「ブラタモリ」はNHKを変える? [社会情勢]
「「ブラタモリ」はNHKを変える?
2009年10月26日(月)10時20分配信 All About
似ているようで確かに違う…「タモリ倶楽部」と比較してみるのも楽しい
■満を持して本格的街歩き番組登場
この秋、民放各局のバラエティが大幅にリニューアルされましたが、何でも不況による予算削減が主な原因だとか。一定の視聴率を確保している番組が、次々に最終回を迎えたことは、多くの視聴者を悲しませました。
一方、以前からの勢いを維持しているのが、公共放送のNHK。報道、ドラマが好調なのに加えて、バラエティの分野でも独自色を発揮。民放ではなかなか作れそうにないタイプの番組を制作して、注目を集めています。
特にこれまでのNHKのバラエティとは一線を画した内容で、放送開始前から話題を呼んでたのが、今回取り上げる「ブラタモリ」(毎週木 22:00~22:45)。「タモリ倶楽部」と似てるようで、実は大違いの野心的プログラムなんです。
■「不毛地帯」を気にする本当の訳
これまで、バラエティ新番組を放送開始直後にレビューすることは避けてました。ドラマと違い、バラエティはオンエア後に内容を変えていくのが普通。ただ、こちらは半年前にパイロット版を作成し、本放送もすでに3月からロケが始まっていることもあり、スタートから内容は固まっているものとして、いろいろ語らせてもらいます。
最近「笑っていいとも!!」のテレフォンショッキングで、ゲストが「不毛地帯」のポスターを持ってくるたび、MCのタモリは微妙な表情を浮かべて会場の爆笑を獲得しています。でもこれって、ひょっとするとNHKでの看板番組の真裏で放送される“ライバル”を意識しての態度では?
とは言え「ブラタモリ」という力の抜けたタイトルからも分かるように、番組は45分間淡々と進みます。毎回、古地図を手にして都内を散策しながら、隠れた歴史の遺産を見つけ出していくという知的バラエティ。記念すべき第一回はタモリの母校がある早稲田からスタート。放映予定の範囲ではすべて都内ですが、これってNHKの全国放送としては前代未聞でしょう。
■これまで以上に自然体のタモリが…
「タモリ倶楽部」との最大の違いは、何と言ってもタモリの立ち位置が自由だってこと。どの番組でも自由に振舞ってるようにみえるタモさんですが、横に進行役のアナウンサーがいるせいか、より自由度が増しているようで。
もともと、一人で都内を散策するのが趣味だったそうですが、ここではその散策風景にもっとも近い姿が見られるのでは。NHKには珍しく、比較的緩やかな台本で進行していることも、そういった理由の一つかもしれません。
だからなのか、テーマとは直接関係のないトークも、カットされずに聞くことができるのは嬉しいです。先日放送での「タモリという名前のイグアナ」の話なんて、「オールナイトニッポン」以来久々に聞けましたから。
■坂道、電車、地層は3大要素
ただ、新形式の番組だけに、注文を付けたいところもいくつかあります。過去の建造物をCGで再現するのは、番組の目玉なのかもしれませんが、今のところ見ていて何となく違和感を持ってしまいますね。まあ、これは慣れれば却って面白く感じるのかもしれませんが。
細かいけれど、ぜひ直してもらいたいのが、タモリ一行がギャグを言った後に必ず入る「パフッ」というクラクションの効果音。これは不必要。次のオンエアからでも、取り外してほしいくらいです。
あと、タモさんって、歴史は好きでも歴史上の人物にはあまり興味がないのかな。坂道、電車、地層のタモさん大好物ジャンルをうまく配置していくことが、番組成功の秘訣では。
いろいろ言ってきましたが、この秋、いちばん期待しているプログラムなのは確か。高視聴率という“記録”よりも、“記憶”に残る番組作りを、ぜひともお願いします。
【お笑い・バラエティ番組:広川峯啓】」
私はNHKが嫌いなので余り見ませんが、この『ブラタモリ』だけは面白いので、時々見ています。東京の江戸・明治時代の地形や道や川や街並みなどの名残が、現在もその痕跡を残しているのを発掘していく番組ですが、古地図・地形の高低差マニアのタモリさんが、もう趣味に走りまくっています。
2009年10月26日(月)10時20分配信 All About
似ているようで確かに違う…「タモリ倶楽部」と比較してみるのも楽しい
■満を持して本格的街歩き番組登場
