SSブログ

今そこにある危機(65) [国際・政治情勢]

「【主張】岡田外相 心配な村山談話の絶対視

2009.10.9 03:25 産経新聞

 岡田克也外相が日本外国特派員協会で、村山談話について「言葉より行動だ」と、より踏み込んでいく考えを示した。外相は行動の中身を明らかにしていないが、極めて危うい考え方である。

 村山談話は自社さ政権時代の平成7年8月15日、社会党の村山富市首相(当時)が発表した談話だ。アジア諸国に対し、日本の「植民地支配と侵略」に対する「痛切な反省」と「心からのお詫(わ)び」を表明した内容である。閣僚への十分な説明がないまま、唐突に閣議に出された。

 そこで閣議決定されたとはいえ、当時の村山内閣の姿勢を表明した談話にすぎない。

 岡田外相は「過去の政権では村山談話に反する閣僚などの発言があり、『悪かったと思っているのか』と疑問を抱かせた。そういうことがないようにしたい」と述べた。これが閣僚や政府高官の言論封じを意味するものならば、見逃すわけにはいかない。

 日本は中国のような全体主義国家ではない。閣僚や政府高官といえども、言論は自由である。もちろん、その発言は責任をともなうが、だからといって村山談話を絶対視し、それに反する意見を排除することは許されない。

 岡田外相は日中韓の歴史教科書問題で、「将来の理想は共通の教科書を作ることだ」とも述べた。この発言も疑問である。

 これまで、日韓、日中間で歴史共同研究が行われてきたが、それは共通の教科書づくりを目指したものではない。日本は、各教科書会社や執筆者の原則自由な記述を認めたうえで、学習指導要領などに沿って検定を加える制度だ。これに対し、中国や韓国の教科書はほとんど国定である。共通の教科書を作る土壌がないのだ。

 歴史共同研究で、双方の歴史に対する見方の違いが明らかになっても、統一見解が生まれるというのは幻想である。教科書づくりとは、次元の違う問題である。

 鳩山由紀夫首相が提唱する東アジア共同体構想をめぐり、「米国を加えない」とする岡田外相の発言も問題だ。首相の見解とも食い違っている。

 岡田氏は以前から米国に核先制不使用を求め、「(米の)核の傘から半分踏み出す」とも主張してきた。北朝鮮の核の脅威が増し、東アジアの覇権を狙う中国が軍拡を進める現実をまったく無視しているのは残念だ。」


上記の記事に私も賛同します。岡田氏の考えは、ハッキリ言ってオカシイです。イカレてますね。
そんな岡田氏の異常な発言が、下の記事のような結果を生む訳です。


「米国務省、アジアへの「関与」を強調 「東アジア共同体」に反論

2009.10.9 19:09 産経新聞

 【ワシントン=山本秀也】岡田克也外相が日本外国特派員協会(東京・有楽町)での講演で、「東アジア共同体」の構想対象から米国を排除する方針を示したことについて、米国務省当局者は8日、産経新聞に対し、アジア太平洋地域で米国が果たす「重要な役割」を強調し、地域共同体からの米国排除は受容できないとの考えを示した。

 同当局者は、「米国は成長と安定を促し、地球規模の挑戦への対処を支える地域の基本構成には、強い関心を抱く」と発言。この関心は「米国が域内で果たす重要な役割を反映したものだ」と述べ、在日米軍など米国の軍事プレゼンスが地域の安全保障に果たしている役割を強く示唆した。

 鳩山由紀夫首相が提唱している「東アジア共同体」構想には、地域協力構想のひとつとして、ひとまず静観する姿勢を表明。シンガポールで来月開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合などを通じ、日本を含む域内諸国と緊密な協力をめざす米政府の関与姿勢を打ち出した。

 岡田外相の講演発言を受け、米国務省が報道向けの見解を表明したのはこれが初めて。同外相は、構想の対象国として、「日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド、オーストラリア、ニュージーランドの範囲で(構成を)考えたい」と述べ、米国を排除した形で創設を目指すとしていた。」


まあ米国としては当然の反応でしょう。鳩山首相が、国連での日米首脳会談で、あれだけ『日米同盟』の堅持を確約しておきながら、外務大臣たる岡田氏が、『日米同盟』を無視するような発言をしたのですから。日本の民主党政権は、閣内ですら意見がバラバラという『恥』を晒してしまった訳です。誰が、こんな政党を政権与党にしてしまったのか、日本国民は『反省』すべきでは!?
このまま日本が米国に見捨てられれば、日本は恐らく中共支那に接近するでしょう。まさに故・サミュエル・ハンチントン教授が、その代表的著書『文明の衝突』で予測した日本の将来の姿と同じになるという訳です。

日米同盟の静かなる危機

日米同盟の静かなる危機

  • 作者: ケント・E・カルダー
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本



民主党の正体−矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)

民主党の正体−矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2009/08/31
  • メディア: 単行本



民主党解剖 (産經新聞社の本)

民主党解剖 (産經新聞社の本)

  • 作者: 産経新聞政治部
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: 単行本



民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

  • 作者: 伊藤 惇夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書



民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

  • 作者: 宇田川 敬介
  • 出版社/メーカー: 成甲書房
  • 発売日: 2009/07/04
  • メディア: 単行本



亡国の「東アジア共同体」―中国のアジア覇権を許してよいのか

亡国の「東アジア共同体」―中国のアジア覇権を許してよいのか

  • 作者: 中川 八洋
  • 出版社/メーカー: 北星堂書店
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



新世紀のビッグブラザーへ

新世紀のビッグブラザーへ

  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



文明の衝突

文明の衝突

  • 作者: サミュエル・P. ハンチントン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 単行本



文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)

文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)

  • 作者: サミュエル・P. ハンチントン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 新書



引き裂かれる世界

引き裂かれる世界

  • 作者: サミュエル・P. ハンチントン
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2002/10/18
  • メディア: 単行本


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(4) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 4

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。