今そこにある危機（１３）：行雲流水の如し：SSブログ

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今そこにある危機（１３）　[国際・政治情勢] [編集]

「日米同盟の強化確認、鳩山・オバマ初の首脳会談

読売新聞 [09/23(水) 23:44]

オバマ大統領と会談する鳩山首相＝小西太郎撮影

　　【ニューヨーク＝小林弘平】鳩山首相は２３日午前（日本時間同日夜）、就任後初めてオバマ米大統領とニューヨーク市内のホテルで約３５分間会談した。
　両首脳は日米同盟の一層の強化を確認し、北朝鮮の核問題や核軍縮、気候変動問題への対応での連携で一致した。
　首相は会談後、記者団に「大統領と私との間で、何らかの信頼関係のきずなが出来た」と語った。
　日米同盟について、首相は「これからも安全保障の基軸だ」と述べ、大統領は「両国の安全保障、経済繁栄の基盤だ」と応じた。
　日米地位協定改定や在日米軍再編計画の見直し、来年１月で期限が切れる海上自衛隊によるインド洋での給油活動の扱いなどについての具体的なやりとりはなかった。大統領は「きょうから長い付き合いになるので、一つ一つ解決していこう」と述べた。首相は「トータルで何ができるか最善のものを考えたい」として、アフガニスタン復興支援で農業支援や職業訓練など民生支援を行う意向を示した。
　両首脳は北朝鮮の核保有、核開発は「容認できない」との認識で一致。首相は米朝協議に関し、「核問題をめぐる６か国協議の枠組みの中で行われることが重要だ」と指摘、日本人拉致問題の解決に向けた協力を要請した。
　気候変動問題では、首相が２０２０年までに温室効果ガスを１９９０年比で２５％削減するとした中期目標について説明、米側の取り組みを要請した。また、大統領が４月に「核兵器のない世界」を提唱したことを評価し、大統領と核軍縮・不拡散での連携を確認した。
　鳩山政権のアジア政策については「日米同盟を基軸としてアジア諸国との信頼関係の協力強化と地域協力を促進していく」と説明。大統領は「歓迎する」と応えた。」

「日米首脳会談の要旨…核問題、温暖化など

読売新聞 [09/24(木) 01:00]

日米首脳会談の要旨は次の通り。
　◆日米関係
　鳩山首相　日米同盟を日本外交の基軸として重視する。日米安保を巡るいかなる問題も緊密に協議したい。日米同盟を基軸にアジア諸国との信頼関係の強化と地域協力を促進する。
　オバマ大統領　歓迎する。日米関係は両国のみならず世界にとって大変重要な関係だ。
　◆北朝鮮問題
　首相　対話と協調という路線とともに、（対北朝鮮制裁の）国連安全保障理事会決議１８７４の履行に関し、必要に応じ厳しく対処しなければならない。（北朝鮮の核問題を巡る）６か国協議は最も有効な枠組みであり、米朝協議はこの枠組みで行われることが重要だ。拉致、核、ミサイルの包括的解決が重要。連携を強化してもらいたい。
　大統領　拉致、核、ミサイルの問題で協力していこう。
　◆気候変動
　首相　すべての主要国が実効的な行動を行う前提で、２０２０年までに温室効果ガスを１９９０年比で２５％削減することを目指す。産業界には戸惑いがあるが、政治的に解決する必要がある。一緒に解決していこう。
　◆アフガニスタン支援
　首相　アフガニスタンとパキスタンの復興問題では、民生安定のための農業支援や職業訓練など、我々が得意とする分野で積極的に努力して貢献したい。
　大統領　大変ありがたい。
　◆核不拡散・核軍縮
　首相　大統領のリーダーシップで国連安保理で核不拡散、核軍縮の問題が議論されることに敬意を表する。核のない世界をつくるために、お互いに先頭を切って走ろう。
　◆首脳交流
　大統領　今年１１月に訪日するのを楽しみにしている。
　首相　大歓迎する。」

「北方領「我々の世代で解決」…日露首脳会談で首相

読売新聞 [09/24(木) 13:54]

