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地球に帰還した『はやぶさ君』が最後に地球の撮影に成功!豪州の砂漠に着地した『はやぶさ君』の回収カプセルも発見!! [国際・政治情勢]

「【はやぶさ】漆黒の夜空に一筋の輝き 30秒間の凱旋、はやぶさ

2010.6.14 00:09 産経新聞

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大気圏に突入した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルの光跡=13日午後11時22分ごろ、オーストラリア南部ウーメラ付近(共同)

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地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が最後に撮影した地球の画像(JAXA提供)

 雲も月もなく無数の星々が輝く漆黒の夜空に、突然オレンジ色の閃光がきらめいた。小惑星探査機「はやぶさ」の最後の雄姿。すぐにばらばらになった中から、南十字星の上方を目がけて約30秒間、カプセルとみられる一筋の光がまっしぐらに突き進んだ。

 オーストラリア南部・ウーメラ付近の西の空に13日午後11時20分(日本時間同10時50分)すぎ、はやぶさは現れた。そして凱旋するかのように、夜空にひときわ明るい光跡を描いた。

 7年ぶりのふるさと地球への帰還。ウーメラには最後を見届けようと、かつてのプロジェクトのメンバーや内外のメディアが集まった。宇宙航空研究開発機構の上杉邦憲名誉教授は「はやぶさには心血を注いだからね。途中から涙で見えなくなるのではないか」。着陸を許可したオーストラリア政府の高官の一人は記者会見し「日本との素晴らしい協力ができてうれしい」と語った。(共同)」

「【はやぶさ】豪州の砂漠に着地、カプセル発見

2010.6.14 00:17 産経新聞

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大気圏に突入し、燃え上がる小惑星探査機「はやぶさ」=13日夜、オーストラリア南部ウーメラ付近(宇宙航空研究開発機構提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日未明、大気圏に再突入した小惑星探査機「はやぶさ」の回収カプセルが13日午後11時過ぎ、オーストラリア中南部ウーメラの砂漠地帯に着地したと発表した。打ち上げから約7年に及んだはやぶさ計画は、最後の難関を乗り越えた。

 カプセルが発信した電波信号やヘリコプターによる捜索などで着地を確認、カプセルを発見した。破損の有無など状態は不明。カプセルには小惑星「イトカワ」の土壌試料が入っている可能性があり、「月の石」以来となる他天体の地表試料回収に期待が高まった。

 JAXAは13日午後11時ごろ、カプセルが発信した電波信号をキャッチ。現地には関係者約60人が待機しており、回収作業を本格化する。カプセルは日本に空輸し、JAXA宇宙科学研究所(相模原市)で開封して土壌の有無を確認する。」

「【はやぶさ】大きな財産、太陽系の「大航海時代」幕開け

2010.6.14 01:03 産経新聞

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探査機はやぶさが地球に向けてカプセルを放出するときの想像図(池下章裕さん・宇宙機構提供)

 小惑星探査機「はやぶさ」の壮大な旅がついに終わった。上空で機体は燃え尽き、小惑星「イトカワ」での土壌サンプル採取の成否は現時点では不明だが、はやぶさが日本の宇宙開発に残した“財産”はとても大きい。

 「小惑星の土を持ち帰る」。世界初の挑戦的な構想が浮かんだ平成4年ごろ、成功を確信する関係者は少なかった。それでも提案は認められ、約127億円という探査機としては低予算で機体を完成させた。

 はやぶさは小惑星探査という科学的な目的だけでなく、電気推進のイオンエンジンや自律航行技術などを検証する工学実験機でもあった。投入された技術の多くは独自に開発された。それらは将来の探査に役立ち、イオンエンジンの長時間運転や小惑星での離着陸といった成果は今後に受け継がれる。

 約7年間の飛行はトラブルの連続で「もうだめか」と思わされる瞬間もあった。その度に技術者の機転と粘り強い運用管制で乗り越えた。想定した目標を達成したこと以上に、想定外の苦難を乗り越えた経験は自信につながる。特に、現場で立ち会った若手研究者・技術者らに大きな刺激となっただろう。

 それらの財産は既に、後継機「はやぶさ2(仮称)」へと生かされつつある。文部科学省やJAXAの首脳も計画実現に前向きで、来年度予算に盛り込まれれば26年にも別の小惑星に向けて旅立つという。

