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五輪でのキム・ヨナの圧勝が拍車をかけた『韓国脅威論』!? [国際・政治情勢]

「キム・ヨナやサムスンに“脅威論”が噴出 「日本はもう韓国に勝てない」は本当か?

(ダイヤモンド・オンライン 2010年03月16日配信掲載) 2010年3月16日(火)08:40配信 

<五輪でのキム・ヨナの圧勝が拍車をかけた“韓国脅威論”>

 日本はもう韓国に勝てないのではないか――。バンクーバー五輪が終わった後、日本でそんな世論がにわかに広まっている。

 その背景には、五輪の女子フィギュアスケートで、優勝を期待されていた日本の浅田真央選手が、韓国のキム・ヨナ選手に敗れたことが影響していると言われる。

 スポーツ分野ばかりではない。産業分野では、電機メーカー各社が熾烈な開発競争を繰り広げている薄型テレビ市場などで、韓国のサムスンがいつの間にか世界最大のシェアを握っているのが現実だ。

 日本の「お家芸」と言われたエレクトロニクスで最も勢いがあるのは、「今やパナソニックでも東芝でもソニーでもない」という見方もある。

 こういった産業分野における韓国の躍進に脅威を唱える風潮に拍車をかけたのが、「キム・ヨナ選手の金メダル」だったと言えるだろう。

 では、「日本はもう韓国に勝てない」という“韓国脅威論”は、本当だろうか?

 経済面で見れば、確かに最近の韓国企業の躍進は目覚しい。IT分野などでは、すでにわが国企業が韓国企業の後塵を拝するケースが多くなっている。

 韓国企業の強さの要因としては、まず一握りの財閥のパワーが圧倒的に大きいため、少数の有力企業に技術者などの経営資源が集中していることが上げられる。

 また、人口約4800万人(世界26位)、GDP約9500億ドル(同15位)を誇る韓国の政府当局は、強力な産業政策によって、主力輸出企業をサポートする姿勢を鮮明に示していることも強力な追い風になっている。

 ある韓国通は、「サムソンはある意味で韓国そのもの」と指摘していた。言い換えれば、一部の有力企業は公的な支援を受けながら、効率的に経営を行なうことが可能になっている。

 ただ、成長著しい韓国の対日貿易収支が赤字傾向を続けていることは、あまり知られていない。2009年の韓国の貿易収支(暫定値)は、409億8000万ドル(約3兆8100億円)と史上最高の黒字だった。

 しかし、対日貿易赤字は前年比19%改善したものの、それでも264億ドルの赤字である。マクロベースで見ると、韓国企業はわが国から工作機械や主要部品などを輸入し、多額の特許使用料を支払っているのである。

 それを見る限り、韓国企業が、主要技術や機械の供給などのかなりの部分を、まだわが国に頼っている姿が浮き彫りになる。こうした状況を見ると、「もう韓国に勝てない」と過度に悲観的になる必要がないことがおわかりだろう。

<日本は韓国に大らか過ぎた?技術移転で躍進した韓国企業>

 わが国の有力電気メーカーの経営者の1人は、「1980年代、わが国の企業は韓国に対し、あまりに人がよくて無防備だった」と悔しがっていた。

 彼の言葉は、わが国が80年代に“世界の工場”として君臨していた当時、韓国企業にあまりにも気前よく技術やノウハウを教示し過ぎたことを指している。

 韓国企業は、わが国企業から受け継いだ技術を予想以上に上手く使かったため、今では本家ともいうべきわが国企業を凌ぐ勢いの分野も多い。その一例が半導体、液晶パネル、鉄鋼、造船などの分野ということができる。

 歴史的に見ると、韓国の経済発展は朝鮮戦争以降、かなり遅れていた。ところが、ベトナム戦争への派兵やわが国からの経済・技術援助をきっかけとして、いわゆる“漢江の奇跡”と呼ばれるほどの高成長を遂げた。

 その結果、1990年代に新興工業経済地域 (NIEs) の1つに名を連ねるようになり、1996年にはアジアではわが国についで2番目となる「先進国クラブ」と称されるOECD(経済協力開発機構)の加盟国になった。

 もう1つ、韓国に関して忘れてはならない要素がある。それは、韓国が、旧自由主義諸国にとって、重要な戦略的ポジションにあることだ。

 韓国の隣には北朝鮮がある。北朝鮮の隣国は中国とロシアだ。韓国は、「旧共産権諸国からの脅威を朝鮮半島の北緯38度線で食い止める」という大切な役割を担っていた。

 それは、世界の安全保障上、かなり重要なファクターなのである。そうした大切な役割を担う韓国を、「経済的に困窮させられない」という思惑が先進諸国にあったことは、想像に難くない。

