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今そこにある危機(166) [国際・政治情勢]

「大丈夫か!?日本郵政

2009年11月8日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ

●「私は素人」「説明もない」だって

 日本郵政の社外取締役に就任した作家の曽野綾子さんが、4日付の産経新聞で驚くべきことを書いていた。「辞令も説明もない緩んだ組織」と日本郵政を批判したコラムで、そこには「私が気になるのは、私のような素人に対しては、とにかく急遽(きゅうきょ)、誰か若い人が、事業の初歩的な説明をしてくれるべきなのに、それを誰もしないことだ」なんてくだりが出てくるのだ。

 曽野綾子さんといえば、就任時から、「日本郵政のビジネスと縁もゆかりもない人物を抜擢して大丈夫か」という声が上がっていたが、やっぱり何も知らないらしい。改めて、「この人でいいのか?」と思ってしまう。亀井大臣はこう言っていた。

「斎藤(次郎)新社長と曽野さんのご自宅に伺い(役員就任を)お願いした。新しい事業展開をしていく上で、ご参加していただければと思っている。私は若いころから、あの方の小説や評論を読み、憧れの方だった」

 憧れで人事を決められても困るのだ。さて、コラムはさらにこう続く。

「私には、未(いま)だに外部の人に手渡されるパンフレット一つ日本郵政から渡されていない」

「人件費・広告費は全予算の何%なのか、何一つ資料はない。多分インターネットで見ろということなのだろう。しかし業務内容の説明なしに、社外取締役に何を考えさせようというのか」

「28日の臨時取締役会以来、私が日本郵政から受けた唯一の連絡は、給与を払い込むための郵便貯金の通帳の番号を聞いて来たことだ」

 イヤハヤ、素人を役員にして、会社側は事業内容を説明することもないらしい。驚くべき組織だ。

 経営学者の長田貴仁氏が言う。

「亀井大臣が曽野綾子さんに期待しているのは、文学を通した人文的な目、経営哲学的な要素でしょう。だからといって現状説明を怠っていい理由にはなりません」

 こんなことで大丈夫ですか!? 亀井さん。

(日刊ゲンダイ2009年11月5日掲載)」


日本郵政の再国有化には、私も賛成だが、組織の実態は、かなり杜撰です。曽野綾子さんは、渡嘉敷島の集団自決が、我が日本軍の軍命ではなく、地元住民が勝手に自決したのを経済的理由から、軍命だったことにしてもらったことを初めて解明された作家で、私も曽根さんを応援していますが、その曽根さんから見ても、日本郵政の実態は、事業・業務内容ですら社外取締役に就任したばかりの素人の曽根さんに何の説明もしていないようです。こんなことでは、郵政事業の再国有化など本当に出来るのか、疑問です。

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