首脳会談を前にロシアのメドベージェフ大統領（左）と握手する鳩山首相＝代表撮影

　　【ニューヨーク＝小林弘平】鳩山首相は２３日昼（日本時間２４日未明）、ニューヨーク市内のホテルでロシアのメドベージェフ大統領と初めて会談した。
　北方領土問題について、両首脳は精力的に解決に向けて取り組むことで一致した。また、ロシア側の求めで、外相レベルで定期的な日露協議を行うことで一致。さらに、１１月のアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議で、次回の首脳会談を行うことで合意した。
　会談はロシア側の要請で行われた。メドベージェフ大統領は冒頭、「鳩山首相になられて、日露関係の全面強化の大きな期待がロシア国内で高まっている」と祝意を表明した。
　北方領土問題について、首相は「自分の祖父の鳩山一郎が１９５６年にロシア（旧ソ連）を訪問した際には、平和条約を締結できなかった。我々の世代で最終的に解決し、平和条約が締結されるように大統領のリーダーシップに期待したい」と述べた。
　大統領は「平和条約交渉を一層進め、精力的に行っていきたい。独創的なアプローチを発揮する用意もある」と応じた。
　首相はこれに対し、「はっきり示していただきたい」とただす場面もあったが、それ以上の進展はなかった。
　一方、経済問題について、両首脳は政治問題と並行して進展させることで一致。鳩山首相は「サハリン、東シベリアの資源エネルギー分野で、日露が持つ高い技術力で協力すれば、双方に有益な関係を構築できる。車の両輪のように進めることで、お互いに良い影響を与え合える」と指摘。大統領も「あらゆる分野で前進を図ることが重要だ」と同意し、政治・経済問題を並行して進展させることで合意した。」

「鳩山首相「歴史見つめる」…日韓首脳会談

読売新聞 [09/24(木) 13:54]

　　【ニューヨーク＝宮井寿光】鳩山首相は２３日午後（日本時間２４日未明）、ニューヨーク市内のホテルで韓国の李明博 ( イミョンバク ) 大統領と会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発を容認しない考えで一致した。
　この問題で米国を交えた３国が連携して対処していく方針を確認した。
　大統領は、日韓関係について「一段飛躍の関係、お互い信頼できる関係、近くて近い関係を構築したい」と述べた。首相は「日韓関係は日本にとって最も重要な隣国関係だ。新政権は歴史をしっかり見つめる勇気をもった政権であり、未来志向の関係を発展させたい」と応じた。
　また、温室効果ガス削減に関する日本の新しい中期目標について、大統領は「非常に高く評価している」と述べた。」

「鳩山外交、順調にデビュー」と平野官房長官

2009.9.24 12:01　産経新聞

　平野博文官房長官は２４日午前の記者会見で、米国訪問中の鳩山由紀夫首相の国連気候変動首脳会合での演説や米中露豪各国首脳との会談の成果について「温暖化問題に対する日本の積極的な姿勢が国際社会で強く印象づけられた。鳩山外交は順調にデビューした」との認識を示した。

　米中露の首脳会談に関しても「各首脳との信頼関係のきずなができたのではないかと手応えを感じた。所期の大きな目的を達している」と述べた。

　また、平野氏は国家戦略室を「国家戦略局」に格上げするための法案の提出が来年の通常国会にずれ込む可能性については「議論はしていない」とする一方で「官邸主導、政治主導を確かにするためには起こりうる議論だ」と指摘。今秋に予定される臨時国会には、提出されない可能性があるとの見通しを示唆した。」

上記の記事は、今回の国連での一連の『鳩山外交』に関するものを拾ってみたものだが、鳩山外交は順調にデビューしたというより、各国との対立点には敢えて深く踏み込まず、表面的な当たり障りのない外交辞令に徹したのみで成果はほとんどなかった。肝心の米国とのオバマ大統領との会談もわずか２５分間に過ぎなかったし、これで各国首脳との『信頼関係の絆』が構築されたとは到底思えない。ただ問題を起こさなかったに過ぎない。それどころか、温室効果ガスの『２５％削減』という大風呂敷を広げ、『国際公約』してしまい、重い課題を背負わされて、国益を損ねたのだから、むしろ『マイナスだった』と言うべきだろう。