この秋、民放各局のバラエティが大幅にリニューアルされましたが、何でも不況による予算削減が主な原因だとか。一定の視聴率を確保している番組が、次々に最終回を迎えたことは、多くの視聴者を悲しませました。
一方、以前からの勢いを維持しているのが、公共放送のNHK。報道、ドラマが好調なのに加えて、バラエティの分野でも独自色を発揮。民放ではなかなか作れそうにないタイプの番組を制作して、注目を集めています。
特にこれまでのNHKのバラエティとは一線を画した内容で、放送開始前から話題を呼んでたのが、今回取り上げる「ブラタモリ」(毎週木 22:00~22:45)。「タモリ倶楽部」と似てるようで、実は大違いの野心的プログラムなんです。
■「不毛地帯」を気にする本当の訳
これまで、バラエティ新番組を放送開始直後にレビューすることは避けてました。ドラマと違い、バラエティはオンエア後に内容を変えていくのが普通。ただ、こちらは半年前にパイロット版を作成し、本放送もすでに3月からロケが始まっていることもあり、スタートから内容は固まっているものとして、いろいろ語らせてもらいます。
最近「笑っていいとも!!」のテレフォンショッキングで、ゲストが「不毛地帯」のポスターを持ってくるたび、MCのタモリは微妙な表情を浮かべて会場の爆笑を獲得しています。でもこれって、ひょっとするとNHKでの看板番組の真裏で放送される“ライバル”を意識しての態度では?
とは言え「ブラタモリ」という力の抜けたタイトルからも分かるように、番組は45分間淡々と進みます。毎回、古地図を手にして都内を散策しながら、隠れた歴史の遺産を見つけ出していくという知的バラエティ。記念すべき第一回はタモリの母校がある早稲田からスタート。放映予定の範囲ではすべて都内ですが、これってNHKの全国放送としては前代未聞でしょう。
■これまで以上に自然体のタモリが…
「タモリ倶楽部」との最大の違いは、何と言ってもタモリの立ち位置が自由だってこと。どの番組でも自由に振舞ってるようにみえるタモさんですが、横に進行役のアナウンサーがいるせいか、より自由度が増しているようで。
もともと、一人で都内を散策するのが趣味だったそうですが、ここではその散策風景にもっとも近い姿が見られるのでは。NHKには珍しく、比較的緩やかな台本で進行していることも、そういった理由の一つかもしれません。
だからなのか、テーマとは直接関係のないトークも、カットされずに聞くことができるのは嬉しいです。先日放送での「タモリという名前のイグアナ」の話なんて、「オールナイトニッポン」以来久々に聞けましたから。
■坂道、電車、地層は3大要素
ただ、新形式の番組だけに、注文を付けたいところもいくつかあります。過去の建造物をCGで再現するのは、番組の目玉なのかもしれませんが、今のところ見ていて何となく違和感を持ってしまいますね。まあ、これは慣れれば却って面白く感じるのかもしれませんが。
細かいけれど、ぜひ直してもらいたいのが、タモリ一行がギャグを言った後に必ず入る「パフッ」というクラクションの効果音。これは不必要。次のオンエアからでも、取り外してほしいくらいです。
あと、タモさんって、歴史は好きでも歴史上の人物にはあまり興味がないのかな。坂道、電車、地層のタモさん大好物ジャンルをうまく配置していくことが、番組成功の秘訣では。
いろいろ言ってきましたが、この秋、いちばん期待しているプログラムなのは確か。高視聴率という“記録”よりも、“記憶”に残る番組作りを、ぜひともお願いします。
【お笑い・バラエティ番組:広川峯啓】」
私はNHKが嫌いなので余り見ませんが、この『ブラタモリ』だけは面白いので、時々見ています。東京の江戸・明治時代の地形や道や川や街並みなどの名残が、現在もその痕跡を残しているのを発掘していく番組ですが、古地図・地形の高低差マニアのタモリさんが、もう趣味に走りまくっています。
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はじめまして
so-netphotoのくらま事故からやってきました。
ブラタモリ・・・今後が楽しみです。私も同じようなことをして楽しんでいます。
by ファジー (2009-10-28 15:00)
ファジーさん、nice!&ご訪問&コメントどうもありがとうございます。
ブラタモリは結構はまります。古地図にある昔の地形や街並みや道路や川や坂道などの名残が現代に残っているというのが、何ともロマンを掻き立てるんですよね。
by gaiagear (2009-10-28 16:29)