前承認条項を盛り込むことで活動延長を認める考えを主張。政府内の見解は明示されていない。

 11月12、13両日のオバマ大統領来日まで約1カ月。インド洋での補給活動を含めてアフガン支援をどうするのか、日本政府に残された時間はそう多くない。」

「自衛隊の給油「継続を」 パキスタン首相、岡田外相に要請

2009.10.12 09:45 産経新聞


パキスタンのギラニ首相(右)と握手する岡田外相=11日、イスラマバード(AP)

 パキスタンのギラニ首相は11日夜(日本時間12日未明)、イスラマバード入りした岡田克也外相と会談し、来年1月で期限切れとなる海上自衛隊のインド洋での給油活動を継続するよう求めた。

 ギラニ首相は、パキスタン海軍が海上自衛隊による給油、給水活動に大きく依存している実情に言及し「燃料と飲料水の補給支援をぜひ継続してほしい」と強調。岡田氏は「期限切れ後の対応をいろいろ検討している」と述べるにとどめた。

 また、ギラニ首相はイスラム武装勢力への掃討作戦で生じた国内避難民への対応をめぐり、日本の支援強化を要請した。(共同)」


先の国連での世界各国との会談でも日本の海上自衛隊のインド洋での補給活動は、世界各国から高く評価され、補給活動の継続が望まれており、アフガンのカルザイ大統領も、パキスタンのギラニ首相もそれを望んでおり、民生支援を最優先で望む声は、私が知る限りは、ほとんど無かった。民生支援以前にアフガンの治安回復が、優先されるのは当然である。今回のアフガン・パキスタンの現地訪問で、それでも岡田外相が、民生支援を主張するとするならば、それは、彼が真に頑迷固陋で無能な人間ということだ。

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