SSブログ

今そこにある危機(149) [国際・政治情勢]

「予算委鳩山答弁 同盟弱体化の危機感が足りぬ

2009年11月3日(火)1時33分配信 読売新聞

 この問題の扱いを誤れば、日米同盟を弱体化させる。鳩山内閣には、そんな危機感が欠如しているのではないか。

 衆院予算委員会で、鳩山内閣初の一問一答方式による与野党論戦が始まった。最大の焦点は、沖縄県の米海兵隊普天間飛行場の移設問題だった。

 自民党の大島幹事長や町村信孝・元官房長官は、政府が普天間問題の結論を先送りしていることを批判し、「いつまでに結論を出すのか示すべきだ」と迫った。

 鳩山首相は、「いつまでも結論を引き延ばしていいものではないが、いつとは言えない」との答弁に終始した。

 政府は今、名護市沿岸部に移設する日米合意案のほか、米空軍嘉手納飛行場への統合案など「様々な選択肢」を検討している。

 嘉手納統合案に、岡田外相は前向きな考えを示すが、米政府も地元自治体も強く反対している。現実的な案とは言えない。

 町村氏は、この問題をめぐる首相、外相、北沢防衛相の発言の食い違いを指摘し、「閣内がバラバラだ」と非難した。首相は、「私が結論を出す」と反論した。

 しかし、深刻なのは、政府が結論を先送りし、首相と閣僚が勝手な発言をしていることに、現行計画を支持する米政府や地元自治体が振り回されていることだ。

 米側は、日本政府の対応に不信感を強めている。沖縄県や名護市にも、「政府が態度を明確にしないなら」と、移設受け入れへの反対論がくすぶり始めている。

 日米関係の悪化を避け、地元負担の大幅軽減を実現するため、鳩山首相は、早急に現行計画支持を決断すべきだ。

 自民党も、単なる政府批判でなく、13年前の橋本内閣以来の懸案を解決するという観点からの建設的な論議が求められる。

 一方、自らの資金管理団体の偽装献金問題について、鳩山首相は「検察の捜査に影響を与える」ことを理由に、一切の説明を控える考えを繰り返した。

 この姿勢はおかしい。

 首相は6月末の記者会見で、追加調査し、いずれ説明する意向を示していた。その後、小口の匿名献金の偽装や、所得税控除の証明書の不適切な取得など、多くの問題が発覚している。

 首相がこのまま、説明を拒み続けるのであれば、政治家としての責任放棄だ。首相は国会で、捜査を妨害しない範囲内で、真相を説明し、多くの疑問に誠実に答える務めがある。」

「首相、個人資産の流用認める

2009年11月4日(水)11時4分配信 共同通信

 鳩山由紀夫首相は4日午前の衆院予算委員会で、自身の資金管理団体をめぐる虚偽献金問題に関し、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)の資金が偽装献金の原資として流用されていた事実を認めた。首相は、六幸商会が管理する自身の口座から元会計担当者が金を引き出したことについて「政治活動に対するお金が足らなくなったから、私のお金を借用すると理解していた」と述べた。」

「資金引き出し、文書に署名…偽装献金で首相答弁

2009年11月4日(水)13時58分配信 読売新聞


 鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、鳩山首相は4日の衆院予算委員会で、政治資金収支報告書に寄付者を記載する必要がない年間5万円以下の「小口献金」について、「弁護士からは『疑わしい部分がないとは言えない』と言われており、今後の捜査にゆだねたい」と述べた。

 自民党の柴山昌彦議員の質問に答えた。小口献金にも問題があることを、鳩山首相が公式の場で認めたのは初めて。

 また、鳩山首相は、「(資金を)引き出すことに私が署名しているのは事実。ただまったく全容を承知していない」と述べ、偽装に使われた資金が首相の個人資産管理会社「六幸商会」(東京)から引き出される際、了承する文書に署名していたことも明らかにした。

 一連の偽装献金問題では、同会が、亡くなった人など実際には寄付をしていない人を「寄付者」と偽って収支報告書に記入していたことが判明。これとは別に、小口献金を巡って、同会の会計担当の元公設第1秘書(解任)が、鳩山首相側の内部調査に対して「(一部について)鳩山首相の個人資産を充てた」と偽装を認めていることが分かっている。東京地検特捜部も、政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で捜査しているが、鳩山首相側は、「調査を続ける」と述べるにとどまり、これまで調査結果を公表していない。

 自身の責任について、鳩山首相はこの日の予算委で、「捜査を進めていただいて全容を解明していただきたい。監督責任の是非に関してもそこにゆだねたい」と答弁。柴山議員が、「担当者の刑事責任が確定した場合はどうするのか」とただすと、「仮定の話に答えるのは控えさせていただきたい」と述べるにとどめた。

 一方、自民党側は、六幸商会の社長らの参考人招致や、一連の偽装献金問題に関する集中審議の開催を委員長に求めた。」

「野党時代の追及、自らにはね返る…首相答弁

2009年11月4日(水)15時57分配信 読売新聞


衆院予算委員会で答弁する鳩山首相=鷹見安浩撮影

 「責任がないと申し上げているつもりはない」――。

 鳩山首相の偽装献金問題の追及が本格的に始まった4日の衆院予算委員会。野党時代に「会計責任者の逮捕は議員本人の責任であり、議員も辞職するべきだ」などと発言していたことを自民党の柴山昌彦議員から指摘された首相は、苦しい答弁に終始した。責任を秘書に押しつける政治家の姿勢を追及してきたことが、今になって自らにはね返ってきた形だ。