 もちろん、同国自身の努力が最も大きいのだが、今日の韓国の発展には、ある意味「恵まれた機会を有効に生かせた」という側面があるだろう。

<現実は、日本と中国との板ばさみ“サンドイッチ現像”に悩む韓国>

 とはいえ、飛躍的な経済発展を遂げる韓国にも、いくつかの問題がある。

 その1つは、半導体の製造装置などの生産財において、国内供給能力の拡大ペースが遅れていることだ。韓国のIT分野は、サムソンに代表されるように、世界屈指の有力企業が揃っている。

 しかし、そうした大企業が使う集約性の高い部品や製造装置といった生産財の国内供給が、追いついていないのが現状だ。そのため、どうしても部品や工作機械を海外、特にわが国などから輸入せざるを得ない構造になっている。

 ある韓国政府の高官は、「韓国が得ている貿易黒字の多くは、日本に献上するために稼いでいるようなものだ」と指摘していた。 

 また、為替相場が大きく変動するリスクのなかで、主要企業の輸入依存度が高いことは、それだけの危険負担があることを意味する。企業の収益状態は、自国通貨であるウォンの変動に左右される可能性がある。それは、韓国経済全体にとって好ましいことではないはずだ。

 さらに、韓国の経済専門家が指摘する潜在的なリスクは、いわゆる“サンドイッチ現象”だ。

 日本や欧米企業の技術開発が進み、新製品の開発テンポが加速された場合、技術や部品、製造装置の一部まで海外企業に頼っていると、自国の企業がその流れから取り残される懸念がある。

 また、技術集約性の低い製品については、人件費の安い中国やベトナムなどで製造することが可能になる。その結果、韓国企業が中国・ベトナム企業からの追い上げに苦しむことも懸念される。

 上からは取り残され、下からは追い上げられる――。それが“サンドイッチ現象”の正体だ。主要国の多くが経験した苦難を、韓国もいずれかの段階で、味わうことになるだろう。

 韓国企業は、そうしたハードルを上手く乗り切ることができるか否か。注目に値するところだ。

<浅田選手の気概を忘れるべからず!日本にも追撃のチャンスは十分ある>

 さて、こうして韓国の現状を考えてみると、「わが国企業にもまだ十分勝機がある」ということができる。しかし、だからと言って安穏としているわけにはいかない。

 韓国には、わが国にはない企業に対する政府の支援体制や、効率的な企業戦略がある。それらが、わが国企業にとって大きな脅威であることは間違いない。

 現在のわが国政府は、企業よりも家計部門に対する厚生を重視しているようだ。人口減少に悩むわが国には、そうした政策運営がある程度必要であることに異論はない。

 しかし一方で、「企業を強くする視点」が必要であることも、忘れてはならない。何故なら、わが国の高い生活水準を維持するためには、どうしても、それなりの経済的価値を稼ぎ出すことが求められるからだ。

 収益を稼ぎ出すことができるのは、企業しかない。企業が強力な競争力を持って利益を上げられるからこそ、政府はそこから上がる税収で、国民の福利厚生を厚くする政策が打てるのである。

 むろん家計部門も、企業が作る付加価値の分け前を得て、消費活動ができるのである。それを忘れるべきではない。

 わが国企業の税負担は、世界的にかなり高水準にある。わが国の有力な電気メーカーの経営者は、「実効税率40%のわが国と、25%の韓国企業では競争にならない」と言っていた。

 仮に、日本企業と韓国企業が100億円の利益を手にしたとする。その場合、韓国企業の納税額が25億円に対して、わが国企業は40億円の納税を行なわなければならない。その差額は、実に15億円。儲けの差で、どうしても設備投資などに当てられる資金量に違いが出てしまう。

 一方、責任は政府ばかりにあるわけではない。企業の経営者にも大きな責任がある。

 経営者には、常に動きの早い経済動向を適切に分析して、迅速で有効な経営判断を行なうことが求められる。そうした役割期待を十分に果たすことができれば、わが国企業が韓国企業に勝てるチャンスは十分あるはずだ。