 世界の宇宙探査は水星や火星、木星など月よりも遠くを目指す時代を迎えている。日本も、5月に金星に向けて探査機「あかつき」と太陽光の微弱な圧力で進む世界初の宇宙ヨット「イカロス」を船出させた。

 はやぶさは、惑星探査をリードしてきた米国、ロシアも及ばない実績を残した。日本は自信を持って、太陽系の「大航海時代」に乗り出すことができる。(小野晋史)」

「【はやぶさ】乗り越えた試練に安堵 拍手で喜ぶ管制チーム

2010.6.13 23:29 産経新聞

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地球に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」を見守るパブリックビューイングで、目視で大気圏突入が確認され、はやぶさ」の実物大模型の前で喜ぶファンら =13日午後、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパス(渡守麻衣撮影)

 探査機「はやぶさ」の運用管制室がある相模原市の宇宙航空研究開発機構相模原キャンパスでは、13日夜、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のあるカプセルが探査機から分離されたのを確認すると、運用管制チームのメンバーは安堵の表情を浮かべ、拍手をして喜び合った。

 さまざまな試練を乗り越え、ようやくたどりついた地球。カプセル分離は、約7年に及んだはやぶさの挑戦の中で最後。あとは地上に落ちてくるのを待つだけになる大仕事だった。開発決定からプロジェクトを率いた宇宙機構の川口淳一郎教授は「予定通り機能したことは大きな喜びだ。カプセルに携わった人たちもうれしかったに違いない」と語った。」

「【はやぶさ】「最後まであきらめなかった」相模原でJAXA会見

2010.6.14 02:45 産経新聞

 「みんな執念深く、最後まであきらめなかった。いろいろな方々の声援に大変感謝しています」

 14日未明、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(相模原市)で開かれた記者会見。小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトを率いてきた川口淳一郎教授は、偉業達成に感慨深い表情を見せた。

 エンジン故障、通信途絶など幾多のトラブルに見舞われ、一時は帰還が危ぶまれたはやぶさ。だが飛行最後の13日は、ほぼ完璧(かんぺき)な運用で見事な帰還を果たした。

 川口教授は詰め掛けた数十人の報道陣を前に、「はやぶさは指令をけなげにこなしてくれた。さっきまで動いていた(管制室の)機器はもう用済みです」と、ねぎらうように語った。

 今後については「はやぶさが終わった瞬間から技術の風化は始まっている。次につなげることが必要だ」と、新たな探査計画の実現に期待を寄せた。」


最近嫌なニュース(主に政治関連)ばかり続いたので、今回の『はやぶさ君』の快挙は久しぶりに感動いたしました。日本全体を覆っている『閉塞感』を『はやぶさ君』は吹き飛ばしてくれました。探査機が宇宙から戻ってくるだけで十分にすごい上に、さらに宇宙からサンプルを持ち帰るのに必要な技術を日本が手にできたということは、よくぞここまでやり遂げたなという思いで一杯です。数々の危機を乗り越えた成果は、重大な故障に見舞われながらも帰還した1970年のアポロ13号に匹敵するとさえいえるでしょう。苦労の末、結果的に多くを学んだ日本は世界でもナンバーワンの探査技術を手に入れました。次の探査機の開発が、今から待ち遠しいですね。

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コメント 4

ゆき

技術大国日本に拍手です♪
宇宙開発も他国に追いつけ、追い越せ、引っこ抜け!なのですよ♪
by ゆき (2010-06-14 21:01) 

くま・てーとく

予算がない分を頭脳と技術で補う日本は素晴らしいですよ!
宇宙開発先進国の国々は、軍事利用目的も含めて莫大な予算と人材がつぎ込まれているんですからね・・・
by くま・てーとく (2010-06-14 23:16) 

gaiagear

ゆきさん、nice!&ご訪問&コメントどうも有難う御座います。
科学技術大国日本の面目躍如ですよね。
『はやぶさ君』バンザイです!
by gaiagear (2010-06-15 03:12) 

gaiagear

くま・てーとく さん、nice!&ご訪問&コメントどうも有難う御座います。
本当に少ない予算でよくもこれだけの成果を出せたものです。
JAXAのスタッフの頑張りには、ただただ頭が下がります。
by gaiagear (2010-06-15 03:15) 

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