 柴山議員は、鳩山首相が民主党代表だった2002年5月、鈴木宗男衆院議員の秘書が偽計業務妨害容疑で逮捕されたことについて、夕刊紙で「議員の分身と言われている会計責任者の逮捕は議員本人の責任であり、改めて(鈴木議員の議員辞職を)強く求める」と発言していたことを指摘した。

 また、03年7月の鳩山首相のメールマガジンにも「政治家は金銭に絡む疑惑事件が発生すると、しばしばあれは秘書がやったこととうそぶいて、自らの責任を逃れようとしますが、とんでもないことです。秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきなのです」との記述があり、柴山議員は「今回、会計実務担当者が犯した事件について、あなたはどう責任を取られるのですか」と追及した。

 鳩山首相は、過去の一連の発言について「議員は関係ないと弁明をすることは、潔いと思っていなかった。このことは私にも適用できる話だと思っています」としたうえで、「私自身にまったく責任がないと申し上げているつもりもありません」と述べた。しかし、監督責任に関しては、「捜査が今進行していますから、そこに委ねたい」と明言を避け、野党席からは激しいヤジが飛んだ。

 鳩山首相は野党時代、政治とカネをめぐる問題について舌鋒(ぜっぽう)鋭く追及する姿勢を見せてきた。

 02年3月、自民党の加藤紘一・元幹事長の元事務所代表が脱税容疑で逮捕された際、民主党代表だった鳩山首相は記者団に対し「金庫番だった人の不祥事は(議員本人も)共同正犯だ。即議員辞職すべきだ」などと語った。

 07年7月には、当時の赤城農相の政治資金収支報告書の二重計上問題について街頭演説で「単なる事務のミスで(領収書を)コピーすることなどあり得ない。お辞めになるしかない」などと批判した。」

「虚偽献金 首相、資産流用認める 関係書類に自ら署名

2009年11月4日(水)17時0分配信 産経新聞

 衆院予算委員会は4日午前、鳩山由紀夫首相と全閣僚が出席する2日目の基本的質疑を行った。鳩山首相は、自らの政治資金収支報告書の虚偽記載問題について「事務所とのコミュニケーションが足りなかった」と謝罪。会計事務担当者だった元秘書の求めに応じて鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)の資産を政治資金に充て、資金を引き出す際に自ら署名していたことを認めた。

 自民党の柴山昌彦氏の質問に答えた。鳩山首相は自らの責任について、「元会計責任者を信頼しきっていた。それなりの責めは感じている。監督責任の是非は東京地検(特捜部)の捜査に委ねたい」と述べた。さらに「個人資産が勝手に使われたのを承知していなかった。このようなことを起こし申し訳なかった」と陳謝した。


 しかし事実関係については、「この事件が発覚して以降、弁護士から『元会計責任者と連絡を取ってはいけない』といわれているので、連絡を取っていない。どの部分が虚偽か分からない」と述べるにとどめた。


 首相側の調査では、平成20年までの4年間で約2200万円の虚偽記載が判明。また献金者の氏名を記載する必要がない5万円以下の小口献金についても虚偽記載が明らかになっている。これに関し、柴山氏は「偽装献金の資金源は六幸商会か」と事実関係をただした。


 首相は六幸商会について「私をはじめ家族の資産の管理をしている」と説明。「政治活動に対するお金が足らなくなったから、私のお金を借用すると理解して署名したのは事実だ」と述べ、自ら指示書に署名したことも明らかにした。柴山氏は、六幸商会の社長の参考人招致と虚偽記載問題の集中審議を要求した。


 一方、鳩山首相は自民党の石破茂政調会長の質問に答え、首相就任前に自衛隊の海外派遣に当たり「重大な憲法解釈の変更が行われた」と見解を示してきたことについて、「必ずしも違憲状態ではなかった。撤回する」と述べた。


 また集団的自衛権の行使については、「憲法上認められないという立場の通りに行動したい。憲法解釈を変えない」と強調した。」


鳩山首相の国会答弁は、普天間基地移設問題にしろ、資金管理団体の偽装献金問題にしろ、自衛隊の海外派遣を違憲としたことの撤回などにしろ苦しいですな。野党時代とは言うことが全然違いますね。言う事がコロコロ変わっています。これだけ問題を抱えた人間を首相にしてしまった日本国民の責任は重いと言わざるを得ません。

迷走日本の行方――内閣支持率70%?!死に至る日本の病と新政権(OAK MOOK 308 撃論ムック)

迷走日本の行方――内閣支持率70%?!死に至る日本の病と新政権(OAK MOOK 308 撃論ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2009/10/16
  • メディア: 単行本



民主党の正体−矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)

民主党の正体−矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2009/08/31
  • メディア: 単行本



「鳩山・民主党」に申す(仮)

「鳩山・民主党」に申す(仮)

  • 作者: 櫻井 よしこ
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/12/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



民主党解剖 (産經新聞社の本)

民主党解剖 (産經新聞社の本)

  • 作者: 産経新聞政治部
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: 単行本



民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

民主党―野望と野合のメカニズム (新潮新書)

  • 作者: 伊藤 惇夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書



民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

民主党の闇 理念なき批判政党、その疑惑と金と政策の研究

  • 作者: 宇田川 敬介
  • 出版社/メーカー: 成甲書房
  • 発売日: 2009/07/04
  • メディア: 単行本


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。