 フィギュアスケートの浅田選手は、雪辱を期して次の五輪に挑むという。我々も、そうした気概を忘れるべきではない。真壁昭夫(信州大学教授)」 


以前の日本は前途洋々たる経済大国であり、技術大国でもありました。特に液晶の技術などは他の追随を許さぬ『お家芸』でした。しかし、最近、日本は後発の韓国などに技術面で優位に立てなくなりました。私はそれは日本人の『甘さ』による『自業自得』だと思いますね。日本がまだ技術面で世界一を誇っていた1980年代、後進国だった韓国に日本の技術者が土・日曜日になると、アルバイト気分で会社の企業秘密である最先端技術を韓国に教えに通っているのが公然と行なわれていることを知った私は、何故そんなことをするのかと呆れていました。また1990年代に入って、日本の企業が中共支那の市場に参入するようになると、日本人の熟練技術者が、中共支那の技術者の卵の若者たちに自分の独自の技術を熱心に指導して教え込み、『日本も頑張らないと中国に科学技術で遅れを取るよ。』とほざいていて、私は『お前が支那人に技術を漏洩しているクセに偉そうに語るんじゃない!!』と思わず叫んでおりました。
日本人は本当に『お人よし』の『バカ』としか言いようがありません。結果、日本は技術面で後進国に追いつき追い越されてしまい、その為、日本企業は国際競争力を失って、経済面でも停滞してしまいました。
遡れば戦後日本は以前にも『反日を国是とする国家』・韓国に経済的技術的援助を積極的に行い、『漢江の奇跡』といわれる韓国の高度経済成長を成し遂げさせてしまいました。
現在の中共支那の大躍進も日本のODAなどの援助があったからこそです。
そして、日本人はヒマがあれば『パチンコ』に興じていますが、『パチンコ』業界のオーナーのほとんどが『在日朝鮮人』で、日本人から搾り取ったカネを北朝鮮にどんどん送金しています。その金額は、北朝鮮の国家予算を遥かに上回るそうです。
何のことはない、代表的な『反日国家』である『特定亜細亜三カ国』、つまり、中共支那・韓国・北朝鮮は日本の援助で発展し、日本は経済・技術・軍事面でこれらの国から追い越される事態となり、自分で自分の首を絞める結果になった訳です。
政治面においても、日本の外交は『お人よし』で『バカ』な『性善説』で行なわれて『国益』を損ねています。
日本人はいい加減、『いい人』は止めるべきでしょう。他者から見て、『いい人』というのは『どうでもいい人』でもあるのです。

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空飛ぶ食欲魔人

こんにちわ!
いつも御訪問&Niceありがとうございます。<(_ _)>


by 空飛ぶ食欲魔人 (2010-03-18 14:49) 

gaiagear

空飛ぶ食欲魔人さん、nice!&ご訪問&コメントどうも有難う御座います。
こちらこそいつもnice!&ご訪問&コメントをいただき有難う御座いますm(_ _)m
by gaiagear (2010-03-19 02:55) 

一歩前進

こんばんは。
全くバカげたことです。
日本は自滅したようなものなのに、今更騒ぐのもまた滑稽。
自国の国益を考えられないような人間がトップにいるようでは、
当分暗いトンネルにいることになるんでしょう。
パチンコ禁止など、国家の根幹を腐らせているものを廃止・禁止
していくのも地道に必要なことですね。
夏の参院選が日本再生の始まりになることを期待したいです。
by 一歩前進 (2010-03-19 18:05) 

gaiagear

一歩前進さん、nice!&ご訪問&コメントどうも有難う御座います。
日本人は情緒的な『性善説』で物事を考えてしまいがちですが、世界は論理的な『性悪説』で動いています。
そもそも『法』というものは『性悪説』を基盤として成立しています。
いやしくも『法治国家』である日本が感情的に物事を判断するから他国に付け込まれて『国益』を奪われていくのです。
今の民主党政権下の日本は『法治国家』ではなく、『放置国家』になっています。
このまま民主党政権が続き、外国人参政権法案や人権擁護法案などの『売国法案』が成立すれば、『言論の自由』など存在しない全体主義の『報知国家』になるでしょう。
日本国民も自民党にはわだかまりがあるでしょうが、戦後の日本が何とか『独立国家』を保ってきたのは自民党のおかげです。
世界には『独立国家』を樹立できない民族がたくさんいます。
『故国がある』ということは、普段の生活では『空気』のようなものでしょうが、とても『有り難い』ことなのです。
その点をよく考えて、日本国民には夏の参院選で正しい選択をすることを望みます。
by gaiagear (2010-03-20 10:58) 

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