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皮肉か賛美か…米映画「2012」中国で賛否両論 [国際・政治情勢]

「皮肉か賛美か…米映画「2012」中国で賛否両論

2009年11月24日(火)00:00 読売新聞

 【北京=佐伯聡士】「中国への皮肉なのか、賛美か」――。中国でも大ヒットしている米国の大作パニック映画「2012」(ローランド・エメリッヒ監督)が、賛否両論を呼んでいる。

 経済力の増強に伴って高まった大国意識と、底流にある屈辱の近代史に根ざした被害者ナショナリズムが混在する中国国民の複雑な心理を刺激するシーンがふんだんに盛り込まれているためだ。

 映画は、古代マヤ文明の地球滅亡の予言をテーマに、2012年に世界各地で大地震などの大災害が起きる中、懸命に生き残ろうとする人々の姿を描いたもの。

 国際社会での地位を向上させ、協調を進める中国に、かつてないほどスポットライトを当てている点が特徴だ。主役の米国が、人類の生存に向けて、中国を含む主要国と協力して避難用の巨大な箱船を建造する秘密基地を中国国内に設定したほか、中国軍が避難民の救出に奮闘する様子も描いた。秘密基地を目にした人々から、「中国を選んだのは正しかった。ほかの国に任せていたら完成できなかった」との感嘆のセリフが飛び出す。だが、それは、安価な労働力や一党独裁体制を強調しているとも受け取れる。また、建設に当たった出稼ぎ労働者に乗船資格が与えられていないことも「(中国の)人権軽視」を図らずもさらけだした形だ。

 中国紙によると、映画は当局の検閲を「ノーカット」で通過した。賛美に対し、「国力が向上したのだから当然だ」と、素直に受け止める見方は多い。ただ、その一方で、有名俳優がブログで「中国を描いたシーンとセリフは非友好的。むしろ、からかわれている」と反発、上映停止を提案するなど、逆に「皮肉」と感じる観衆も少なくないようだ。」

「<G2>中国は米と一緒に世界を統率する気ない、自国の安定のみに関心―米誌

2009年11月24日(火)14時7分配信 Record China


23日、米誌は、オバマ大統領の中国訪問をまとめた記事で「中国は米国と手を組んで世界を統率するつもりはない」と報じた。写真はオバマ大統領が北京滞在中に宿泊したホテルとその周辺。

2009年11月23日、米誌タイムは、オバマ大統領の中国訪問を総括する記事で、「中国は米国と手を組んで世界を統率するつもりはない」と報じた。銭江晩報が伝えた。

記事によれば、オバマ大統領は中国側との話し合いで、台頭する大国として更なる責任を負うよう求め、米国のパートナーとして地球温暖化やイランの核開発問題で重要な役割を果たすことを期待すると伝えた。つまり、ワシントンと北京が手を組んで「G2」を形成し、世界を統率しようというものだ。

だが、記事は大統領の訪中を通じて、これに対する中国側の回答が読み取れると指摘。それによると、「世界を統率したいというのは米国の一方的な願望。中国は自国の政治的安定と周辺の安全にしか関心がない。米国とは平和な関係を維持していきたいが、国益を損なうことはしないので期待しないでほしい」というのが中国側の本音。米国とロシアがイラン問題で行き詰っていようが、中国はタッチしないということだ。

また、記事によれば、レーガン元大統領とゴルバチョフ元ソ連総書記との個人的な親交が冷戦の終結に大きな役割を果たしたように、米大統領は人間的な魅力を外交上の武器にすることを得意としている。オバマ大統領も他国ではその武器を存分に発揮しているが、米大統領と個人的な付き合いを避けたがる中国指導者には、こうした作戦は通用しないようだとも指摘した。(翻訳・編集/NN)」


米映画「2012」は明らかにG2構想を意識した話だが、多分に皮肉が込められていますな。「中国を選んだのは正しかった。ほかの国に任せていたら完成できなかった」という台詞には、安価な労働力や一党独裁体制を強調しているし、建設に当たった出稼ぎ労働者に乗船資格が与えられていないことも中共支那の人権軽視の姿勢を皮肉っています。よくこの映画を中共支那政府が上映禁止にしなかったものです。まあそれが、中共支那政府の現実の人権軽視などの姿勢をよく体現しているということでしょう。
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